第38期鳳凰戦A1リーグ第13節C卓レポート
2021年12月12日
【西川が卓内トップ 吉田は来週最終節再び直接対決】
A1リーグも佳境を迎え、本日の対局を終えると全員残り1節となる。
対局者は
4位 藤崎智
6位 勝又健志
11位 西川淳
13位 吉田直
藤崎vs勝又は最終節を最後に打てる5位以内を目指す戦い。
西川vs吉田は残留をかけた戦いという図式。
勝又と吉田は出来るだけ大きなプラスを目指す節。一方、藤崎と西川は現状維持も目標の1つ。バランスの取り方が難しい対局である。
東1局。西川のリーチを受け、吉田の手牌。が暗刻になって四暗刻1シャンテン。
どちらから勝負するのかと思いきや、吉田の選択はトイツ落とし。
ポンしてドラをツモって700・1,300(+1,000)。
後手に回った局は丁寧な打ち回しで西川のリーチをかわした吉田、親番先手となれば大胆な打点狙いにギアチェンジ。
1,000オールをアガらず高めなら6,000オールのフリテンリーチ。
ツモったのはだったが、2,600オールのアガリを決めて1回戦トップ。
南3局。ラス目の勝又は打点が欲しい。ドラ表示牌のペンは苦しい待ちなのを百も承知でリーチ。4,000オールをツモると
オーラスは手変わり待ちのヤミテン中に藤崎からが出て2,600直撃。3着に浮上した。
2回戦東1局。親番藤崎がドラ暗刻のペンで先制リーチを打つが、すでに単騎テンパイを入れていた西川が高め三色ので追っかけリーチ。
安めながらも2,000・3,900(+1,000)でリードするが、吉田もタンピン三色ドラを決めてくらいつく。
藤崎は何度も勝負手を空振りしていたが、南3局にようやくホンイツ7,700は8,000。
オーラスを30,500点持ちで迎え2回戦は是非ともプラスにしたかった藤崎だが、アガリトップ西川のヤミテンに放銃し沈みの3着。その後も浮きに回る事が出来ず、藤崎にとって今日は悔しい1節となってしまった。
南2局。トップ目の勝又がツモリ三暗刻のリーチ。
は勝又の切り出しから盲点となりそうな牌。西川と吉田が1枚ずつ持っていた。先に打ち出して勝又に6,400放銃となったのは吉田。
オーラス、親番藤崎と西川の2軒リーチを受けた勝又は「西川に放銃してトップ終了ならやむなし」の切り。
リーチ七対子ドラドラ8,000(+1,000)をアガった西川はラスから2着浮上、吉田もかわす嬉しいアガリとなった。
4回戦はリーチツモ三色ドラをアガった勝又がトップ。
オーラスにチンイツをツモった西川が浮きの2着となった。
以上の結果により最終節の卓組が確定した。
A卓 西川 紺野 瀬戸熊 吉田
B卓 藤崎 沢崎 杉浦 近藤
C卓 黒沢 古川 前田 H柴田 勝又
卓内トップは西川。A卓での対局ではあるが、残留に向けて大きなリードを持てた。
吉田もプラスで終えたが、残留ポジションの西川、紺野との差は約140ポイントある。
勝又は5位A卓での最終節。4人中2人をかわす必要があるが、前田、H柴田は十分射程圏内。逆転の決定戦を狙う。
藤崎は6位B卓での最終節。難易度は高いが、先に100オーバーのプラスを叩き暫定3位あたりで対局を終えればA卓の対局者にマイナス出来ないプレッシャーがかかる。その展開を狙いにくるだろう。
次回A1リーグ最終節A卓は
2021/12/8(水) 17:00
西川淳
紺野真太郎
瀬戸熊直樹
吉田直
実況 古橋崇志
解説 山田浩之
※最終節A卓はこちらでご覧いただけます
(文:編集部)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート