第32期A2リーグ第9節レポート 藤原 隆弘
2015年12月22日
今期のプロリーグも今節を含めてあと2節。いよいよゴールが近づいてきた。
9節までの順位で最終節の組み合わせが決まるため、2枠しかないA1行きの切符を掴むには、1~4位の直接対戦となるD卓に入らなければほぼ望みは無い。
中盤からジリジリ順位を下げてきた私は、昇級にはもう土俵際で、最低でも暫定4位で9節を終えた山田の+65.6Pを抜くか、同卓の上位者を抜く事が必要条件である。
対戦相手は柴田、内川、吉田、2位の柴田と3位の内川が相手なので、どちらかを抜くことができればよいのだが、柴田とは100P以上離れているので60P弱の差の内川狙いか?とりあえず私より下位にいる吉田の事は考えないで、上を見る闘いをするつもりで臨んだ。(はずだった)
勿論、柴田や内川や吉田にも、それぞれの持ち点や順位で思惑や作戦があるし、試合途中での各自の調子やポイントの移動によってそれもまた変わっていくだろう。
「緻密な仕事師」としてはあらゆるパターンを想定しておいたのだが、常に最悪のケースからケアするネガティブシンキングの私としては、やはり降級の心配も頭から離れなかった。
本来なら、終盤戦でポイントがプラスしていれば、降級の心配なく思い切り腕を振れるはず。
しかし今期のA2リーグは、メンバーがかなり整っていて実力伯仲で混戦になるだろうと開幕前から予想していた通り、終盤にきて降級ラインにいた西岡やヒサトや白鳥が、簡単に土俵を割らないで盛り返してきたから、昇級ボーダーも低めになりそうだが、降級ラインは今だに読めないくらい厳しい(ヒサトや白鳥が連続して浮いたら▲50~60の場合もある)
柴田と内川くらい貯金があれば心配無いが、私や吉田はトータルがマイナスでの最終節の降級ライン者との直接対戦は絶体に避けたいので、闇雲に目をつぶってフルスイングする訳にもいかないのだ。
1~2回戦は東場での微妙なミスが祟って危なかったが、幸運にも2回ともプラスの2着で終えた。
柴田が2ラスと一人調子が悪そうだが、内川が私より浮いたので後半の現実的な目標をあと20数ポイントとなった山田に絞ることにした。
3回戦 東2局2本場
親の内川が2回連荘して南家の私にようやくチャンス手が入った。
ツモ ドラ
11巡目に生牌のを引きテンパイ。は不調の柴田が1枚切っていて、場にが2枚切れで山に2枚いるはずだし、ヤミなら誰もがツモ切りしそうな絶テンと読みマチ用に取って置いた牌なので迷わずをそっと切る。
ここで親の内川がリーチ、私の一発目のツモは、アツいけど気合でバシッとツモ切り。
どうせテンパイバレたならここでリーチしておけば良かった(涙)
次のツモが場に1枚切れの、内川のリーチ1巡前の捨て牌がでドラがだからいかにも危ない(実際入り目だった)三色も一通もないし単騎ではアガリ目が薄いので、そのままツモ切ろうかと思ったのだが、馬鹿な右手の指が手牌のと交換していた。
内川のツモ切りが「やってしもうたのか?やはり良いマチだったよな(が通るなら)」気持ちが揺れたところにツモ。
内川の宣言牌がでは生牌、こので放銃なら馬鹿野郎だからを切ろうか?
でアガリがあったのならは通るはずだし・・と脳に一瞬囁きがあったのだが、ツモ切ると内川のツモ切りが、もう発狂しそうだ!結局内川にでリーチのみをツモられて目の前がまっ暗になり死にたくなりました(嘘ですが)
内川の2回の連荘は冷静に判断するとたいして良い連荘ではなかったし、私がエラーしたわけでは無いから、私は戦えるのに今日の内川は好調だからと過大にケアしたのと、をカブって結果、満貫ツモを逃した事等が肝心な勝負所で弱気の虫を呼び起こしてしまいました。(何も考えずにリーチしておけよ)
情けないこんな弱い戦い方では鳳凰位は夢のまた夢だ(涙)
ここで内川から直撃していれば3回戦トップで流れを引き寄せ、柴田、内川に迫り4位で最終節の直対で逆転昇級!あったかも知れない・・・・・
私のなかで今期はここで終わりました。このあとは気持ちも萎えぎみで上を諦め残留シフトに切り替えたのですが、気持ちの弱い奴は神様も見放すようで4回戦はラスをひき、吉田にも抜かれて暫定8位。
このあとの結果で、誰かに抜かれて下位グループとの最終節が濃厚となりました。
思えば開幕戦で期待以上の好スタートを切れたにもかかわらず、中盤からポイントを徐々に減らして、最後はここまで順位を下げてしまったのは、我ながら情けなく悔やまれるシーズンとなりました。
まだ最終節がありますが、こうなれば是が非でもまさかの降級を食らわないように全力で残留し来期また出直したいと思います。
今期私を応援して下さり、連盟チャンネルで放送対局を観て頂いた皆様ありがとうございました。
不本意な結果で申し訳ありませんでした。(まだ終わってませんが)
昨年末に肝臓癌の手術をしてから1年が過ぎました、体調を崩さず無事にシーズンを戦えたことには一安心しています。
来期も体調に気を付け、1年間の長い闘いを強い気持ちで乗り切れるように頑張りますので、またのご観戦と応援を宜しくお願いいたします。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート