麻雀日本シリーズ/女流プロ麻雀日本シリーズ2018 第2節レポート 石田 亜沙己
2018年02月09日
初出場選手が好スタートとなった女流プロ麻雀日本シリーズ2018。
歴代優勝者の高宮、亜樹が貫禄をみせるのか?
暫定首位の西嶋(ゆ)、番手につけている池沢が2節も好調を維持しポイントをのばすのか?
6回戦、1節目に4着4着と不調の魚谷。1人8戦の予選なのでこれ以上のマイナスは避けたいところだったが、痛恨のラス。
同じく1節目はマイナススタートだった西嶋(千)がトップでトータルプラスとした。
7回戦、池沢が仲田をオーラスで捲って逆転トップで首位に。
前年度優勝の亜樹は3着。まだプラスもない状態だ。
8回戦、ここで女流雀王連覇の朝倉が初登場。
南入時、亜樹が1人抜け出していて、2着から4着まで1,700点差。
亜樹はトップを守りたいところ。3者やラスは引きたくないところか。
南1局、池沢が連荘して亜樹に迫るが、西嶋(千)が七対子ドラドラのリーチを引きアガる。
南3局、親の亜樹が先制リーチ。微差の3着目池沢がテンパイ。
ドラ
場にはが3枚切れで亜樹の現物でもある。
安めを引いたこともあり(入り目は)、ヤミテンの選択もあるかと思ったが、池沢の選択はトップを見据えた追いかけリーチ。
池沢が亜樹の当たり牌を掴み、7,700の放銃で4着目に。
オーラス、池沢が跳満をツモり4着ながら小さいマイナス。
亜樹はトップをとりマイナスを返した。
9回戦 トータル最下位の魚谷が東2局に2,000オールをアガリ先制するも、朝倉が好打点のアガリはないものの、ぴったり後ろにつける。
南2局、高宮からリーチが入るが、追いついた魚谷が2,000オールで、2着目の朝倉に1万点以上の差をつけ、次局もリーチ。
しかしここはうまく打ちまわした朝倉が、魚谷からタンヤオ七対子の直撃で差を詰める。
南3局、朝倉が1,000・2,000をアガリ魚谷を捲るも、オーラス魚谷が捲り返した。
魚谷ここから大逆転となるのか。
10回戦、東1局親の仲田がピンズのホンイツ仕掛け。
13巡目に亜樹もテンパイ。
ドラ
即リーチが普通かと思ったが、亜樹の選択はのヤミテン。
これを仲田がポンし、カンのテンパイ。
この鳴きで亜樹はドラのを引き、リーチと勝負にでると、一発ツモで裏をのせ跳満。
東4局の親番でも国士模様の捨て牌の人がいるなか、
ポン
打を選択。普段の亜樹なら微差ながらアガリ易そうなペンにするかと思ったのだが、この選択も正解で高めのをツモリアガる。
次局も高めをツモリアガリ50,000点オーバー。
その後も安定した戦いでトップをとる。
2節目を終えて成績はこのようになった。
予選成績
順位 | 名前 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 8回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 池沢麻奈美(連盟会長推薦) | 25.1 | 10.4 | 26.6 | ▲ 22.4 | 39.7 | ||||
2 | 二階堂 亜樹(女流プロ麻雀日本シリーズ2017優勝) | ▲ 4.8 | ▲ 9.0 | ▲ 8.0 | 26.4 | 34.6 | 39.2 | |||
3 | 西嶋ゆかり(第15期プロクイーン) | ▲ 10.5 | 29.6 | 25.2 | ▲ 14.1 | 30.2 | ||||
4 | 仲田加南(第12期女流桜花) | 5.7 | 10.7 | 8.2 | 24.6 | |||||
5 | 黒沢咲(連盟会長推薦) | 19.7 | ▲ 25.3 | 27.9 | 22.3 | |||||
6 | 朝倉ゆかり(第16期女流雀王) | 3.4 | 12.4 | 15.8 | ||||||
7 | 西嶋千春(第17期女流最高位) | 15.8 | ▲ 26.6 | 32.7 | ▲ 7.4 | 14.5 | ||||
8 | 山脇千文美(連盟会長推薦) | 0.0 | ||||||||
9 | 和久津 晶(連盟会長推薦) | 6.7 | ▲ 10.0 | ▲ 9.0 | ▲ 1.7 | ▲ 10.6 | ▲ 24.6 | |||
10 | 佐月麻理子(第26期麻雀マスターズ) | ▲ 21.6 | 7.5 | 10.4 | ▲ 29.3 | ▲ 33.0 | ||||
11 | 魚谷 侑未(連盟会長推薦) | ▲ 22.1 | ▲ 34.7 | ▲ 41.4 | 34.8 | ▲ 63.4 | ||||
12 | 高宮 まり(連盟会長推薦) | ▲ 36.6 | ▲ 28.7 | ▲ 65.3 |
2節を終えてトータルトップ目に立ったのは池沢だ。
そして、ここで亜樹が浮上し、トータルトップの池沢まであと一歩のところまで追い上げてきた。
この後どんな戦いが待っているのだろうか。
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