プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節A卓レポート

【A1第9節A卓は柴田と勝又がプラス。西川は首位キープ。全体順位は変わらず】

 

 

この日の対局者は、1位西川、4位勝又、6位前田、9位柴田。前々節に好調の兆しを見せ、前節は完璧な内容でプラスに転じた前田。今日もポイントを伸ばせば決定戦が現実味を帯びる。勝又は首位西川を沈めて自身が浮くのが理想で、前田にかわされるのは避けたい。西川は調子が良ければ加点し、悪ければマイナスを抑えれば良いといった所。柴田はとにかくマイナスしない事、プラスを叩ければなお良し。

1回戦東2局、西川はダブ東の1,000オール、タンピン一手変わり三色もヤミテンのままアガリ連荘し、いよいよ2本場でチンイツを決める。

 

 

今度は東3局1本場で柴田、4,000(+300)オール。

勝又のテンパイ外し、前田は2枚目の白を鳴かず、西川の東ポンテン。それぞれの思考は自然で誰のミスでもない。しかし誰か1人でも違っていたら生まれない親満だった。

2本場も中ドラ3の3,900(+600)オールをツモり、1回戦は柴田がトップで終了。

 

 

2回戦は西川がトップ。1回戦の2着と合わせると+27.6Pで、あと2戦を大きな放銃せずに乗り切れば無事に終わる。大胆な攻めが武器だがポイントを持つ今は無理する必要がない。前田は現在降級エリアを抜け、決定戦を見ている。腰の重い麻雀が武器だが、今は鳴きも使ってアガリに向かっている。柴田はキレ味鋭いギリギリの攻めが脅威だが、トータルマイナスの現在は慎重になっている。勝又は牌理と場況で最適を探し、入れられるテンパイは積極的に入れるが、打ったら高い牌は押さない。

各自置かれたポジションを考慮し、今の状況にふさわしい麻雀を打つ。さすがA1リーガーだ。しかし本来と違うスタイルで打っているようにも見える。そう、勝又を除いては。

 

 

リーチツモ七対子の1,600・3,200をきっかけに勝又が3回戦トップを取る。

4回戦は大接戦、南場は1局進むごとに点差が詰まっていく。オーラスは31,700持ちトップ目の柴田が前田に1,000点を放銃。勝又と前田が順位点+5.5ポイントの同点トップとなった。

 

 

卓内トップは柴田で勝又もプラス。西川はわずかなマイナスで終了。前田がマイナスをほとんど背負う結果となった。

 

 

トータル順位に変動はなし。西川は首位をキープしているが、その差はジリジリ迫って来ている。
今節はまだ沢崎、佐々木、吉田のプラス勢の対局が残っている。第9節B卓も楽しみである。

 

(文:編集部)