麻雀日本シリーズ/麻雀日本シリーズ2016レポート 黒木 真生
2016年06月17日
麻雀日本シリーズ2016開幕
タイトルに2016とついているが、本来の意味的には2015だ。
このシリーズには2015年度の麻雀界で活躍した選手たちが一同に会し「麻雀の日本一」を決める。
ただ、2015とするとわかりづらいので麻雀日本シリーズ2016とさせていただいた。
前回、2015ではRMUの代表である多井隆晴プロが優勝した。
連盟時代のライバルの1人だった藤崎智と村上淳(第39期最高位)をマークして押さえ込み、一方で大逃げをはかる藤田晋さん(2014最強位でサイバーエージェント社長)に追いつき、追い越しての大逆転優勝だった。
多井プロは前年度チャンピオンとして2016にも出場する。
そして藤田さんの後に最強位になったこの人。
鳳凰位の座は勝又健志に譲ったが、最強位を獲得してこの場に戻ってきた。前田直哉だ。
前回同様、各プロ団体のリーグ戦優勝者も集結。
最高位の近藤誠一プロ。
雀王の木原浩一プロ。
RMUリーグ優勝の阿部孝則プロ。
鳳凰位の勝又健志。
さらに十段位の柴田吉和も参戦。
ここに、連盟会長推薦が加わるのだが、意外だったのは他団体の選手が推薦されたことだ。
石井一馬プロ。
連盟のG1タイトルであるマスターズと王位を獲得しており、最高位戦クラッシックでも優勝している実績を重んじ、日本プロ麻雀連盟会長の森山茂和が推薦し、それを受けて出場された。
連盟の選手で推薦されたのは佐々木寿人だった。
前回推薦された前原雄大は絶がつくほどの不調だった。同じチームがらくた(といっても2人しかいないのだが)の部長として、総帥の仇が討てるだろうか。
そして、著名人枠で推薦されたのは、萩原聖人さんだ。
前回推薦された片山まさゆきさん同様に、この人はアマチュアのレベルを大きく逸脱し、プロと遜色の無い戦いを見せるだろう。
いや、遜色無いなどと言ったら失礼だ。
もちろん、彼の本業は役者であり、麻雀の研究をしている時間などはないはずだ。
他の選手たちはしじゅう麻雀のことばかりを考え、研究に余念がないわけだから、そういう勉強の量では萩原さんは敵わないだろう。
でも、最強戦やモンド、われポンなどで見せる萩原さんの麻雀は常に感動的だ。掛け値なしに面白い。
今回も、必ず苦しんで苦しんで、最後は勝つ、萩原劇場を見せてくださるだろう。
さらに、ファン投票4位までが出場する。
1番人気で選ばれたのは瀬戸熊直樹だ。
前回は不甲斐ない成績となったが、ファンの皆さんが再びチャンスをくださった。
そういう他人の気持ちを人一倍真摯に受け止め、意気に感じるタイプの瀬戸熊だけに、今回こそは結果を出してくれると期待する。
ファン投票2位は白鳥翔。
実はこの投票を行う番組に白鳥は出演していた。
つまり、これはちょっと不公平だったかもしれない。
森山会長から「次からはよく考えてやらないと不公平だよ」と私は注意を受けた。当たり前のことだった。
そして白鳥も「本当に良いんですか」と恐縮していたが、会長は「そう決まったものはしょうがないね。まぁ、ラッキーだったと思って頑張るしかないよ」と言うしかなかったのだが。
その後、白鳥はマスターズを連覇するなど、ちゃんと結果を出してファンの声に応えた。
3位は藤崎智。
4位は荒正義。
ファンの皆さんからは、人気と実力を兼ね備えた選手を選んでいただき、非常に充実した14名による麻雀日本シリーズが開幕した。
そして唯一、アマ選手の萩原さんが3連勝で首位に。
2位は石井プロ、3位は佐々木。
つまり、会長推薦3名が上位を占める形となった。
第2節には、瀬戸熊と阿部プロ、近藤プロが初試合を迎える。
絶対に面白い勝負が繰り広げられるはずなので、是非、ご覧ください。
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