プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A2リーグ第7節A卓レポート

魚谷、粘り強い麻雀で降級圏脱出!

10月6日に行われたA2リーグ第7節A卓は魚谷が毎回のように3本場以上の連荘を見せ、山田を逆転し降級圏を脱出することに成功しました。
当日のメンバーと開始前のスコアは画像の通り。

 

 

かなり抜け出してしまった杉浦を除くと、昇級の椅子はあと1つ。その1つを懸けた内川と藤島の争いに客野が加わっていけるか。また山田・魚谷の降級ボーダー争いも見どころとなる1日。

1戦目は内川の抜け番。ここまでの好調をそのままに藤島が6万点弱の大トップ。すると2戦目には内川が全員拮抗したオーラスでメンチンをアガリ、1人浮きのトップで藤島を再び引き離します。

一方で苦しいのは山田。三色確定のリーチなど勝負手が実らず、避けがたい放銃が続きます。なかでも解説の古橋崇志が「これは帰りたくなる」と話したのがこの一局。

 

 

すでに34.6Pのマイナスで迎えた3回戦、山田にチャンスが訪れました。一度カンチャンテンパイを取らず、アガリやすいリャンメンにしてから渾身のピンフドラドラリーチ!手応え十分ですがここで不穏な動きが入ります。

 

 

親の藤島が現物の九万をポン。不穏です。すると山田の次のツモはなんと

 

 

“中”。藤島がポンしてテンパイが入ります。すると次に積まれていたのはそう…

 

 

リャンシャンテンから追いつかれ、なんとも悲しい放銃での決着となりました。結局山田はこの日の最高打点が1,000・2,000と苦しく、▲52.3Pで魚谷と入れ替わり降級圏へ。かなりのマイナスにはなりましたが、「教授」と言われるほど知識や技術の高さがある山田のこれからの挽回に注目しましょう。

この日終了時点でのトータルポイントは画像の通り。

 

 

昇級争いの内川・藤島は結局互いにわずかなプラスでまだまだ先の読めない展開となりました。客野は現状維持でしたがまだ昇級争いに加わる可能性があります。
まだまだ先の読めないA2リーグ、一波乱も二波乱も起こる予感があります。今後もご注目ください。

文中敬称略
文:浜野太陽