第37期鳳凰戦A1リーグ第12節A卓レポート
2020年11月27日
【開始前4位の勝又が大きくプラスし、上位陣を射程圏内にとらえる】
2位 佐々木寿人 +128.8P
3位 西川淳 +103.3P
4位 勝又健志 ▲3.7P
9位 HIRO柴田 ▲118.3P
4位勝又は決定戦を狙うためには大きなプラスが欲しい。佐々木、西川と同卓の今日の1節は勝負所。
9位柴田は最終節の伊藤との直接対決に向けてポイントに余裕がないため、今日プラスして再び引き離しておきたい。
佐々木と西川は現状維持でも決定戦を狙えるため、リスクの高い勝負はしたくないだろう。
攻撃力に定評のある2人は守りたい、守備力や場況判断に優れた2人は叩きたいというポイント状況である。
1回戦東1局。親番勝又がヤミテンドラツモの4,000オールで先行。南3局3本場でもドラの雀頭のピンフテンパイを入れていた勝又がをツモ切ると佐々木からロンの声。9,600(+1,900)の放銃となる。
オーラス、佐々木が役なしテンパイを入れていた。西川も巡目との兼ね合いでフリテンだがドラのを切ってテンパイ取り。直後、勝又がを重ね、345チーでの片アガリテンパイ。西川がドラを切った時に反応がなかった事が盲点になったか、佐々木はをツモ切り。今度は勝又7,700のアガリで1人浮きトップを取った。
2回戦は佐々木が3フーロのホンイツで満貫を決めると、得意の展開に持ち込み大きなリード。しっかり浮きをキープしていた勝又がオーラスで七対子ドラドラを決め2着。
3回戦は勝又ペース。東2局に直撃でトータルで西川をかわす。更に東3局は柴田のリーチを受けて現物待ちのメンホン七対子。ツモって跳満になり、1人浮きトップ。
3回終わって勝又は+82.2。すでに目標は達成しているからこそ大事な4回戦。勝負の分岐は東1局だった。
ドラ
勝又は6巡でこのテンパイ。リーチすればツモで跳満をツモれば倍満の勝負手であるが、勝又はヤミテンとした。この巡目なら自然な手組みで誰かからが打ち出されるかも知れない。しかし12巡目となればドラの字牌を1枚抱えた者はオリてしまう頃合い。引きでをツモりに行くリーチに切り替えた。勝又らしい理にかなった判断だったが、この局は待ちしかアガる道はなかった。
勝負手を空振りした勝又はここから急に苦しくなる。柴田がメンタンピンツモドラドラ、西川がリーチツモドラ3とアガリを決めて浮きに回る。
勝又は南3局もドラドラでリーチを打つが、メンホンの柴田に押し返され放銃。4回戦は4着となった。
勝又が卓内トップで佐々木、西川との差を大きく詰めた。1回戦の4着転落などがあり佐々木にとってもかなり辛い節であったが、▲4.1Pに抑えたのは流石。西川、柴田も4回戦の浮きで踏みとどまった。
勝又と柴田は12節消化し、最終節を残すのみ。5位までに残ると最終節に上位陣と直接対決になるので、現在5位以下の者2名にかわされなければもう一度直接対決が出来る。
柴田は一時伊藤より下になっていたが踏ん張った。伊藤が12節でプラスすると、降級争いも熾烈になる。
残り8名の12節の結果が気になるところだ。
(文:編集部)
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