第31期A1リーグ第3節レポート 瀬戸熊 直樹
2014年06月18日
第2節を終えて、ポイントはジャスト+100P。出来すぎだと思う。
ポイントはあまり気にせず、内容にはこだわっていた。
「連盟のAⅠの麻雀は凄い!」と思ってもらえるよう、毎節気合だけは負けないよう、自分に言い聞かせて卓につくようにしている。
この日も、ポイントの事は忘れて、4半荘しっかりした麻雀を打つ事を考えていた。
1回戦東1局、親番。本日の最初の配牌。
ドラ
7巡後、以下の牌姿に変化する。
ツモ
上家の優孝プロが、ピンズ模様。ソーズは場に安い。下家の望月プロのが目に入る。
心では「ツモ切れ」と思っていたにもかかわらず、打。
何とか流局にまで持ち込むが、打としていれば、
ツモ
この6,000オールをアガれていた。最悪の入り。心と身体がズレている。
この日の苦戦が充分に予想される一局。
1回戦沈みの3着スタートとなった。
2回戦、オーラスでかろうじて浮きをキープ。
今リーグ戦のテーマにもしている「我慢をしっかりする」を実践できた半荘だったと思う。
3回戦、これも今リーグ戦のテーマ「トップを獲る麻雀」を念頭に置いた。
調子は上がらなかったが、最終4回戦に向けて、最も大事な1戦。
いかにギアをあげていけるか。
慣れない作業だったが、細かく打った。
大胆さを失わずに、雑にならないよう細心の注意を
払って、トップをもぎ取った。
これで最終戦はスタートラインに立ったような気持ちだった。
東場の親番で分岐点が訪れる。
7巡目、七対子ドラドラテンパイ。
ドラ
場には1枚も出ていなかった。リーチに踏み切った。
ヤミテンにしていれば、すぐに優孝プロか猿川プロから出て9,600の出アガリだった局面。
2人にがっちり抑えられた。残りは1枚。唯一戦えそうだったのが、望月プロ。
しかし、西家の望月プロのツモが、僕の捨て牌に対して、行き辛い順番でのツモとなっていたので、
かろうじて難を逃れる。(本人もこの局をポイントとして挙げられていた)
最後のツモで、ラス牌のをツモりあげた。
やはり少し気負っていたのだろう。エラーになり兼ねない場面となる局面だったが、最高形で終息した。
南場の親番で、ようやく自分の時間帯を作り、この日も大きくプラスでまとめることができた。
内容的には、3節の中で、最も我慢の効いた納得の出来だったように思う。
ここで少し視聴者の方の質問にお応えしたい。
解説でも言われていた、最終戦、東1局、西家、5巡目の場面。
ツモ ドラ
こうなる。打がオーソドックスな一打の場面。
僕は打とした。
2つの手牌を比べると、
打の場合、
打の場合、
感覚的な事なのだが、上図の方に1巡だけの不安定さを感じる。
もちろん牌理的には、打の方がセオリーなのだろうが、ピンズの伸びを逃さず、ソーズのイーペーコーだけを見切った。それとドラ引き、ダイレクトのタンヤオテンパイからの678三色への移行を見た為だった。
打とすると、僕の中では2枚目のを持ちきれず、ピンズの伸びは否定してしまう。
実戦では、ツモ(ドラ)ときた為、ほぼ同形となる。
上手く説明出来ないが、「14枚で戦う」を根底に持っているから、こういう切りになってしまうのだろう。
ここまでは、自分でもいい麻雀を打っていると思う。
これをいかに継続できるか、AⅠリーグで戦う責務をしっかり背負い、これからも自分に厳しく戦って行きたい。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート