女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第10期女流桜花第6節レポート 武石 絵里
2015年10月20日
プレーオフに残れない者にとっては最終節となる第6節。
現在降級ボーダーの▲92ポイントである私にとって、来年もAリーグで戦うために大事な大事な最終節。
6節は他の対局が終わっていないため、降級圏外に出てさらに他の卓の人に捲られないためには+50は欲しいと思っていた。
後悔はしないよう思い切り攻めると決めて、最後となるかもしれないスタジオへ。
1回戦
東場はアガリがなかったが大きな失点をせず、南場で3回アガれて展開トップの+14.0。
好感触なわけではないけれど、結果良しなので少し落ち着いた。でも、目標までまだあと35P。
2回戦
東2局2本場2巡目 供託2本
ドラ
ここから、アガリやすさを考えて内に寄せる打とするが、と引き三色のテンパイを逃す形となってしまった。
しかし、7巡目にフリテン解消となる安目のを引き戻して
このテンパイが入る。場にはが1枚切れ、はまだ0枚。2巡目にアガリやすさを意識したのだから、ここは待ちでのリーチでいいと思う。
自分でもわかっていたが、役なしのヤミテンを選択。三色を失敗しているという事を引きずり、気持ちが消極的になってしまっていた。
三色目を引き戻したらリーチするつもりだったが、相手にチャンスを与えるだけの弱いヤミテンとしか思えない。
結果はを3枚、を1枚切られた後で、をツモアガリ事なきを得たが、最初の心構えはどこへいってしまったのか。
南2局
第一ツモを引いた形が
三色は逃したくないのでは切れない。が1枚切れいてるという理由だけで、のターツ落としから始まりさくさくと有効牌を引き
この最終形でリーチ。ピンズは入り目のしか引いていないため、とても強い河でリーチを打つことが出来た。
高めので7,700のアガリとなり、そのまま+26.4Pの1人浮きのトップを取る事ができた。
これで合わせて+40.4Pとなり、目標まであと10P。
3回戦
28,900点持ちのラス。
オーラスの親で勝負手になりそうな1シャンテンのまま終わってしまったので、かなり嫌なラスだった。
4回戦
東1局の親で、早い巡目にドラを鳴けて11,600テンパイするが空振り。
南1局 6巡目
ドラ
は2枚切れているし、一番いらないのはだと思いながらも、場にピンズが高くピンズを先に処理したいと思ってしまいを打った。
ここでを切ってしまった事で次に引くもツモ切りとしてしまう。
そして、
南家が、この捨て牌でドラの切り。
これでホンイツテンパイ、国士テンパイまで考えてしまった私は、ヤオチュウ牌を切る事ができなくなってしまった。
本当なら、この切りと同巡に引いたで
このテンパイを入れていなくてはいけなかったのに。
そして、すぐに打たれるで12,000をアガっていなくてはいけなかったのに。
自分の弱気のせいで、最後の親番をノーテンで失ってしまった。
これをアガっていたら目標の+50Pはあったかもしれないが、この日のトータルは、目標には届かない+39.2P。
6節までの合計は▲52.8Pとなり、降級圏外に出るという最低限の目標はクリアする事ができた。
前期は降級ラインよりも下で終了したのに人数の関係で助かることが出来、今期も降級ラインでの最終節。
まだまだ力は劣っている、でも、来年もまたAリーグで戦いたい人たちがいる。
他の卓の結果で、残留か降級か決まるので、喜ぶことも悲しむこともまだできない状況。
最終節も決して完璧ではなかったが、いまの自分が出来る事はやったと信じて、来年もこの舞台上にいられる事を願うばかりである。
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