日本プロ麻雀連盟第32期Ａ1リーグ第６節レポート 勝又 健志 - 日本プロ麻雀連盟

前半５節を終え＋119.8ポイントという結果。
数字的には大満足の結果ではあるが、その内容はというと、とても楽観できるものではない。
毎節のように勝負所の見極めをテーマに挙げているが、ポイントとなる局での踏み込みの甘さや、受けの弱さばかりが際立つ。

今節も、そんな自分のウィークポイントが出てしまう。
１回戦。東場の親。主導権争いをしているところで選択がうまれた。

  ドラ

場況では、カンが良いと思いつつも形でマンズを払う。この選択が第一の失敗。
そして、カンを河に並べた後に、を引き入れるとそのままリーチにいく。
瀬戸熊の気配が煮詰まっているにも関わらず。この選択が最大の失敗。
当然のように瀬戸熊から追いかけリーチが入り、8.000の放銃となった。

まだ、ダブが暗刻になったり、をトイツ落とししマンズを拾いタンピンになってのリーチで放銃なら仕方ないと言えるであろう。
しかし、私のリーチはただ親で形ができたからリーチというだけのものであった。これでは戦いになっていない。己の弱さを痛感させられる放銃であった。

２、３回戦では、苦しい展開ながらも、自分なりに状況に応じた構え方、場況に応じた手組ができ、傷を広げずに戦えていたが、４回戦でまたもや痛恨の放銃をしてしまう。

東１局。親の瀬戸熊からリーチを受けたが、ドラドラの私も攻め返していた。
そして、以下のテンパイ。

  ツモ  ドラ

リーチには、、、は通っている。
ここで、私はを切ってテンパイを取り、これが瀬戸熊への5.800の放銃となった。
これが、１回戦であったり、自身が攻め切れる状況であれば何の問題もないであろう。むしろを切る一手であろう。

しかし、この日は１回戦での放銃から瀬戸熊には分が悪いと感じていた。ならばここはを切ってテンパイとらずをする手が最善だったように思う。
が通ることもある。結果論かもしれない。しかし、鳳凰位前田なら、を切ってアガリをものにしていたかもしれないとも思う。

私には課題が山積しているが、目標に向け、日々徹底的に勉強を積み重ねていく。