第15期女流桜花Aリーグ第5節C卓レポート
2020年09月25日
中山奈々美、国士無双炸裂!!
【第5節C卓結果】
白銀+100.5P 中山+54.1P 山脇▲49.5P 瑠美▲105.1P
今節6位スタートだった中山は1回戦のオーラスに今期2度目となる役満をアガリます。
7巡目1・9字牌が余らずにテンパイした国士無双に放銃したのは瑠美。
この日の瑠美は相手が大物手をテンパイした直後にロン牌を掴む無限ループに陥り、近年稀に見る不幸に襲われました。
役満をアガった中山は攻撃的な麻雀が上手くハマり、トップ1回・2着3回と全連対。
去年は降級の危機を奇跡的に逃れ、入れ替え戦を経ての残留。
その入れ替え戦を解説をしていた魚谷に
「来期は決定戦に行きそう」
と予言されていた中山が今節を終えて2位に浮上です。
その中山よりも大きくプラスしたのが今期Aリーグ初挑戦の白銀。
今期のAリーグの顔ぶれは、第1期から一度も落ちたことがない二階堂亜樹・二階堂瑠美・清水香織。
仲田加南は3期から、内田美乃里は5期から、魚谷侑未は6期からAリーグで戦い続けています。
吾妻さおりは降級したのが入れ替え戦で敗れた一度だけ、松岡千晶と稲岡ミカは連続Aリーグ5期目と4期目になります。
残留枠が12位までで、降級経験の無い選手が8人在籍。
女流桜花Aリーグに新しく上がってきた選手は、まず残留することが大変です。
前節まで少し消極的な印象を受けた白銀、今節も序盤は慎重な打ちまわしに見えましたが
3回戦の東4局3本場。
白をポンした山脇の仕掛けを軽視した中山から打たれた東。
これをマークが外れていた白銀が鳴けてダブ東ドラ2のツモアガリ。
この局を切っ掛けに白銀が覚醒しました。
積極的に攻め続け3回戦で9万点近いトップを取ると、最終的にこの日のプラスが100ポイントを超えてトータルも15位から10位へ浮上。
1位スタートの瑠美と2位スタートの山脇が大きくマイナスし、15位スタートだった白銀が大きく浮いたことで上位も下位も大混戦になりました。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート