第31期A1リーグ第1節 A卓レポート
2014年04月22日
鳳凰位から陥落し、グランプリで敗れ、自分の麻雀を少し見失っていた。
どういう麻雀を打って、僕は勝って来たのだろうと自問自答する毎日。
リーグ戦まで徹底的に基本を見つめなおした。
前々回、鳳凰戦に敗れ、リーグ戦の第一節を終えた時、決定戦に戻れるような気がした。
それは、打っている時に感じた感覚なので、どうしてそう思ったのかは解らなかった。
多分、鳳凰位だった二年間、少しだけ強くなっていたのだろう。
だが、前回と違い今回はどう思うのだろうか。
リーグ戦を迎えるまでの気持ちは、明らかに今回の方が良くない。
対戦相手は、近藤プロ、猿川プロ、勝又プロ。
近藤さんとは1年間リーグ戦で戦った事があり、猿川と勝又とは勉強会などを含め、対戦回数は充分にあったが、リーグ戦では初めての対戦となっていた。
近藤さんは昨年、前原さんとの降級争いに、500点差で競り勝っていたし、猿川もあわや
降級と言う場所まで追いつめられたが、踏ん張った。
勝又は、A2からの昇級組で勢いにのっている。
時の勢いという点では僕が一番ないと思っていた。
苦戦することが予想された。
対局にあたり、二つだけ注意する事をしっかり意識して臨んだ。
1つは、くだらない放銃をしないこと。勝負振りは仕方なし。
二つ目は、字牌の扱いを充分すぎるほど、丁寧にすること。
これ以上ない程の不安を抱えながら、開局となった。
1回戦、いきなり猿川が、2000オール、4000オールと引きアガリ、場を支配する。
僕の開局の配牌は、
ドラ
いきなりのドラ暗刻だったが、実らず。
その後も、テンパイはするものの、アガリまで届かず、防戦一方となる。
いきなり我慢の時間帯が続く。
浮上のきっかけは、アガリから起こる場合が多いが、
しっかりした守備から変わる事もある。
きっかけとなったのは、東3局1本場ドラの場面。
少し復調気配の近藤さんの親番だった為、近藤さんを見ながら手を進めていた。
7巡目、親の近藤さんの捨て牌は、
手牌は、
となっていた。やはりチャンス手だった。
同巡、僕の手牌は、
となる。
切る牌は二択。場に1枚顔を見せたか、初牌の
。
普段ならを合わせるのだが、近藤さんマークもあり、
を打ち出した。
この辺りの字牌の処理が、AⅠではさまざまな事を引き起こす。
次巡、南家勝又が、以下の捨て牌でリーチときた。
この瞬間、僕の心の中は、「単騎のチートイツだな」と感じていた。
いや、感じる事が出来た。
その後、近藤さんからもリーチが入り、僕の手牌のも2枚となるが、
をおろす事はなく流局。
この1局が大きな分岐点となった。
このを放銃していれば、この日は違う結果になっていたと思う。
1回戦を沈み2着、2回戦を浮き2着と耐えて、2連勝してこの日の復帰戦を終えた。
充実感が広がった。もう一度、戦える事を確信した。
長年リーグ戦を戦って来たが、これ程対局を終えて、自分の麻雀人生でほっとする事も
珍しいくらい安堵していた。それ程追い込まれたいのだと思う。
負けを糧にして成長できた時、昔の自分を超える事が出来る。
あと何度自分を超える事が出来るか分らないが、
残り9節しっかり自分と向き合いながら、
大切に戦って行きたい。
第30期鳳凰位
藤崎 智
出身地(秋田)
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 | 9節 | 10節 | 対局消化数 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
55.3 |
4/40 |
55.3 | |||||||||
2 | ![]() |
53.1 |
4/40 |
53.1 | |||||||||
3 | ![]() |
50.5 |
4/40 |
50.5 | |||||||||
4 | ![]() |
24.3 |
4/40 |
24.3 | |||||||||
5 | ![]() |
13.2 |
4/40 |
13.2 | |||||||||
6 | ![]() |
▲9.3 |
4/40 |
▲9.3 | |||||||||
7 | ![]() |
▲ 10.9 |
4/40 |
▲ 10.9 | |||||||||
8 | ![]() |
▲ 13.2 |
4/40 |
▲ 13.2 | |||||||||
9 | ![]() |
▲ 20.4 |
4/40 |
▲ 20.4 | |||||||||
10 | ![]() |
▲ 23.4 |
4/40 |
▲ 23.4 | |||||||||
11 | ![]() |
▲ 24.3 |
4/40 |
▲ 24.3 | |||||||||
12 | ![]() |
▲ 94.9 |
4/40 |
▲ 94.9 |
鳳凰位決定戦進出者 3名 降級者 2名
決定戦進出&降級ライン:順位枠内に表示
※同点の場合は期首順位が上の者を上位とする。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート