プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A2リーグ第2節D卓レポート

【第38期鳳凰戦A2リーグ】山田の後攻めが光り卓内トップ!~第2節D卓~

5月25日、A2リーグ第2節D卓が放送された。対局者は客野直、和久津晶、山田浩之、藤島健二郎。

 

 

比較的素直な手組みが多い客野・藤島と、打点派の山田・和久津といった構図だ。
1日を占うようなめくり合いは、1回戦東1局1本場に訪れた。

供託2本の状況で先制テンパイを入れたのは客野。ピンフ高目イーペーコーの手牌だ。
供託があることや、拾いやすい待ちであることを加味するとヤミテンも選択肢に入るところだが、前局1人ノーテンで凹んでいたこともあり、リーチを選択。

 

 

しかしこの序盤から山田が本領発揮。ドラドラの手牌をまとめ上げ追いかけると、客野からドラの四万をとらえ8,000のアガリ。

 

 

この場面以外でも、高打点の手作りでリーチに押し返す場面が多く見られた山田。得意の展開に持ち込むことができ、2回戦も連続のトップ。早々に40P以上のプラスを手にした。
山田に続きこの日ポイントを伸ばしたのは藤島。1回戦ではツモればトップのテンパイ(ダブ南をポン)も、テンパイ料で沈み→浮きに回り2着。

 

 

続く2回戦ではめくり合いを制し高目のツモアガリで、沈み→浮きの2着へ。

 

 

さらに3回戦でも高目の南をツモり、沈み→浮きの2着。

 

 

この結果だけを見ると、オーラスに幸運が続いただけのように見えるかもしれない。しかし、ひとアガリやテンパイ料で浮きに回れるポジションをキープできるような、細かいゲームメイクを得意とするのが藤島のスタイルでもある。終わってみれば卓内トップの山田と僅差のプラスでトータル4位まで浮上した。
1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

連勝スタートの山田は3・4回戦を2・3着にまとめ+43.6P。
藤島は最終戦にトップを飾り、全連対の+43.2P。
和久津は大物手がなかなか決まらず、▲12.5Pとわずかにマイナス。
客野はまさかの4連続4着で▲74.3P。次回は、放銃は少なく沢山アガる得意の展開に持ち込みたいところだ。

A2リーグ次回の放送は6/1(火)。対局者は伊藤優孝、和久津晶、明石定家、高橋良介。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)