第37期鳳凰戦A2リーグ第8節C卓レポート
2020年11月12日
【 終わらない二階堂亜樹の苦悩】
11月11日に行われたA2リーグ第8節C卓は、トータル上位者がおらず残留争いがテーマの戦いとなった。対局者とこれまでの成績は画像の通り。
6位の一井、9位の麓、11位の前原、12位の魚谷、14位の亜樹の戦い。
まず光ったのは麓の積極策。役ありでヤミテンもある手を何度もリーチ付きで成就させ、トップでのスタート。残留ではなく昇級を第一目標にしていることがうかがえた。
そんな麓に加え、同じく昇級を目指す一井、攻撃型の前原・魚谷に囲まれて苦しんだのは、自他共に認める守備型の亜樹。アガリが少ない分放銃も少ない雀風だが、この日は解説の瀬戸熊も「一番通りそうな牌が当たり牌になっている」と話すほど「ロン」の声に苦しんだ。
それがもっとも象徴的な場面は、4回戦の南場に訪れた。
前原がピンズのホンイツでとをポン。その仕掛けに麓がドラのを勝負してきた場面でこの手牌。もちろんオリを選択するのだが、あなたはここで何を切るだろうか?
亜樹の選択は2枚持っている。
場にはが4枚見えており最も通りやすそうに見えるが、これが麓にタンヤオ・七対子・ドラドラで8,300の放銃。(一発・裏ドラの無いルールで降りての満貫放銃は頭がクラクラする程ショックを受けます)
その次局、またしても試練が訪れたのは11巡目。
亜樹は前巡に役なしのテンパイを入れているが、下家の前原はピンズの高い捨て牌でを余らせており気になるところ。また親の麓もと脂っこいところを手出ししていて、不穏な様子がある。亜樹はを引いてきて567の三色も見えてきたこともあり、ドラをまたがない打を選択。結果的にこれは放銃になるのだが、何が苦しいかと言うと…
と、どちらを切ってもそれぞれが高打点の当たり牌になっていたことだ。亜樹は加点が必須な状況のため、ヤミテンを警戒してテンパイから迂回を選択するのは至難の業と言える。
そんな今期何度目か分からない試練が降りかかった亜樹だが、それでも1、2回戦ではオーラスにアガリを決め、着順を上げている。またルールは違うがMリーグでは現在200P近くのプラスを叩き出しており、鳳凰戦での復調もファンは心待ちにしているだろう。
1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。
一井・麓は加点に成功し、昇級争いの後方につくことができた。前原・魚谷は降級ボーダーから30Pほど離れており、安心はできないものの有利な状況を維持。亜樹は次節以降爆発的なプラスが必要な状況となった。
次回の放送は11月17日(火)16時~。対局者は近藤久春、ダンプ大橋、魚谷侑未、麓征生、客野直。残り3節となり、さらに白熱する終盤戦にぜひご注目ください。
(文:浜野太陽)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート