プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第39期 B1リーグSelect 前期最終節レポート

【第39期鳳凰戦B1リーグSelect 前期最終節 刀川昌浩がA2に昇級】

 

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本日のSelect卓の対局者は
刀川昌浩
菊田政俊
仲田加南
前原雄大

 

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見所は刀川と菊田の直接対決。トータルが上の方は別卓に関係なく昇級出来そうである。
仲田はかなりの差があるものの、ポイントを減らしたくない上記2人相手なので、先手を取れればチャンスはある。
前原は降級圏脱出を目指す戦い。30〜40はプラスしたいので思い切って来るだろう。

【1回戦】

菊田が四万七万待ちでリーチ。

刀川も五筒八筒待ちで追いつくが、マンズを引いて迂回する。

 

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四万西のシャンポンで再びテンパイを入れた刀川が、ドラをツモって満貫のアガリ。幸先良いスタートを切る。

 

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菊田もリーチドラ3の満貫をアガって浮きの2着。

【2回戦】

1回戦は1人沈みとなってしまった仲田だが、メンホンの一筒四筒七筒をヤミテンにして刀川から満貫をアガると

 

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南場の親ではタンピンイーペーコードラの五万八万待ち。11,600は11,900(+1,000)で2回戦トップを取る。

仲田の大物手に2回放銃した刀川はラスとなるが、まだ菊田より上に位置している。

【3回戦】

東1局。前原がピンズで2フーロして北七筒のシャンポン待ち。
ハイテイツモで満貫をアガると

 

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次局はダブ東をポンして菊田から5,800のアガリ。3回戦は前原がトップを取った。

【4回戦】

3回戦終了時の成績表はこちら。

 

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3位スタートの石川正明がトータル+147.0で首位に立っている。菊田は同卓の刀川を捲るのが条件となった。もちろん石川が最終戦でマイナスする可能性もあるが、それでも自身の浮きは絶対条件だ。
前原も沈めば厳しい。浮き2着でも可能性は残るが、狙うはもちろんトップだ。

前原のリーチを受けた親番の刀川はタンピン高め234の二万五万待ち。
そこにドラの七万を引かされる。刀川はここが勝負所と見てツモ切りリーチを打つが、すぐに前原が跳満ツモを決める。

 

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南2局2本場。親番のない菊田はピンフのツモアガリをせずにフリテンリーチ。

 

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仲田の追っかけリーチを受けながらも1,300・2,600は1,500・2,800(+1,000)のツモアガリ。

オーラス。菊田が刀川を捲るには跳満ツモか満貫直撃が必要。

トップを目指す前原が連荘して4本場。三索六筒のシャンポンの先制リーチを打つ。

菊田も前原に素点を削られ続けるのは本意ではない。メンホンが狙える手牌、ドラも余る形だが四索から勝負する。

 

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しかし四索に刀川からロンの声。

 

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刀川が3着浮上のアガリを決めて今期の対局が終了。

 

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刀川はトータル2位でA2へ昇級。
「菊田君との直対で上の方は昇級だと思ってた。A2は今度で3回目だと思うので攻めっ気を強く出来るように頑張りたい。」

 

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菊田は4位で残留。
「ツモアガリがないので雰囲気悪いなとは思っていました。2回戦終わった時点で石川さんが首位まで来ているのがわかって焦ってしまったかなと。また頑張り直します。」

 

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仲田は8位で残留。
「1回戦で出遅れてしまい弱い気持ちが出ましたが、今日はツイていました。来期も応援を無駄にしないように頑張ります。」

 

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前原は13位で残留。
「第4節の勝負所で負けているので、昇降級よりも良い内容の麻雀を打とうと決めていた。商品として成り立つ麻雀を普段から打ちたい」

 

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B1リーグ前期からは2名が昇級。
半年間の休場を経て、第40期からA2リーグに参戦する。

 

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B2リーグからは5名が昇級。
第39期後期からB1リーグに参戦する。

(文・吾妻さおり)