麻雀日本シリーズ2020第5節レポート
2020年09月23日
【麻雀日本シリーズ2020第5節】敗退4名が決定。番狂わせの最終戦。
開始前(20回戦終了時)のスコアと、改めて日本シリーズのシステムを掲載する。
【システム】
■16人で一次予選全24回戦(各自6回戦)を行い下位4名が敗退
■12人でポイントを持ち越し、二次予選全6回戦(各自2回戦)を行い下位4名が敗退
■8人でポイントを持ち越し、プレーオフ全4回戦(各自2回戦)を行い上位4名が決勝進出
■ポイントをリセットし決勝4回戦
一次予選は各自この一戦で終了だが、決勝を見据えてポイントを伸ばしておきたいとは誰しもが思うところ。
【21回戦】 (1位)佐々木vs(8位)堀vs(9位)坂本vs(16位)伊藤
堀の職人芸。
上家の佐々木が国士無双模様の捨て牌。伊藤にも字牌が高いことを鑑み、役はなくなるが切り
チー
このに伊藤からポンが入った結果、自身はテンパイ、佐々木は国士無双13面張になっていたが食い流れる。
チー ツモ
2,000、4,000のツモアガリ。
このまま堀がポイントを伸ばすかと思われたが、余裕のある佐々木が攻める一方でトップ。
かろうじて2着の堀が+1.1P、3着の坂本が▲10.8Pとポイントを伸ばせず。
【22回戦】(2位)平賀vs(7位)本田vs(10位)原vs(15位)近藤
近藤の逆襲。まずは平賀から技ありの12,000。
続けて東3局2,000、4,000。東4局2,600オールと現状のボーダーまで3万点まで迫る。
平賀は箱割れ寸前まで点数を減らすが、それくらいは織り込み済みと言わんばかりの3,000、6,000。
ツモ ドラ
オーラスもきっちり条件を満たし、3着浮上。
逆に条件を満たされた原は、痛恨のラス落ちで、現時点で敗退の13位(▲48.7P)に後退。
近藤も南場では稼げず、15位(▲74.3)で終了。
【23回戦】 (3位)白鳥vs(6位)森下vs(11位)多井vs(14位)沢崎
MリーグではABEMASのチームメイトの多井と白鳥。前回は白鳥がトップで、「次は絶対やっつける」と解説席で語った多井。
東1局白鳥(親)
リーチ ロン ドラ
先行リーチの多井から7,700。
東1局2本場白鳥(親)
リーチ 一発ロン ドラ 裏
またしても先行リーチの多井から12,000+600。
多井は白鳥に返り討ちにされてしまった。
その勢いで白鳥は95,000点の大トップで首位に浮上。
沢崎も巻き込まれ、16,000点持ちと苦しいところだったが、
暗カン リーチ ツモ ドラ カンドラ 裏 カン裏
リーチツモ三暗刻白ドラ4裏3の三倍満で点数を回復。
原をまくるまではいかなかったが、13位(▲51.4P)として、24回戦の結果待ちとなった。
【24回戦】(4位)瀬戸熊vs(5位)藤崎vs(12位)鈴木vs(13位)魚谷
※順位は20回戦終了時
鈴木(▲39.2P)と魚谷(▲47.7P)の通過条件を確認しよう。(13位の沢崎が▲51.4P)
・お互いより上の着順は通過
・鈴木が下になった場合、22,900点以上の3着で通過
・魚谷が下になった場合、31,400点以上の3着で通過
東1局、魚谷、2,000、4,000ツモアガリで一安心
東3局、魚谷、親の先行リーチが終盤に瀬戸熊への6,400放銃となり接戦。
南2局で瀬戸熊が連荘し、だんだん雲行きが怪しく・・・
なんとオーラスを迎えたときには、近藤が魚谷の上になるという大波乱。
オーラスも藤崎がアガリ、予想もしなかった魚谷、鈴木ともに敗退となった。
経験豊富な藤崎、瀬戸熊は、決勝に向けて一番の稼ぎ時だとわかっており、狙い通りの進め方だったと言える。
24回戦終了時の成績はこちら。
次回は二次予選の25回戦~30回戦。決勝へのボーダーラインがかなり高くなっており、中位~下位は戦い方が難しい。
決勝まで二次予選とプレーオフで各自4戦ずつだが、白鳥、佐々木はほぼ確定したと言えるだろう。
10/17(土)12時より対局開始。
25回戦:(1位)白鳥 vs(6位)本田vs(7位)堀 vs(12位)近藤
26回戦:(2位)佐々木vs(5位)藤崎vs(8位)森下vs(11位)沢崎
27回戦:(3位)瀬戸熊vs(4位)平賀vs(9位)坂本vs(10位)原
※27回戦終了時の順位によって28・29・30回戦を行う、30回戦終了時に下位4名が敗退
(文:福光聖雄)
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