第5期麻雀グランプリ MAXベスト8 A卓レポート 柴田 弘幸
2015年03月30日
1回戦(起家から藤崎・清原・伊藤・瀬戸熊)
開局は親の藤崎の9種9牌からスタートし1本場では、
ロン ドラ
藤崎が伊藤のの切り出しから、場に字牌が高くなると見て単騎を瀬戸熊から9,600は9,900のアガリ。
続く2本場で、藤崎はさらなる加点を目指し積極的に仕掛けるも、の加カンでリンシャン牌から前巡に切ったを持ってきて清原へ8,600の放銃となる。
藤崎
カン ドラ
清原
チー ロン
ここまで勝ち上がって来た選手たちだけあって皆すごい出来のよさであり、そして今後のどういった展開になるのか?と思わせる2局であった。
この後抜け出したのは清原。続く東2局の親番では伊藤から7,700。
ロン ドラ
南場も清原は親で、
清原
ツモ ドラ
この2,600オールをアガリ南4局も、
清原
ロン ドラ
これを伊藤からアガリ5万点越えの大トップとなる
1回戦成績
清原+33.9P 藤崎+10.6P 瀬戸熊▲19.9P 伊藤▲24.6P
2回戦(起家から清原・藤崎・伊藤・瀬戸熊)
東1局
伊藤の先制リーチを受けて?いや清原はリーチの発生は聞こえたけどそれを無視するかのように真っ直ぐに手を進める。
そこへ瀬戸熊リーチときて、清原ドラのは瀬戸熊へきついと見て後退。
結果は、伊藤が瀬戸熊へで5,200の放銃となる。
伊藤
瀬戸熊
リーチ ロン ドラ
清原
牌姿と結果だけはいたって普通の局だが、瀬戸熊の心境からすると、清原と伊藤の対決であれば伊藤のほうが分が悪いとみて結果をおそれずに割って入ったと見る。
もちろんこのアガリに関して、瀬戸熊は感触が良いとは思ってないであろう。
ただ・・清原のワンサイドゲームにはさせないという意思を感じさせられた。
東2局
瀬戸熊にしては珍しい仕掛け
チー ドラ
ここからドラのを引き込んで藤崎からで7,700をアガる。
点数が増えるのは良いことである、ただ今までの瀬戸熊の麻雀を見るに、これは好調ではないのだなと思う局であった。
東3局
瀬戸熊
ポン ドラ
藤崎
ポン
清原
リーチ ツモ
Aリーガー3人を相手に、王位清原堂々と力強くツモアガる。
1回戦から見るに本当に清原の打点力は素晴らしい。
東4局
清原にしては珍しく
清原
ドラ
ここから打としてリーチを打つ。良いか悪いかではなく、清原の型ではないなと思った。
ただ、瀬戸熊の親を自分が落とさなくてはという責任感などから打たされたリーチであろう。
それだけ瀬戸熊の親というのは、プレッシャーがかかるということなのだ。
打としてたらなどはわからないが、この局の結果は瀬戸熊の4,000オール。
瀬戸熊
ツモ
これが大きいアガリとなり瀬戸熊がトップとなる。
2回戦成績
瀬戸熊+35.2P 清原+4.3P 伊藤▲12.2P 藤崎▲27.3P
2回戦終了時
清原+38.2P 瀬戸熊+15.3P 藤崎▲16.7P 伊藤▲36.8P
3回戦(起家から藤崎・伊藤・瀬戸熊・清原)
東1局
藤崎が1回戦と同じく親で9,600をアガる。
ロン ドラ
やはり、やや不調という感じでその後に続かず3者の猛攻を受ける形となる。
南2局
東1局の放銃から我慢が続いた伊藤、26,300持ちから5巡目でこのヤミテンを清原から5,800は6,700のアガリ。
伊藤
ロン ドラ
リーチしていたらどうかなどはわからないが、これができるから伊藤は強いのだ
そしてこれを放縦した清原は対局終了後に「これを放縦してフラフラになった」と語っていた。
清原がこの後揺れていたかは全くわからなかったが相当なダメージであったのは間違いない。
南4局
伊藤の絵に描いた展開ではあったが100点差トップを最後は瀬戸熊に1,300をアガられ逆転される
瀬戸熊
ロン
3回戦成績
瀬戸熊+18.2P 伊藤+13.0P 藤崎▲6.3P 清原▲25.9P
3回戦終了時
瀬戸熊+34.8P 清原+12.0P 藤崎▲23.0P 伊藤▲23.8P
4回戦(起家から伊藤・清原・藤崎・瀬戸熊)
東3局
この半荘、浮きに回ればこのトーナメントという戦いの性質上、マークから外される瀬戸熊が大きな2,000・4,000のアガリ。
瀬戸熊
ツモ ドラ
南2局
親の清原、後続を許さないリーチを打ち、伊藤から4,800と価値あるアガリ。
清原
ロン ドラ
南3局
後が無いと言ったら失礼だが、親の藤崎のこの4,000オールツモアガリでなんとか清原を沈め、最終戦勝負に追いくことに成功する。
藤崎
ツモ ドラ
対局後に藤崎が語っていた。
「この牌姿、打が手順で結果は打も一緒だが、などを取りこぼせないくらいと思わされるくらい緊急であった」と。
4回戦成績
藤崎+16.7P 瀬戸熊+9.2P 清原▲6.2P 伊藤▲20.7P
4回戦終了時
瀬戸熊+44.0P 清原+5.8P 藤崎▲6.3P 伊藤▲44.5P
最終戦(起家から藤崎・伊藤・清原・瀬戸熊)
東1局
藤崎この1シャンテンから
ポン
あまり嬉しくないを引きのツモアガリで1,300オール。
東4局
伊藤のピンズホンイツに対して藤崎16巡目にここからドラ打ち。
藤崎
暗刻であるとはいえ、強烈な一打である。伊藤の仕掛けホンイツである以上、テンパイしていれば単騎は大本命。
逆転して勝つ為、リスクを伴った一打。だからこそ価値のある一打。
南3局
この時の持ち点は、清原22,400藤崎43,100この清原の親を落とせばオーラスは瀬戸熊親なのでほぼ1局勝負。
西家・藤崎ドラのを打ってリーチ。
藤崎
この時点で藤崎の待つは山に無くが3枚残り。山越しで清原が追いつくは2枚残り。
清原
清原無念にもを掴み勝負あり。
藤崎はインタビューで、この局の時点で清原との体勢に差があったと語った。
この南3局を制す為の準備がそれまでの過程にあったのであろう。
見た目は1巡の差だが、それが全てではなく完敗であると清原自身もそれを語っていた。
最終戦成績
藤崎+26.4P 伊藤▲2.9P 瀬戸熊▲6.6P 清原▲16.9P
最終戦終了時
瀬戸熊+37.4P 藤崎+20.1P 清原10.1P 伊藤▲47.4P
勝ち上がり 瀬戸熊・藤崎
カテゴリ:グランプリ レポート