プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰位決定戦最終日レポート

【佐々木寿人が2連覇を達成】

 

 

鳳凰位決定戦もいよいよ最終日。3日間12回戦を終えて佐々木の1人浮き。古川・前田との差はおよそ80、黒沢とは150の差がある。
追う側の3名の共通目標は「佐々木を沈める」事だが…。

東1局。佐々木がドラを重ねて七対子八索単騎。前田から出て9,600のアガリ。

 

 

南3局に古川がダブ南ホンイツ、
2,200・4,200をツモって浮きに回るが

 

 

オーラスは黒沢と前田の2人テンパイで流局し、古川は沈みの2着。佐々木の1人浮きで13回戦が終了。

東3局1本場。親番黒沢の先制リーチが入る中、前田が456三色確定のペン七万で追いつく。三筒切り追っかけリーチに出るが

 

 

黒沢の中ドラ3、12,300(+2,000)に放銃となる。

佐々木とトップラス。理想的な並びでオーラスを迎えた黒沢だが、点差を考えると素点はいくらでも欲しい場面。七対子でテンパイした黒沢はドラ七索単騎リーチ。

 

 

佐々木は発五万をポンしてトイトイのテンパイ。黒沢から九索が出て7,700は8,000(+2,000)のアガリ。佐々木が3着に浮上する。

次局は古川が2,200・4,200のアガリで佐々木の連荘を阻止。

 

 

15回戦は佐々木の1,300・2,600ツモアガリからスタート。

 

 

東2局には南暗刻の待ち選択で二筒を先処理。

 

 

黒沢のツモリ四暗刻”二筒””西”待ちリーチが入るが、佐々木もテンパイを取り切る。

東3局1本場には前田が中をポン、カン二万待ちをツモって2,000・3,900は2,100・4,000(+2,000)。

 

 

東4局には古川がフリテン高め六筒ツモの4,000オール。

 

 

南3局には前田がドラ暗刻のトイトイをツモリ三暗刻で決めて3,000・6,000(+1,000)。
佐々木に親被りさせてようやく沈みを押し付けるが

 

 

オーラス。親番古川の先制リーチに、佐々木はメンタンドラの三筒四筒追っかけリーチ。

 

 

5,200をアガった佐々木は浮きの3着に。大きなリードを維持して最終戦を迎えた。

東1局に親番古川にドラ暗刻の手。六索九索リーチで12,000のアガリ。

 

 

南2局には前田が11,600は12,200のアガリ。古川、前田が点棒を持つが

 

 

前田が親番を繋いだ4本場。とうとう佐々木が二索五索で捌く。1,000は2,200のアガリ。

最終戦オーラス。
古川は役満、前田はダブル役満が必要。黒沢はトリプル役満直撃でも古川と変わらずという条件となり

 

 

オーラスは全員ノーテンで終了。
第38期鳳凰位決定戦は佐々木寿人が優勝。2連覇達成となった。

 

 

4位 黒沢咲

とにかく寿人さんが強かった。もう少し良い戦いをしたかったけど、勝負手がなかなか決まらず未熟さが出てしまった。本当に沢山の方に応援していただいて、噛み締めながら打っていました。ありがとうございました。

 

3位 前田直哉

初日から我慢が続いたので、どこかでチャンスが来るかと思っていたのですが、リードしている寿人が揺るがなくて、放銃してもすぐ盛り返す底力があった。また彼に挑戦出来る様に頑張りたい。

 

2位 古川孝次

初日のマイナスがずっと尾を引いていました。最終日は王道のメンゼンを使って全ツッパで行こうと思ったけど、(13回戦に)寿人に走られてしまって難しいなと思いました。

 

優勝 佐々木寿人

本当に嬉しいですけど1ヶ月間キツかったです。2日目にリードを取れて、そこから負けるわけには行かないという気持ちがありましたが、何とか連覇する事が出来ました。ありがとうございました。

 

 

(文:編集部)