プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第31期A1リーグ第2節レポート 近藤 久春

連盟のプロになって今年で15年目になる。
第1節にトップスタートとなったのは初めての事で、ネガティブ志向の私にとっては落ち着かない位置ではある。
とはいえ、少々足取りも軽くいざ夏目坂スタジオへ。

対戦相手は、荒正義プロ、瀬戸熊直樹プロ、望月雅継プロ。
あれ?3人とも歴代鳳凰位・・・・
そうですAリーグはタイトルホルダーの集団なのです。

いまだタイトルに無縁で、決勝卓すら経験のない私には、全員が格上の存在。
常に胸を借りるつもりで緊張感を持って臨んでいます。

瀬戸熊プロとは、前節とマスターズと続けて対戦。
前節、私が好調の中、終わってみれば、ほとんどプラスポイントが一緒。本当に強い。
荒プロ、望月プロは何度も対戦し、その都度、精度の高い麻雀、メンタルの強さに感服しています。

さて、自戦記と云う事で1回戦 東2局、東家

一万一万七万九万一筒二筒三筒  加カン南南南南  ポン北北北  ツモ一万  ドラ九万

私の選択はツモ切り。ツモ九万以外は全てツモ切りと決めていたのです。
七万切りはとても魅力的ですが、それにより私の手がガラス張りなるのを避けるためでした。
ラッキーにも1回戦はトップで終え、2回戦も2局続けてアガリ、調子良さそうに見えたかも?
でも対戦している本人は何か違和感を覚え、その正体が分からずジリジリ後退してラス。
勝負所は、3回戦の2度の七対子ドラドラ。

南1局3本場、供託1本
東家・瀬戸熊 12巡目

四万五万六万七万八万二索三索四索一筒二筒二筒二筒三筒  リーチ  ドラ一筒

瀬戸熊プロのこのリーチに対し、持ってきたのが三万

南家・近藤 9巡目テンパイ。

八万八万二索二索八索八索九索九索一筒一筒南南発  ツモ三万

いつもの私なら、今までヤミテンでアガれないのだから、やや危険度の低い発を切るのだが、打三万としてアガリにかけてしまう。

南4局2本場、供託2本
東家 荒プロ 8巡目リーチ

四万五万六万六万七万八万五索六索七索二筒二筒四筒五筒  リーチ  ドラ九索

西家・近藤

一万六索六索九索九索三筒三筒九筒九筒発発中中  リーチ

この時私は、3巡目に三筒の暗刻切りでテンパイしていて、浮き狙いからトップ狙いへギアチェンジのリーチ。
しかし、あえなく4枚目の三筒をつかみ放銃。
待ち選択やリーチかヤミテンの選択の全てが裏目に。

特にオーラスは、トイトイに気持ちは向かっていた。
理由は同じ手役を2度失敗している為、またアガリを逃す事になるのでは?
そんな事を考えていると3巡目テンパイの誘惑に。これでは、いい結果が出るはずはない。

その後は何もできない状態が続きひどい事に。
このリーグは何も出来なくなると、矢の雨が降って来るような感覚です。
うまくかわそうとしても、無傷ではすみません。

結果は、瀬戸熊プロの3連勝で終幕。
私は好スタートを切ったにも拘らず、終わってみれば卓内4着。
いつもながら反省点の多い対局となりました。

後でニコ生をもう一度見ると、森山会長の指摘に得る所も多く、また今回の対戦者から学ぶ事も出来、それらを糧にし、また明日から謙虚に麻雀に取り組んでいきたいと思います。