女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第10期女流桜花第1節レポート 武石 絵里

今期から全卓配信されることになった女流桜花。
そのため、1卓目の配信から約1か月遅れで最後の卓の1節目が行われた。

自分の対局前に、他の16名の戦いを何度も見て臨んだ1節目。
昨年のような、切るべき牌を切れないような、情けない麻雀は打たないように。と心がけて対局に向かった。

1回戦 東1局 

二万五万八万二索五索六索八索九索一筒三筒八筒西白中  ドラ五万

一番好きな起家で始まった東1局、パッとしない配牌だが、一通の見える形になりまっすぐ手を進めるも、ノーテンで流局。
捨て牌と合わせても七対子でのアガリしかなく、解説でも言われたように、1人だけ手にならずに親が流れてしまった。

4回戦を通して、ずっと一歩遅れている展開が多かったように思う。
どこかで、引き気味に打たなければ駄目だったのだろう。
しかし、今期は真っ直ぐ打つという気持ちを強く持ちすぎた私は、終始押し続けてしまった。

南4局 、親から立直がきた同巡テンパイ。

三万四万五万一索二索三索四索五索六索八索九索六筒六筒  ドラ一索

ここも追いかけてしまう。
2人テンパイで流局し、親に11,600放銃という最悪の結果は免れたが、このリーチは強気のリーチではなく、弱気な自分が切れない牌を切るためのリーチだったかもしれない。

2回戦 東3局 3巡目 西家

一万七万八万九万九万一索二索北北白白中中  ツモ九万  打一索  ドラ二索

4巡目 親

一万二万三万五万五万一索三索一筒三筒五筒五筒六筒七筒  ツモ二筒  打五筒

この巡目で二索が間に合わないで捕まってしまっている。
8巡目に南家が五索を切ったので、切るならここかなと思い二索を切って、7,700放銃。
どうせ切っていきそうなドラなので、3巡目に思い切ってドラから切るべきだったのだろうか。

南2局1本場 
マンズに染めている南家が、12巡目にカン二万でチーしてドラ切り。

13巡目
六万七万八万四索四索七索八索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ドラ八万

このテンパイが入りリーチを打つ。が、安めの9は3枚切れているし、6は南家の現物、高めをツモならばどうせ跳満である。こっそりしていれば良かったと反省。

3回戦 東4局 15巡目

二万三万四万六万七万八万六索六索四筒四筒五筒五筒五筒  ドラ三索

三筒六筒が入るといいなと思っていたところに微妙な五筒ツモでテンパイ。
次巡に、一筒ツモ切りで8,000を放銃してしまう。

前巡にドラを切り出してきているので、この終盤にドラを切るような手が入っているということである。
実際、ツモり四暗刻のテンパイであった。ノータイムでツモ切りしてしまい、ものすごく後悔する一打になった。

南1局、ツモ切りリーチの親に真っ直ぐ向かい、リーチドラ3の12,000を放銃。

七万九万七索八索九索一筒一筒八筒九筒九筒東東東  ドラ八万

打点も見込めるこの手牌からの放銃だったので、その時は後悔していなかったのだが、九筒が2枚切れていたこと、ドラが入らないと苦しいこと、親からの先制リーチが入っていることを考えると、九筒切りからまわるかオリるかでもよかったのかもしれない。去年ならばオリていたと思う。放銃が怖くて、何にも切りたくないときが沢山あった。オリて二索が放銃となる牌でなく、自分にアガリ逃しがあったらまた後悔していたと思うので、これくらいの手牌ならば押せてよかったのかもしれない。

けれど、仕掛けて1,000点のテンパイから、リーチが入ってもオリずにまっすぐいった局が何回かあった。
たまたま放銃にはならなかったが、あとから見ると、とてもバランスが悪かった。
押すべき局面と引くべき局面の判断を、しっかりできるようにならなければと思う。

前期、降級ラインよりも下で終了したはずが、人数の調整でAリーグに残れることになり、今年も女流桜花に挑戦できることになった。
去年の目標はプレーオフに残ることだった。今年の目標も同じくプレーオフに残ること。
大きなマイナスから始まったが、まだあと5節ある。気合いを入れなおして、少しずつプラスしていきたい。