第3期グランプリMAX 二次予選レポート
2013年03月11日
2次予選からは灘、小島を筆頭に今年度活躍したプロ達がシードとして登場する。
1次予選を勝ち上がった勢いのあるプロとそれを待ち構えるシード選手。
ベスト16を懸けて戦いの火蓋が切って落とされる。
1卓:小島武夫 鮎川卓 内川幸太郎 古川孝次
小島武夫
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鮎川卓
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内川幸太郎
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古川孝次
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ご存知「ミスター麻雀」小島武夫。喜寿を迎えた今になってもその麻雀は衰えを知らない。
魅せる麻雀で2度目のグランプリ獲得を狙う。
鮎川卓。
プロリーグでは惜しくもBリーグ昇級を逃すものの、静岡プロリーグを制し2次予選シードに。
1回戦東1局から鮎川に大物手が入る。
ポン ポン
安目でも倍満、高目で大三元である。
残念ながら流局となったが、鮎川の今年度の勢いを感じさせられた。
1回戦はこの勢いから鮎川がトップを取るが、易々と逃げさせてもらえる面子ではない。
2回戦以降は古川、小島のベテランの味が光り4回戦を終え以下の成績に。
4回戦終了時成績
古川+41.2P 鮎川+3.5P 小島+0.8P 内川▲46.5P
小島と鮎川の着順勝負となったのだが、東2局、親・小島、
ツモ ドラ
十八番の三色をリーチしてツモアガリ6,000オール。
一撃で勝負を決めた。
勝ち上がり:古川孝次 小島武夫
2卓:灘麻太郎 西川淳 奈良圭純 森山茂和
灘麻太郎
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西川淳
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奈良圭純
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森山茂和
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「カミソリ灘」こと灘麻太郎。その読みの精度は言わずもがな超一流である。
そして第22期チャンピオンズリーグを制しシードを手にした西川。
奈良と共にベテラン2人に挑む。
1・2回戦は灘の独壇場。煽りを受けた奈良が、連続ラスと崖っぷちに立たされる。
後が無い3回戦、小さいながらも1人浮きのトップを取ると4回戦もトップを取り最終戦に望みを繋いだ。
4回戦終了時成績
灘+13.9P 西川+6.4P 奈良▲10.1P 森山▲11.2P
4者に十分な可能性があり、1つのミスも許されない最終戦となった。
東3局、親・西川、ここで西川がギャラリーを釘づけにする。
ここからテンパイ取らずの打、ツモで打、ツモで打
ツモり四暗刻に仕上げると、難無くをツモり上げ16,000オール。
これで3者の争いとなったのだが、ここは百戦錬磨のカミソリ灘。
この様な展開も幾度となく打破してきたのだろう。
抜群の局回しで浮きを確保し2位通過となった。
勝ち上がり:西川淳 灘麻太郎
3卓:魚谷侑未 山井弘 黒沢咲 滝沢和典
魚谷侑未
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山井弘
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黒沢咲
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滝沢和典
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マスターズベスト16、十段戦ベスト8とあと一歩で決勝の椅子を逃した山井。
今年度最後のタイトル戦に懸ける思いは人一倍であろう。
女流桜花連覇を果たした魚谷。グランプリでも嬉し涙を流すことができるか。
序盤戦、黒沢が1次予選の勢いそのままに突き進む。
滝沢は苦しい展開が続くが、何とか持ち堪えマイナスを最小限に抑える。
4回戦終了時成績
黒沢+48.4P 山井+6.8P 滝沢▲27.0P 魚谷▲28.2P
黒沢は当確。滝沢と魚谷は山井を沈めての大きなトップが必要となる。
ターゲットにされた山井であったが、今年度の鬱憤を晴らすかのようなアガリを見せる。
まずは南3局、親・山井。
ポン ツモ ドラ
この4,000オール。そして1本場では、
ツモ
この6,100オール!
終わってみれば、黒沢を捲って堂々の首位通過。
さすがオフェンスマスターである。
勝ち上がり:山井弘 黒沢咲
4卓:安田麻里菜 浜上文吾 望月雅継 ダンプ大橋
安田麻里菜
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浜上文吾
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望月雅継
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ダンプ大橋
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4卓では、第10期プロクイーンの安田。十段戦ファイナリストの浜上が登場。
AⅠリーガーの望月、ダンプに挑む。
地方を背負って立つ望月と浜上は、負けられない戦いである。
1回戦、1次予選で絶不調であったのが嘘かの様にダンプが軽快に走る。
また安田も倍満をツモり上げるなど、その持ち味を存分に発揮した。
1回戦終了時成績
ダンプ+26.3P 安田+18.4P 望月▲6.5P 浜上▲38.2P
この流れは最後まで変わらず、ダンプ・安田の勝ち上がりとなった。
特にダンプは相手を寄せ付けない圧倒的勝利。まさに横綱相撲である。
勝ち上がり:ダンプ大橋 安田麻里菜
5卓:仁平宣明 荒正義 嶋村泰之 近藤久春
仁平宣明
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荒正義
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嶋村泰之
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近藤久春
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現役最強との呼び声高い荒正義。鳳凰位決定戦での激闘も記憶に新しい。
浜上と同じく十段戦ファイナリストの仁平。決勝の舞台には幾度となく上っているが今回はどうであろうか。
Aリーガー3人に囲まれた嶋村が、どういった戦いを見せるのかにも注目したい。
序盤戦、調子の良い近藤に逆らわず身を伏せる荒。
トーナメントを知り尽くしている荒らしい戦い方だ。
嶋村は要所要所で本手をアガリAリーガーに堂々と渡り合っている。
4回戦終了時成績
近藤+36.5P 嶋村▲0.4P 荒▲12.0P 仁平▲24.1P
近藤は大きく沈まなければ勝ち上がり。他の3者の2位争いであろう。
小場で局が進み、トータル着順の変わらないままオーラスを迎える。
荒の条件は跳満ツモ。そして10巡目以下の手牌に。
ドラ
親は嶋村。場には3枚切れ、は顔を見せていない。荒の選択は切りリーチ!
ギャラリーが固唾を飲んで見守る中、荒のツモにも自然と力が入る。
しかし結果は無情にも流局。荒がまさかの2次予選敗退となった。
勝ち上がり:近藤久春 嶋村泰之
6卓:堀内正人 柴田弘幸 平田孝章 高沢智
堀内正人
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柴田弘幸
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平田孝章
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高沢智
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第29期十段戦で、瀬戸熊との激闘を演じた堀内。その雪辱を誓う為、ここで負ける訳にはいかない。
AⅠリーグでは惜しくも決定戦進出を逃した柴田。その悔しさをグランプリにぶつける。
初戦から柴田が走りAⅠリーガーとの格の違いを3者に見せつける。
3回戦終了時成績
柴田+71.8P 堀内▲7.8P 平田▲19.1P 高沢▲45.9P
柴田の状態の良さを見たら、他の3者はこの時点で2位に照準を合わせるのが当然である。
その意思を最も感じたのがトーナメント巧者の堀内。
柴田には逆らわず、着実に局を進め瀬戸熊の待つベスト16に駒を進めた。
勝ち上がり:柴田弘幸 堀内正人
以上の勝ち上がり者12名に、前年度グランプリ王者・勝又健志、現鳳凰位、十段位・瀬戸熊直樹、前原雄大、藤崎智の4名を加えベスト16の戦いが行われる。
負けられない戦いはまだまだ続く。
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