第38期鳳凰戦A2リーグ第10節B卓レポート
2021年12月24日
【~残留争いの行方は…】
12/14、本日の対局者は石渡正志(3位)、魚谷侑未(12位)、麓征生(13位)、古橋崇志(15位)の4選手。
大事じゃない節はないのだが、特に今日は残留争いの3者にとっては天王山。
魚谷、麓は、勝つことに越したことはないが、自分が負ける、または、相手に大きく勝たれるのは避けたいというスコアだろう。
古橋は、もう尻に火がついていて、最低でも30ポイントは勝ちたい――いや、願望という甘い表現ではない――勝たなきゃ降級、という必須条件だ。
1回戦、魚谷、麓のこのめくり合いがあったものの、比較的静かな半荘だった。
(麓はをポンして、このを暗カン)
トップは古橋、このダブ南・トイトイをアガった魚谷が2着。
逆に麓はラススタート。
2回戦、解説の勝又が「こんなに出ることあります?」というほど、高打点の応酬。
無理して打点を狙っていたわけではなく、巡り合わせではあったものの、取りこぼさず決めてくるのは流石Aリーガーである。
一気に紹介しよう。
東1局、親古橋(魚谷から)11,600。
ロン ドラ
東1局1本場、麓(石渡から)7,700+300。
リーチ ロン ドラ
東2局、親魚谷(石渡から)12,000。
リーチ ロン ドラ
東2局1本場、石渡(古橋から)6,400+300。
ロン ドラ
東4局、親石渡(麓から)11,600。
ロン ドラ
南1局、親古橋 2,600オール。
リーチ ツモ ドラ
南2局2本場、石渡 2,000・3,900+1,600。
リーチ ツモ ドラ
点数移動が目まぐるしい2回戦だったが、結果は古橋がトップ、麓が1人沈みのラス。
この時点でのトータルスコアは以下となった。
麓のスコア、これが今日の開始時点であればまだ開き直って臨めるが、ここ2戦で減らして迎えた本日の3回戦、どういうプランにするかも難しいし、平常心で臨めるかも僕は怪しい。
そして迎えた3回戦、開始早々に石渡の一撃。
ドラが2枚で6,000オールだ。
グラッとはきていたと思うが、それでも麓は打点を狙いすぎることもなく、いつも通り最善を尽くしていたと思う。
南3局、持ち点は3万点ちょうど。
この半荘は石渡がダントツのため、是が非でも浮きの2着で終えたいところ。
9,600は9,900――
親古橋の七対子、ドラ2。
目の前が真っ暗になる一撃だった。
本日の結果はこちら。
3トップと大勝した古橋が魚谷を逆転し、残留ボーダーに。
麓は15位に大幅に後退してしまった。
対局後の各選手のコメントを掲載する。
石渡「(2回戦の7,700、12,000の放銃)あれで火がついたって感じですね。今日はトータルで藤島君を抜きたかったのですが、プラスで終えられてよかったです。」
麓「参りましたね。今日はテンパイまではいくのですが、アガリが遠かったです。
(最終節に向けて一言)70以上浮かなきゃいけないのですが、悔いのないように全力でやりますので、応援お願いします。」
魚谷「うーん、そうですねぇ。まあ、及第点は及第点かなぁというところです。最終節勝負とは思っていたので、最終節にかけて頑張りたいと思います。」
古橋「あれだけついてれば、これくらい勝たないと…もっと勝たなきゃいけなかったと思うので…でも、大きく勝てたことはとても嬉しいです。」
触れずに終えるという荒業(?)もあるのですが、これを載せないわけにはいきませんね。
勝又「4回戦目、四暗刻ツモアガった後、残留を決めきるくらい攻めたかったけど、魚谷さんを浮かせてしまったのは、最終節に課題を残したようになりましたね。」
最終節は年明けすぐ、お楽しみに!
1/5(水)10位、12位、14位、16位
1/6(木)9位、11位、13位、15位
1/7(金)5位、6位、7位、8位
1/11(火)1位、2位、3位、4位
(文:福光聖雄)
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