第10期女流桜花第1節レポート 平岡 理恵
2015年05月01日
いよいよ女流桜花が開幕した。
昨年1年間は産休をいただいていたので、ニコニコ動画でライバルたちの闘牌を見ていた。
この1年間でみんなとの差がついてしまったのではないかと不安が常につきまとう。
正直言って自信はない。今期は自分との戦いになるだろう。
一昨年の女流桜花はまだニコニコ動画での配信がなかったので、私にとっては初めての公式試合のテレビ対局となった。
普段はあまり緊張する方ではないが、その日は少なからず緊張していたようだ。
1回戦(起家から、魚谷・斉藤・古谷・平岡)
オーラスをむかえるまで私はラス目にいた。手探りで一歩一歩前に進んでいるような感覚だった。
南4局 親
ツモ ドラ
ドラのがトイツになりようやく前に出たい気持ちになってきた。
ツモ
メンツ手は見切り七対子へ移行した次巡テンパイが入る。
選択はかの単騎待ちであったが、前巡にを捨てていたので連続でのターツを捨てるところを見せたくなったということもあり、待ちを選択した。
を切った瞬間、下家の魚谷がをツモ切りし、選択ミスだったかなと不安がよぎる。
古谷はソーズのホンイツ手がうかがえたので、なるべくならソーズ待ちにはしたくなったのだが、待ち変えできる牌が来ないまま数巡進み、この間は気が気ではない。
待ち変えした瞬間、古谷にで放銃するのではないか、他家に先にアガられてしまうのではないかと。
ツモ ドラ
結果をツモり6,000オールのアガリとなった。ここでラス目から一気にトップ目に入れ替わった。
本来ならこの勢いを止めることのないよう、さらなる加点をしたいところだ。
南4局1本場 親
役牌のドラを打つタイミングは難しい。鳴かれた時の対処の仕方や、今のうちにと思って打つと放銃することもある。
せっかくトップ目まで持ち直したのに、これ以上の失点はしたくないという思いもあったが、自分の納得のいくテンパイもしくは形になったら打とうと思っていた。
まずここでドラをはずすタイミングがあった。
ツモ ドラ
三色にしてアガリたいがそうならないならドラは打ちたくない。
ドラが重なっても悪くないなと思っていた。
先にが入ればカン待ちにするつもりでいたので、打としかが入ればもちろんは打つつもりでいた。
次にまたドラを打ち出すチャンスがあった。
ツモ
役なしのカンテンパイでドラを打ちだしたくなかった。
三色になれば気持ちよくが打てたのだが、理想の形にならなかったのでここでもテンパイを取らず打とした。
なんて弱気な打牌だったろうと後から少し後悔もした。それよりの重なりもかなりいい形になったと思っていた。
さらにまたドラを打つ時があった。
ツモ
123の三色も見えてきたので打とし、その後を引き失敗した形になったがさほど気にはしていなかった。
15巡目に、
ツモ
ここでピンフの役がついたが、まだ理想の形ではなくさらに終盤までもつれ込んでしまい、を打つタイミングをすっかり失ってしまっていた。
ここでを打つならはじめの1シャンテンの時点で打っていただろう。
ここでもをツモ切りしテンパイは取らなかった。
どこにドラがあるのか、誰が本手なのか、誰がテンパイしているのか、状況を読む力があればすんなりを打つことができただろう。
実際魚谷は、一度役なしのテンパイが入るがを打たずにテンパイをはずし、その後かなりの終盤でもう一度役なしのテンパイが入り、誰もテンパイしていないだろうと読みきりを打ち出した。
これが今の私の弱さなのであろう。
斉藤からが出たのでポンして単騎にうけることもできた。
正直ここまでくる間にグダグダになってしまった感じがあり、気持ちが前に出てテンパイを取る状態ではなくなってしまっていた。
ツモ
偶然最後のツモ牌でをツモり、四でアガれば三色になるテンパイを取ることができ、さらにも安全に切りだすことができた。
ロン
ホウテイで7,700は8,000アガれたことは本当についていたんだと思う。
この次局、四暗刻をツモりあがるのだか、最後にテンパイしなければ、またを打つことができなければ、この四暗刻もなかったことになる。
今回はたまたま次につなぐことができたが、やはり私が一番先にを打ち出してしかなければ、この先プレーオフに残るのも危ういかもしれない。
1回戦成績
平岡理恵+79.5P 斉藤理絵▲17.7P 古谷知美▲25.0P 魚谷侑未▲36.8P
2回戦は自分の中で受け入れられるラスだったが、3回戦は途中までトップ目にいて最終的には斉藤に大きく突き放されてしまい、浮いて終わることができたが感触はあまりよくなかった。
2回戦のラスよりも痛いと感じた。
3回戦の違和感が次まで尾を引いてしまったのか、4回戦は大きくマイナスしてしまった。
カン待ちか、とドラのシャンポン待ちかの選択で、シャンポン待ちでリーチを打ったが、暗カンしてリンシャンから持ってきたのは。
結局は王牌にいたようだ。
ホンイツのペン待ちの牌も3枚王牌に、親でドラが暗刻になってテンパイした打牌で放銃と、非常に苦しい戦いとなった。
麻雀は紙一重の展開が多々あるのでこのようなことはよくある。
そのたびに一喜一憂していられないし、チャンス手をアガリきることができないことも序盤のリードを守りきれないのも、今の私の弱さなのだと感じる。
4回戦終了時
斉藤理絵+61.1P 平岡理恵+47.5P 古谷知美▲44.8P 魚谷侑未▲63.8P
卓内トップになることはできなかった。
親の役満をアガったらならば100P以上浮いてもおかしくはない。
役満分のポイントしか残っていないというのは後の対局に響くかもしれない。
ポイントは浮いたが気持ちは負けたようだ。
反省しまた次につなげていきたい。
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート