プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ最終節B卓レポート 古橋 崇志
2016年02月01日
第32期鳳凰戦A2リーグ最終節B卓。
本日は9節終了時の9位、11位、13位、15位の組み合わせ。
ポイントは以下の通り。
9位櫻井秀樹▲0.2P
11位ダンプ大橋▲23.2P
13位(暫定14位)白鳥翔▲94.1P
15位二階堂亜樹▲117.4
残留に向けての目安は暫定12位滝沢和典の▲52.0P。
白鳥、二階堂としては実現不可能な数字では決してない。
また、櫻井、ダンプにとっては安心できる数字では決してない。
1回戦
今回の対局者4名の守備型の雀風を考えれば小場で進むのか。
もしくはポイント状況的に後がない白鳥、二階堂が捨て身で攻めて荒れ場となるのか。
そんな事を考えていた東1局、二階堂のツモのみで幕が上がる。
危険牌を打たず、役無しにし、テンパイを維持しながらのツモアガリ。
やはりポイント差があろうと、あくまで自分の麻雀を打ち切ると言う事か。
比較的早い展開でオーラスを迎え、トップ目白鳥が10巡目テンパイ。
ドラ
は1枚切れ、は生牌。安全かつ高打点を見てドラタンキに受けるかと思われたが、白鳥の選択は何とドラを切ってのタンキ!
この白鳥が切ったドラのを二階堂がポン!残留に向けた一騎打ち。ここで負けた者が降級にまた一歩近づく。
16巡目、テンパイを入れていた二階堂がを掴んでしまう。
苦渋の表情を浮かべる二階堂、一瞬止まるかと思ったがここは勝負を選択!
8,000点の放銃で2着からラスまで転落してしまう。
逆に、この勝負所を制した白鳥。43,000点の1人浮きのトップ。
滝沢との差は20ポイントを切った。
2回戦
東2局、親番の櫻井がピンフドラの2,900。
1本場ダブホンイツドラの4,000は4,100オール!
2本場ホンイツドラ2の4,000は4,200オール!
この連荘を歓迎するのは卓外の滝沢、佐々木。同卓者3名はたまったものではない。
このままの勢いで1人浮きのトップをモノにした櫻井。一足先に残留の切符を手中に収めた。
そして1回戦とは打って変わってノーホーラの白鳥。滝沢との差は約35ポイントとなった。
3回戦
東3局白鳥の親番。6巡目にこの形。
ツモ ドラ
500オールのツモアガリである。しかし、白鳥はツモの宣言をせず切り!
ここは加点のチャンスと踏んだか、次巡、狙い通りを引き入れ4面張のリーチ!
そして高目のをツモリ2,600オール!
この勢いで加点しオーラスを迎え白鳥は49,200点持ちのトップ目。
一方ダンプは20,000持ちのラス目。
このまま3回戦が終了すると、
11位滝沢▲52.0P
12位白鳥▲60.2P
13位佐々木▲61.2P
14位ダンプ▲62.4P
となってしまう。
まさかのダンプが降級か!
と、思われたがここは元A1リーガーの底力。
8本場まで積み上げ6万点超えの大トップとし、櫻井に続き残留濃厚となった。
4回戦
白鳥と滝沢のポイント差は20.4ポイント。
期首順位は滝沢が上位の為、同点の場合は滝沢が残留となる。
白鳥は1人浮きのトップならば38,500点。2人・3人浮きのトップならば42,500点が必要だ。
人生でこれほどトップを取りたい半荘は中々ないだろう。
白鳥翔(29)最後の闘いが始まる。
東1局、崖っぷちの亜樹が七対子ドラ2の6,000オール!
まだまだ諦めないと気迫が伝わってくるアガリだ。
これで苦しくなった白鳥だが、気迫ならば負けてはいない。
次局、満貫を力強くツモアガリ原点復帰。その後も加点し、南3局白鳥最後の親番。持ち点は38,500点の2着目。
トップ目の亜樹が沈まない事を前提とすれば残留まであと4,000点。
3巡目に以下の形。
ドラ
ここが運命の分かれ道であった。白鳥はドラの切りを選択!
そして、と引き入れリーチ!!一発で高目のをツモリ4,000オールのアガリ!
リーチ ツモ
このアガリで残留を決めた白鳥。最年少Aリーガーの旅は来期も続く。
この結果、櫻井・ダンプ・白鳥の残留が確定。
滝沢はC卓の結果待ちとなった。
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