第37期鳳凰戦A1リーグ第10節B卓レポート
2020年11月06日
2位沢崎(+115.1P)と3位西川(+99.5P)の直接対決。現在決定戦枠の両者は自分が大きくプラスするのが理想。相手に1枠確保されて自分が沈み、下からターゲットにされるのが最も避けたい展開だ。
5位前田(▲4.1P)は、吉田や紺野と同様に思い切り叩きに行きたいポジションだが、雀風を思うとあまり無茶はしないかも知れない。今節高打点をバシバシ決めたら、決定戦争いが大いに盛り上がる。
8位瀬戸熊はまず降級争いに絡まないようプラスを目指し、浮けるなら今日を含む3節で5位以内に入りたい。
1回戦を決定付けたのは南2局。西川がソーズのメンホン七対子の待ちでテンパイを入れている。
前田がを引いて高め234三色テンパイ。
瀬戸熊がを引いて高め789三色ドラのテンパイ。
3者大物手だが跳満をツモったのは西川。これでトップ目に立つと、オーラスは前田の先制リーチに追いつき、2人テンパイ。原点付近に居た沢崎、前田を沈めて1人浮きとなった。
2回戦の山場は東1局。
瀬戸熊がドラ単騎のリーチ。
西川もメンタンピンイーペーコーで追っかけ。
沢崎もで満貫テンパイだったがで撤退。
結果は瀬戸熊が跳満ツモアガリ。沢崎はまっすぐ行けばを先にツモっていただけに悔しい1局となった。
3回戦は西川、前田が高め三色をツモアガってリード。
均衡が崩れたのは南3局。
西川がをポン、をチーしてかわし手をテンパイ。
瀬戸熊のリーチを受けてからドラのを持って来てドラ単騎に受け変え。瀬戸熊にを打たれてからを掴む間の悪さだったが西川はそのまま振り抜いた。トップ狙いの勝負だったとは思うが、おそらく西川がこの日一番悔やんだ放銃だろう。
4回戦はメンピンツモドラの1,300・2,600(+300)とピンフドラドラの3,900(+300)をアガった沢崎が抜群の安定感でトップ。2着争いは西川が制した。
各選手1回ずつトップを取り、平たい結果に落ち着いた。全員に見せ場があったが誰も抜け出せない。A1らしい面白い対局であった。
(文:編集部)
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