第38期鳳凰戦A2リーグ第1節C卓レポート
2021年04月22日
【明石定家、久々のA2復帰で1人勝ち!A2リーグ第1節C卓】
4月20日、A2リーグ第1節C卓が放送された。
対局者は…26期以来、A2復帰の明石。
前回残留を果たし3年目のA2リーグとなる一井。
2期連続4位で昇級を逃し、今回こそA1昇級を目指す藤島。
8年ぶりにA1への復帰を目論むダンプという4名。
1日を通して、かわし手が多く実る展開となる中、最初に勝負手を決めたのは明石。
役役ホンイツドラドラの18,000! (ドラは)1枚切れとはいえ不十分な手形からドラ単騎への放銃となってしまった藤島は、対局後のインタビューで「今日はこの放銃分のマイナスを取り戻す旅になるな」と思っていたことを明かした。
そんな藤島であったが、自身で手応えのあった局として挙げたのが3回戦オーラスのこの手牌。
三色でのアガリや、手牌の柔軟性を意識するとの先切りもある局面だが、藤島は真っ直ぐ打。
次巡、を引き入れると待ちで高目三色のリーチ。何も知らない筆者は「宣言牌がになっちゃったけど、しょうがないか」と呑気に思っていたが、実はこれは意図して引っ張っただったという。
大きなポイントは、1人浮き目前の明石にとって、仕掛けを入れている親のダンプよりは藤島にアガッて欲しい状況ということだ。タンヤオのつかないであれば打点も低く見込め、藤島のリーチに対して切ってくれる可能性があると見たのだそう。
結果は、テンパイの入った明石が迷いなくを勝負し8,000。
明石はタンピンイーペーコーという良形・高打点の手牌だったためどちらにせよ放銃となった可能性はあるが、藤島の隠れた狙いが実った局となった。
1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。
一井は大きな放銃こそ無かったものの、アガリに恵まれず2、3回戦と4着に。最終戦でようやく三暗刻ドラドラで8,000を加点しマイナスを抑えた。
藤島は先述の8,000など戦略的な打牌を見せ、1回戦の4着を大部分取り戻すことができた。
ダンプはヤミテンを駆使しながら、怪我をしづらい打ちまわしを見せていたものの、4回戦で勝負どころのめくり合いに敗れ4着。
そして卓内トップは明石。圧巻の3連勝で大きくプラス。久々のAリーグ復帰に満足せず、一気にA1まで駆け抜けられるか要注目だ。
次回のA2放送は4/27(火)。
対局者は、内川幸太郎、白鳥翔、客野直、高橋良介。解説は山田浩之。
連盟チャンネルお馴染みの内川・客野に加えて、初のAリーグを戦う高橋と、前節苦しい位置から見事A2復帰を果たした白鳥が登場。
次回も是非ご視聴ください!
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