麻雀日本シリーズ2019 決勝レポート 白鳥 翔
2020年01月14日
麻雀日本シリーズ2019は沢崎誠の優勝で幕を閉じた。
近藤誠一、多井隆晴、小林剛という麻雀界でも名の通った強豪3名相手に価値ある勝利を収めた。
負けた3者も持ち味十分で、近藤は打撃力と踏み込みの深さを、多井はバランスのとれた攻めと守り、そして小林はメンゼンとフーロの使い分けと冷静な判断を見せてくれていたと思うが、この日はやはり沢崎の力強さが際立っていた。
1回戦は沢崎がトップで近藤が2着、大きく離されたラスに小林という並びで終わってしまったが、2回戦は小林がトップ。そして3回戦の東1局に小林が親で4,000オールをツモると、勝負の行方は完全に分からなくなった。
3本場、小林の山に6枚残っているピンフドラ1のリーチがはいるも、沢崎がギリギリまでうまく粘って、追いかけノミ手のリーチを打ち一発ツモ。
決勝でなかったらどうしていたかは分からないが、このあたりのバランス感覚をまだ観ていない方には、自分ならどうしていたかということを考えながら是非観て欲しい。
南3局も技ありの一打があった。2巡目にをポンした沢崎、ポンして
ポン ドラ
ここから1枚打たれている打とする。
ここまでの自分の捨て牌はとあったため、ここでポンしてとしてしまうとホンイツが極端にアガりづらくなってしまうなどの理由もあったか。
トータルトップ目ではあるのでここを流せば!という気持ちが強く働いてしまうと、やを打つことになりそうだが、そうした場合、をポンしての二度受けの1シャンテンに受けるのは守備力も低下してしまう。
ならばここは打とゆったり構えて、はホンイツになれば鳴き、から伸びればノミ手もやむなしと考えていたのだと思う。
自分のトータルポイントや河の状況、そして相手へのプレッシャーなど、様々なことから繰り出された一打だったと思うが、実戦で打つかどうかは別としてなかなか閃かない一打だなと感嘆した。
4回戦も沢崎がしっかりと勝負所を制しての麻雀日本シリーズ見事な二度目の戴冠だった。
この熱い闘いはFRESH LIVEの日本プロ麻雀連盟チャンネルからご覧になれますので是非ご覧ください!!
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