第37期鳳凰戦B1Select後期第1節レポート
2020年11月10日
【後期B1リーグSelect開幕戦は4戦とも見事な逆転試合に。】
11/7(土)に行われた後期B1リーグ開幕戦は逆転劇の応酬だった。東場で大物手をアガった者が居ても、誰かがそれを必ず差し切るのだ。
1回戦は荒が先制リーチ。ドラ表示牌のをツモっての4,000オールで幕を開けた。
これをかわしたのは井出。東4局にメンホン七対子を2枚切れのでヤミテン。8,300をアガると、オーラスは1,300・2,600ツモで逆転トップを決めた。
2回戦のスタートダッシュは増田。2軒リーチを受け、選択を正解しての満貫ツモアガリ。相当感触が良かったはずだ。
しかし、今回の主役は森下だった。ここまで得意の攻撃パターンに持ち込めず南3局までラス目だったが、2局連続のアガリでごぼう抜きトップ。
3回戦開局、配牌ドラドラの森下。しかしすでに井出が仕掛けて待ちテンパイを入れている。
森下はメンゼンで間に合わないと判断したのか、役が確定しないポンから。役牌の後付け、トイトイ、もしくはチャンタのどれかに出来ればいいが。危ない仕掛けだが結果は最高。を引いて暗刻にし、をポンで役確定。さらにトイトイ変化で跳満ツモに仕上げた。
森下の2連勝に待ったをかけたのは荒。456三色をヤミテン。ピンズのメンホンテンパイの森下のリーチ宣言牌で直撃すると、丁寧に加点し続ける。森下を200点沈めてオーラス。最後もアガリを決めて1人浮きトップをもぎ取った。
4回戦、井出のトップ目で迎えた東3局1本場。増田のドラポンと森下のピンズのホンイツに挟まれながらも井出は果敢にリーチで応戦し、7,700(+300)をアガる。次局も満貫ツモで大きくリードして南場へ。
南1局、増田が仮テンパイの単騎待ち。すぐに井出からが出て1,300。この小さなアガリをきっかけに増田の時間帯となる。
まずはツモり三暗刻で先制。ドラのは山に無く、が井出の手に1枚、山に1枚残り。井出にもテンパイが入るが切りで6,400放銃を回避。しかし井出のファインプレーをものともしない増田はラス牌ので跳満ツモ。南3局の親番でも加点して大トップで終了。
結果は1回ずつトップで1半荘分程度のポイント差でおさまった。全員が持ち味を発揮し、高打点も決まるのに誰も突き抜けられない。観ていてとても楽しい対局だった。
今月は11/21(土)にもB1Selectがある。昇級2枠に対して降級5枠の熾烈な対局を皆さんにも是非ご覧いただきたい。
(文:編集部)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート