第37期鳳凰戦B1Select後期最終節レポート
2021年01月28日
【B1後期最終節は昇級ラインが大きく変動し、波乱の展開に】
3位 井出康平
5位 藤原隆弘
12位 福島佑一
15位 刀川昌浩
井出と藤原にとっては昇級のかかる一戦。開始前の2位中川のポイントは+124.8P。井出は+30P、藤原は+50Pが目安となる。
福島と刀川は残留争い。11位森下が▲49.3Pなので、少なくともこれより上のポイントにしたい。刀川は1回でもマイナスするとかなり厳しい。
1回戦は序盤から福島と井出の大物手がぶつかる。まずは親番福島がタンヤオドラ3、井出がメンホン一通。結果は七対子をテンパイしていた刀川がをツモ切り福島に11,600放銃。
次局は福島がドラドラ、井出はメンピンドラ高め三色、ツモなら6,000オールの勝負手だったが、福島に7,700(+1,000)放銃。
それでも井出はめげずに手を作る。暗カン、加カン。は生牌、緊迫したムードが漂うが、福島はを引かされる事なくタンヤオツモドラのアガリ。
その後も全てアガる勢いで1回戦は福島の完勝。+59.1Pのトップで降級圏を抜け出した。
2回戦も福島は好調。刀川の勝負手との同テンをツモアガる。藤原のリーチも役有りヤミテンで討ち取り。再び刀川がリーチを打つも福島が追っかけリーチで高め三色ツモ。三色ドラのヤミテンを井出からアガリ。誰も福島に勝てない局が続き、2回戦も5万点超え。側から見るともう止めようがないように思えたが、対局者の心は折れてはいない。虎視眈々と反撃の機会を狙っていた。
まずは刀川がメンピンドラドラの7,700。
続いて藤原がホンイツトイトイで親の跳満。
オーラスは井出が急所のドラを2枚引いてチーテン。チンイツドラドラの跳満のアガリ。
それぞれが意地の高打点をアガる。2回戦は藤原の逆転トップとなった。
井出と刀川はすでに2連勝が必要で絶対に落とせない半荘だが、3回戦も先行するのは藤原。
藤原は東2局1本場に井出のドラ3リーチをピンフツモドラで蹴る。次局1人テンパイで加点すると、東4局にはタンヤオツモドラ3で1人浮き。そのまま2連勝を決めた。
3回戦終了時昇級ラインは以下。
②藤原 +112.9P
③白鳥 +85.7P (▲27.2P差)
④井出 +57.1P (▲55.8P差)
藤原は浮き2着以上ならほぼ確定。沈みの場合は井出より上をキープ、かつ別卓の結果次第。
白鳥はトップ条件。
井出は藤原とトップラス必須。
ここで藤原に試練が訪れる。東2局、ドラ雀頭の先制リーチを打つも、井出のカンを掴んで5,200(+1,000)の放銃。
続く東3局もテンパイからツモ切ったが福島の3,900。2局連続放銃となってしまう。
一方、井出は藤原の着順を上げないように福島から見逃して僅かな可能性にかけるが、素点が足りないままオーラスを迎えた。
順位点込みのオーラス時のトータルは以下。
井出 38,900点 (トップ目) +74.0
藤原 25,000点 (3着目) +103.9
井出は藤原から倍満直撃か三倍満ツモ条件。
藤原は浮きに回るには5,200が必要。
※別卓が先に終わり、白鳥は+104.5Pで確定したが、公平を期すために対局者には知らされていない。実際の条件は▲0.6P。現状白鳥昇級、1,000点以上の加点で藤原昇級であった。
藤原は5,200以上のアガリを目指してホンイツを作りに行き、親番刀川に2,900を放銃してしまう。次局は井出が刀川との2人テンパイ連荘を狙ってリーチを打つが、刀川がテンパイ出来ず流局。
これをもって第37期後期B1リーグ全卓対局が終了。
明石定家
白鳥翔
この2名がA2昇級を決めた。
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