プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第2節レポート 猿川 真寿
2015年05月18日
今回の第2節は、対局中に「全然場に入れないな。なぜだろう?」とずっと思っていた。
勝負に参加できないという意味ではなく、気持ちが場に入っていけなかった。
普段も1回戦の途中までは集中力がなく、ぼーっとしていることはたまにあるが、1日中というのは初めての経験だったかも知れない。
対局後も今でも要因は分からない。あるとすれば、3日前に行われた第1節が関係しているのではないかと考えられる。
3年前に、AⅡを圧勝で優勝したから、今回も大丈夫という自信もあったのだが、去年のAⅠの惨敗の記憶がなかなか消えない不安。
後者のほうが圧倒的に私を支配していた。
開幕の結果は、苦しい展開になりそうな前兆もあったものの、上手くまとめて+44.0Pという、非常にいい結果でスタートを切ることができた。
嬉しかったというより安心した。
この「自信」が「過信」に変わっていて、「油断」になっていたのかも知れない。
今節も4回戦に大き目のトップをとれて、▲8.0Pぐらいで済むことができたが、3回戦終了時には▲60Pぐらいまでいきそうだなと覚悟していた。
なので、そういうツキはあったと感じている。
観ていた人が「えっ打っちゃうの?」と思っただろう局面の私の読みはこうだった。
1回戦 東4局 1本場
私は15巡目にチートイのみだがテンパイする。
ドラ
紺野からリーチが入った瞬間、ドラ雀頭の待ちだなと思った。
直感というものなのかも知れない。
麻雀の場合は、捨て牌からの脳に信号が送られるので、勘とは違うもような気もするが。
よって、ドラと以外は勝負する気でいた。ドラはさすがにというところである。
そのあと待ちをよく考えていたらも否定できないなと思い始めた。
リーチ前にとがあるが、この時手出しかツモ切りかを見逃していた。
このあたりでも集中力のなさが覗える。
実はこの局、リーチの前に西岡にテンパイ気配を感じていた。
リーチの後に少考しての切り。この時、オリたのかまわったのかと感じた。
そして、私のツモはフリテンの。打牌は。5,200の放銃となった。
を切った理由は西岡の切りだった。
は切られていて、は場に2枚切れているが、紺野の待ちがドラ雀頭のカンも十分考えられた。
ということは、が西岡からは全てみえているのではないかと。それが、放銃に至るまでのこの局の思考だ。
実際の西岡の牌姿は
ツモ 打 ドラ
こうだった。
読みの悪さにうんざりするレベルだ。
ここまでの展開の良さに感謝して、次節以降も昇級を目指して頑張りたいと思う。
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