プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A2リーグ最終節B卓レポート

【降級者が確定】

1月12日、前日のA卓に続きA2リーグ残留を懸けた戦いに火蓋が落とされた。メンバーは和久津晶(6位/+36.2P)、魚谷侑未(9位/▲21.9P)、麓征生(10位/▲35.0P)、一井慎也(12位/▲61.0P)、安村浩司(13位/▲135.2P)。降級枠3つのうち前原・二階堂の2枠はほぼ確定のため、あと1つの枠がこのメンバーの中から決まる形となる。最も不利な13位・安村の戦い方と、周りの対応に注目の集まる対局だ。

 

 

対局が始まるとやはり印象的なのは安村に対する3名の対応。極力安村の親番では一騎打ちは避け、静かに流そうとする3者。しかしそれを逆手に取れば安村が先手さえ取ってしまえば誰も逆らえないということでもある。そんな安村は1回戦の親番こそ流されてしまうものの、リーチツモピンフドラドラで浮きを確保すると、2回戦では大連荘に成功。7本場まで積み上げ、一時は一井と9.7P差まで迫る快進撃を見せる。しかし負けたくないのは一井も同じ。1・2回戦とも沈みから辛くも浮きに転じ、安村の猛追を阻む。

 

 

しかし…勝負が決したのは3回戦。親番魚谷のリーチタンヤオピンフドラ1に、同じくピンフテンパイの安村が勝負をかけ11,600の放銃。

 

 

これでこの半荘は魚谷がトップ、安村が4着と魚谷にとっては一安心といった点差に。最終戦抜け番の安村は4回戦で少しでも一井との点差を詰めたかったが、猛攻は実らず4着。最終戦は和久津が+31.3Pのトップで、トータル順位でダンプをかわし終了。全体のトータル成績は以下の通り。

 

 

 

B1リーグへの降級は安村・亜樹・前原でほぼ確定。A2リーグの戦いは残すところ1卓。翌日の杉浦(1位/+220.6P)、近藤(2位/+119.0P)、内川(3位/+114.2P)、藤島(4位/+107.0P)、ダンプ(6位/+43.5P)の5名から昇級者2名を決める戦いとなる。負けられない戦いとはまた異なる、痺れる5回戦を是非お楽しみください。

(文・浜野太陽)