麻雀日本シリーズ/女流プロ麻雀日本シリーズ2018 決勝レポート 石田 亜沙己
2018年05月05日
女流プロ麻雀日本シリーズ2018もついにこの決勝を残すだけとなった。
システムは予選ポイントをリセットして、半荘4回戦を行う。
それでは、ファイナリストを紹介しよう。
池沢麻奈美 日本プロ麻雀連盟
会長推薦枠、アマチュア時代に第6期夕刊フジ杯麻雀女王、
プロになって第13回野口恭一郎賞女性棋士部門受賞、15回女流モンド杯優勝。
魚谷侑未 日本プロ麻雀連盟
会長推薦枠、第6、7期女流桜花、第9、11、12回モンド王座、
第16回日本オープン
黒沢咲 日本プロ麻雀連盟
会長推薦枠、第6、7期プロクイーン
西嶋千春 最高位戦日本プロ麻雀協会
第17期女流最高位
1回戦(魚谷、池沢、黒沢、西嶋)
東1局 10巡目に黒沢がリーチ。
リーチ ドラ
一発でをツモり、裏ドラも1枚のり2,000・4,000。そのあともヤミテンを駆使し加点していく。
南1局、池沢が待ちの満貫確定のリーチに出るも、この局も黒沢が追いつきかわす。
この半荘、2着につけたのは魚谷。
南3局1本場に魚谷が8巡目リーチ
リーチ ドラ
11巡目に池沢も七対子で追いかけリーチするも、13巡目にを放銃に。
1回戦成績
黒沢+26.4P 魚谷+11.8P 西嶋▲0.6P 池沢▲38.6P 供託+1.0P
2回戦(池沢、魚谷、黒沢、西嶋)
東2局、7巡目に親の魚谷がリーチ。
リーチ ドラ
このリーチに向かっていったのが黒沢。真っ向勝負で手を進めると、12巡目にリーチ。
リーチ
14巡目にをツモり裏ドラも1枚のり1,000・2,000。
東3局、黒沢らしい高打点打法が炸裂する。
2巡目にをポンして6巡目。
ポン ツモ ドラ
ここから、打これがぴったりはまり、、とツモり4,000オール。
その後も加点し60,000点近くなり2連勝濃厚に。
南4局、親の西嶋が10巡目にリーチするも、池沢がリーチで追いかけ、
リーチ ドラ
をツモり2,000・4,000のアガリで2着に浮上。
2回戦成績
黒沢+36.3P 池沢+6.7P 魚谷▲13.5P 西嶋▲29.5P
2回戦終了時
黒沢+62.7P 魚谷▲1.7P 西嶋▲30.1P 池沢▲31.9P
3回戦(池沢、黒沢、西嶋、魚谷)
東3局1本場、8巡目に親の西嶋がリーチ。
リーチ ドラ
11巡目にテンパイの入った黒沢から裏ドラも1枚のり7,700のアガリ。
反撃開始といきたい3者だが、東4局7巡目、黒沢がまたしても高打点打法を魅せる。
ドラ
ここから切り、次巡ツモ切りリーチとする。
11巡目に池沢が追いかけリーチ。
しかし、黒沢がをツモり、3,000・6,000。2着目に浮上する。
次局もアガリ、トップ目に立つと南2局の親番で、
ツモ ドラ
この4,000オールを7巡目にアガリ50,000点。
次局もリーチと加点を目指すが、ここは魚谷が勝負にでて七対子を華麗に決め、3,100・6,100で差を詰めるも、南3局、南4局と黒沢がアガリ3連勝を決め、優勝に王手をかけた。
3回戦成績
黒沢+30.5P 魚谷+6.2P 西嶋▲9.0P 池沢▲27.7P
3回戦終了時
黒沢+93.2P 魚谷+4.5P 西嶋▲39.1P 池沢▲59.6P
4回戦(魚谷、西嶋千、池沢、黒沢)
東2局、魚谷がリーチで池沢から8,000の出アガリ。
リーチ ロン ドラ 裏
続く東3局も
リーチ ドラ
リーチでをツモり2,000・4,000で差を詰める。
東4局、終局間際の14巡目に西嶋がリーチ。
リーチ ドラ
安めながら一発でをツモり3,000・6,000。
南1局1本場、3巡目に魚谷が勝負手のテンパイ。
これに、同巡黒沢が放銃、9,600は9,900のアガリで一気に接戦に。
ロン ドラ
続く2本場、6巡目に西嶋がリーチ。
リーチ ドラ
同巡池沢もリーチ。
手詰まりの黒沢が打で西嶋が5,200のアガリ。
南2局、7巡目に親の西嶋がリーチ。
ドラ
10巡目池沢が、
ツモ
この勝負手。を暗カンしてリンシャンからツモ。
仮テンのに受けると、ノーチャンスになったことで黒沢からが打ち出されて、12,000のアガリに。これで暫定だが魚谷が黒沢より3ポイント上になった。
南3局、魚谷が果敢に仕掛けていく。
5巡目に、
ドラ
ここからをポン、すぐにも鳴けて待ちのテンパイ。
を黒沢からアガリ8.2ポイント差に。
南4局も魚谷が仕掛けてアガリきり、歴史に残る大逆転劇となった。
女流プロ麻雀日本シリーズ2018は魚谷の優勝で幕を閉じた。
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