プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第4節レポート 滝沢 和典
2015年08月04日
対局者・滝沢和典(+36.0P)紺野真太郎(+0.9P) 刀川(+9.6P)吉田直(+6.7P)
ライブ配信に伴い、プロリーグは最終日に上位4名が対局するというシステムに変更された。
上位4名に入らなければA1リーグ昇級の可能性が極めて低いため、まずはそこを目指すのがひとつのテーマとなる。
今節あたりで上位に位置しておかなければならない
きっと昨年度までは、そんなことを考えて対局していたと思う。しかし、そういった思考が落とし穴を作り出すことになる。
昨年度のプロリーグ第9節では、ターゲットである前原雄大にあと一歩のところまで迫ったが、数字を意識し過ぎたために勝ちを逃してしまった。
その日、私は数字として結果が出る日で、逆に前原はどう打っても数字が追いついてこない日だったように思う。
ポイント差によってフォームを崩した私は敗れて、何物にも動じずいつものフォームで打った前原はワンチャンスをものにした。
崩れてしまったあと、脆くなった人間を仕留めるのは前原にとっては容易いことだったであろう。
上位4名の椅子を手に入れた前原は最終日、ポイント的には難しいかと思われる位置から、見事A1昇級を決める。その日も私が敗戦を喫した日と同様に、上位陣がフォームを崩したように見えた。そしてやはり、前原は崩れなかった。
第4節2回戦
南1局
ドラ
10巡目に南家の私がをツモ切ると下家刀川がチー。
?????????? チー
刀川捨て牌
チーした瞬間の手出し牌はで、、以外すべてが手出し。
さらに次巡が手出しされる。
滝沢手牌
ツモ
ツモで今打たれた一枚切れのを合わせ打ち。
次巡ツモったでチャンタ気味の刀川をケアしてと入れ替えると…
ロン
北家吉田に放銃となる。
はっと気づけば、場に打たれていないを打ったのは吉田で、テンパイ打牌のも若干ではあるが、刀川に対して打ちづらい牌。
明らかなミスで言い訳のしようもない。仮に自分が観戦者であれば、この放銃に非難を浴びせるだろう。
しかし、不思議とスッキリとした気分で次局を迎えることができた。
一回戦にも紺野に好スタートを切られたが、このときも以前より落ち着いて対処することができた。むしろ、自分のミスが精神面にプラスに働いているくらいだ。
沢山の敗戦を糧に日々進化していることが、15年経ってようやく実感できている。
毎節やるべきことをしっかりとやる。
今回、プロリーグが始まる前に決めたテーマはこれだけだ。
内容に関わらず必ず2名は昇級するが、昇級することをゴール地点せず、とにかくしっかりと打ち切りたいと思う。
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