第9期女流桜花第4節レポート 武石 絵里
2014年08月13日
今期から6節+プレーオフとなった女流桜花。
この第4節が終われば、残すは2節8半荘。
いよいよ、上の者は決定戦を、下の者は降級を意識した戦いになってくる。
今期初めてAリーグにあがった私の目標は、プレーオフに残ること。
手牌の価値を考えて、変な弱気を出さないで打とう、と対局に向かったはずなのです、が。
今回もとても課題の残る麻雀を打ってしまった。
1回戦
東1局、親・南里のピンズ染めに、仲田のドラポン、さらにはその仕掛けに対しての内田の切り。
この日の象徴のように、私以外の全員が戦っている。
南里に12,000放銃となるをとめたのはたまたまで、だから止めたわけではなく、自分の手牌が追い付いていなかったのでオリやすく、放銃回避となった。
オーラス、テンパイだが親仲田の仕掛けに、ドラの見えていない状態でを打ちきれず、をトイツ落とし。
たまたま単騎でテンパイ復活し、たまたまをツモり、たまたま2着で終了。
2回戦
南3局親。南里のリーチを受けて、まわりながら手を進めていき、選択。
ツモ ドラ
マンズを切りたくないがテンパイしたら勝負しよう、と思っていたところに、また不要なマンズ。
ピンズのターツが払えるので、安全にピンズを落としてしまったが、解説で言ってもらったように、ここはを切るところだったと思う。
–は切りづらいけど、–待ちならで打っても安いことが多い。
ピンズを切ってマンズしか受けられなくすると、親番を維持することも難しくなってしまう。
を切れていれば、をひき中筋になったドラ切りリーチで11,600をアガることが出来ている。
戦わなかった私に、そう何度もラッキーなテンパイが入るはずもなく、テンパイできずに流局。
なんとか原点をキープでき、2着。
3回戦
東2局親。4巡目に待ちの七対子テンパイ。
リーチと言えず、2,400の出アガリ。
自分が子方で、この放銃をしたらどう感じるだろうか。きっと、「怖くない」。
1本場。4巡目。
ドラ
ここから1枚目のをポンしたのだが、もう少し我慢しなければ駄目だったように思う。
をスルーすれば、もしかしたら仲田のが鳴けていたかもしれない。
南3局、ドラ。
6巡目にとのシャンポンでテンパイの親に12,000放銃。
1本場。
ツモ ドラ
ソーズの一色手をしているところに、南里の親リーチが入り、すぐにをつかんだが、テンパイ。
このテンパイから現物のを抜いてオリてしまった。切り、が切れないなら切り、この2択しかない。
どうして切れなかったんだろう、本当に今でも後悔している。
結果、どちらを切っていても私のアガリが先にあり、どちらも捕えられなかったから、南里の4,000オールとなった。
解説でも言われたが、麻雀は戦いだ。無傷で勝てるものではない。
実際、1回戦の東1局に12,000放銃し、1人沈みでスタートした仲田が、4回戦の自分の時間帯をしっかりとものにして、終わってみれば1人浮き。
さらにトータルポイントを伸ばす結果となった。
よくなったときに弱気になるのが課題だといわれた。
それだけじゃないけれど、これをなおさないと次もまた戦えない。
自分を客観的にみると、先手が取れたときだけアガリにきて、基本的には原点確保を狙っているようにしか見えない。勝ちたいというよりは、沈みたくない。
次節の対戦相手には、和久津がいる。
和久津に対するイメージは、ほとんどの人が抱いているそれと一緒で、「超攻撃型」。
私には切れない牌を切り飛ばしている姿を、何度も何度も見ている。
そして、それを見た感想もまた、多くのファン同様「かっこいい」。
急に和久津のようには打てないが、少しでもその強さを見習って戦う麻雀を打ちたいと思う。
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート