第38期鳳凰戦A1リーグ最終節B卓レポート
2021年12月22日
【4人が純粋に自分らしく出来る限りを尽くした見所満載の対局に】
本日の対局者は
6位 藤崎智
7位 沢崎誠
8位 杉浦勘介
9位 近藤久春
現時点での決定戦ラインは前田の+122.0P。
降級ラインは紺野の▲164.7P。
どちらも遠い中位卓となるため、解説森山は「無風卓」と表現した。
ポイントは実際に無風と言える結果となった。しかし、各者のらしさが存分に発揮された対局は見応え十分だった。
1回戦、最初の山場は東4局。まずは沢崎がカンをツモアガリせず、フリテンリーチ。
これが中盤戦なら500・1,000をアガって浮きで親番を持って来たかも知れないが、最終節ならではの選択。ツモの跳満を狙いに行く。
そこに杉浦から追っかけリーチが入る。2軒に挟まれた親番近藤はを暗カン。リンシャンからドラのを引き、を勝負するが、これが杉浦のロン牌。
のリーチドラ3、8,000(+1,000)のアガリを決めた杉浦が1回戦トップ。
放銃してしまった近藤、南3局2本場に、チンイツ一通イーペーコーのカン待ち。しかしアガる直前に切られた牌はそしてロン牌の。いかにテンパイ気配が出ていなかったかがわかる。
藤崎から16,600をアガった近藤が浮きの2着で1回戦が終了。
2回戦、トップ目でオーラスの親を迎えた沢崎はポン、カンチーで待ち。
杉浦のタンヤオピンフ高め234三色のリーチに押し切って5,800は6,100(+2,000)のアガリ。2回戦は沢崎がトップを取る。
3回戦は打撃戦となった。まずは沢崎がドラの空切りリーチ。2,000・3,900のツモアガリ。
近藤がドラのをポンして待ち。沢崎から出て7,700は8,000(+1,000)。
親番杉浦がドラドラ七対子、単騎でリーチ。藤崎も高め345のタンヤオピンフリーチで押し返すが杉浦に軍配、12,000(+1,000)のアガリ。
南3局には、親番藤崎が七対子ドラドラ、単騎の9,600。
オーラスは杉浦が仕掛けて待ち。1,000・2,000ツモで1人浮きを決めて本日2勝目。
最終戦南1局。沢崎と杉浦の2軒リーチはともに待ち。
今期最後の親番藤崎。の追っかけリーチ。
暗カンで50符、1,600オール(+2,000)。強引に親番を繋ぐと
2本場ではポン、ポン(後に加カン)でツモ。3,200オールは3,400オール。大きなトップ目となる。
オーラス親番の近藤はカンの確定三色でリーチ。ドラドラの藤崎から出て7,700は8,000のアガリ。
2本場では高め789三色のリーチを打つが、沢崎が鳴き三色でアガって浮き2着をキープ。これにて全対局が終了した。
この結果により沢崎、藤崎、杉浦、近藤のA1残留がほぼ確定。
紺野、瀬戸熊の降級は決定的となった。
いよいよ次週は鳳凰位決定戦に挑戦する3名を決める対局。
A1リーグ最終節C卓は
2021/12/22(水) 15:00
※5人打ちのため、通常より2時間早い開始です。
観戦予定の方はご留意ください。
黒沢咲
古川孝次
前田直哉
HIRO柴田
勝又健志
解説 佐々木寿人
(文:編集部)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート