第8期女流桜花 第1節レポート
2013年06月21日
ついに2013年度、第8期女流桜花が開幕しました!
Aリーグの選手は頂点を、またB、Cリーグの選手は昇級を目指す熱い闘いが始まったのです。
現女流桜花は、二階堂亜樹プロ以来の連覇を達成した「最速マーメイド」こと魚谷侑未プロ。
その魚谷プロへの挑戦権を得るのは、いったい誰なのでしょう。
かく言う私も、2年ぶりの決勝戦進出を虎視眈々と狙っております。
さて、今期はAリーグ16名と、例年より少ない人数でのスタートなりました。
組み合わせが発表され、私の卓は清水香織プロ、黒沢咲プロ、小宮山一美プロ。
実力者揃いで、一瞬「初戦から厳しい卓だなあ」と思ったのですが、よくよく考えてみればAリーグなのだから当たり前。これからも「厳しい卓」が続いていくのです。
そう思うと、胃が痛くなると同時に、闘志がかきたてられてきます。
私の初戦が始まりました。
小宮山プロが好調のようです。放銃が少ない上に打点が高い。
勝負所できっちり決めてくるメリハリの利いた麻雀でした。
対照的に、清水プロと黒沢プロは苦しい展開。手数が少なくリーチ負けも多いという状況。
対局終了後、黒沢プロに感想を聞いてみました。
黒沢プロ
「苦しいと感じながらも耐え抜いて、最小限のマイナスで終わることができた。そこが良かったと思います」
不運な状況に対し、頭を低くし続けた黒沢プロ。
4回戦のオーラスで見事な満貫のアガリを決め、プラスに転じて終了。
この得点で、トータルのマイナスを最小限に抑えたのであります。
さすがと言うべきか、全体を通して苦しみながらもバランスの取れた麻雀を打たれていた印象を受けました。
他の卓の様子はどうだったのでしょう。
和久津晶プロ、宮内こずえプロ、吾妻さおりプロ、平岡理恵プロの卓では、大幅なポイントの動きがあったとの情報が入ってきました。さっそく和久津プロにインタビュー。
和久津プロ「吾妻プロが調子良かったんだけど、それでも私は自由にのびのび打てていたからまだ楽だった。だけど調子が悪かった宮内プロは、きっと凄くきつかったと思うよ」
宮内プロがいかに「きつかった」か、一例を取り上げると――
和久津プロが5巡目に次の手牌でリーチ。
リーチ
次巡、あっさりをツモって跳満。
宮内プロは「親っかぶり」で6,000点の失点。
次局、東家の和久津プロが4巡目に次の手牌でリーチ。
リーチ
これに宮内プロがで飛び込んで12,000点。たった2局で18,000点もの支出。
しかも早い巡目での親っかぶりと放銃。
これは和久津プロの指摘どおり「凄くきつかった」のは間違いないでしょう。
とは言え、高いキャリアとパワーを誇る宮内プロのこと、次節以降の巻き返しは必至。
私としては、そのときの宮内プロと当たらないことを願うばかりです。
さて、Bリーグですが、こちらは大荒れの模様となったようです。
ある卓では、半荘1回で役満が2回も飛び出るなど、3名の選手が早くも+100Pオーバー。
プラスとマイナスの上下が250P以上あり、1節目から激しい点棒の動きとなりました。
このまま縦長の並びが加速すると、さらに「荒れ場」の展開になると予想されるので、次節ではできるだけ上下の差を詰めていただきたいと思います。
波乱含みのスタートを切った第8期女流桜花。
次節からはもっとパワフルに、もっと白熱した対局になっていくことでしょう。
短いレポートですが、その熱い激闘を内容濃くお伝えしていけるよう私も頑張りますので、
よろしくお願いいたします。
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート