第38期鳳凰戦A1リーグ第11節A卓レポート
2021年10月12日
本日の対局者は
黒沢咲
HIRO柴田
勝又健志
杉浦勘介
1回戦は杉浦、黒沢、勝又の3人浮きでオーラスへ。そこにH柴田がを暗カンし、2枚切れの単騎のメンホンリーチ。
先にのヤミテンを入れていた勝又が、ほぼマンズ待ちに見えるH柴田にをぶつけて真っ向勝負。700・1,300(+1,000)ツモで1回戦は勝又が2着順上げての逆転トップ。
2回戦東1局。H柴田と勝又の2軒リーチをかいくぐって1,300・2,600(+2,000)をツモった黒沢。その後は丁寧に受け続けて点棒を削られるが、オーラスにトップ狙いの役あり原点割れリーチを敢行。
見事ツモって2回戦トップ。これぞ「黒沢咲のONとOFF」である。
3回戦、ドラドラ七対子テンパイは親番の杉浦。待ち選択に成功して4,200オールツモアガリを決める。
これ以降は急に場が高騰する。東4局3本場はH柴田がリーチツモホンイツ七対子ドラドラ。4,300・8,300のツモアガリ。
南1局はH柴田がダブリーせずににしてからリーチ。
杉浦がチーでとなるが、テンパイ打牌ので黒沢がロン。ホンイツチャンタドラ3で16,000(+1,000)のアガリ。
南2局は親番勝又がリーチ一通の7,700のアガリ。着順が刻一刻と入れ替わる荒れ場に。
色々あった3回戦は、オーラス親番で5,800を2回アガった杉浦がトップとなった。
4回戦、最初の山場は東2局2本場。
柴田
杉浦
黒沢
全員高打点の3軒リーチの結果は親番H柴田に軍配。杉浦から7,700は8,300(+3,000)のアガリを決める。
東2局3本場には勝又がメンホン七対子ドラドラのヤミテン。黒沢から12,000は12,900のアガリ。
オーラスにもリーチツモドラの4,000オールのアガリ。4回戦は勝又が大きなトップとなった。
卓内トップは杉浦で+25.7P。前節と今節でマイナスを約半分に減らす事が出来た。丁寧な選択が多い杉浦の麻雀スタイルを思えば、無理に勝負をせずとも残留を狙えるようになったのは大きいと思う。
勝又は+8.2P。上位陣の1人であるH柴田とのポイントを詰めて残り3節、降級の心配はなく目指すは上のみ。手牌や対戦相手の調子との兼ね合いはあるにせよ、攻めにギアを入れた勝又が見られる可能性は高い。
黒沢は▲3.7Pで首位キープ。攻める局とオリる局の見極めが的確で非常に安定感がある。決定戦進出がいよいよ現実味を帯び、残り3節となった。本人も意識しているのは間違いないだろう。
H柴田は▲30.2P。ポイントを減らしてしまったが、まだ十分に決定戦を狙える位置。ここ数節は前半のマイナスを後半で埋めるような後手に回った展開が続いているので、是非次節は早い回での爆発を見たい。
本日は順位の変動なく対局が終了した。
次回A1リーグ第11節B卓
2021/10/13(水)17:00開始
吉田直
近藤久春
前田直哉
古川孝次
解説 勝又健志
(文:編集部)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート