女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第15期女流桜花Aリーグ第7節A卓レポート

15期女流桜花Aリーグも遂に最終節が始まりました。

 

今期第3節までに大きなマイナスを抱えてしまった清水。
バランスを保つことが難しい状況での試合が続いていましたが、最後の親で意地を見せました。

 

 

一気通貫決め打ちで12,000点。
このアガリが決定打になり最終戦をトップで終えましたが、清水はトータル▲180.7Pの16位。
別卓の結果待ちですが、1期から続いた連続Aリーグ出場が来期で途切れる可能性が濃厚になりました。

15位スタートの藤井は、今節で14位赤司をかわし、10位から13位のグループに接近して別卓の結果待ちまで持ち込めれば残留が見えてくる状況。
トップ・トップ・3着で3回戦を終え、14位赤司まで21.6P差で迎えた最終戦。
オーラスで藤井は35,100点持ちのトップ目ですが、まだ目標に8.5P足りませんでした。

 

 

親の稲岡からリーチ棒が出て満貫出アガリでも目標への条件がクリアになった藤井は、タンヤオイーペーコードラ1でリーチを敢行。
そして藤井のロン牌を先制リーチの稲岡が掴みます。

 

 

藤井がロンの体勢に入るも、白銀からロンの声。
同じ牌に複数のロンが入った場合、放銃者から見てツモ番が早く回ってくる側のロンだけが有効になる上家取りのルールが発生します。
藤井のロンは無効となり、トータル▲77.7Pの15位で別卓の結果待ち。
苦しみの中で見つけたオアシスは幻に消えました。

8位稲岡・9位白銀のプレーオフを賭けた争いは、この最後の上家取りでアガった白銀が稲岡をかわして8位に浮上。
プレーオフを有利に戦うために攻めた川原は清水に放銃した一通の12,000点が響き、ポイントを伸ばせず5位のまま終了しました。

(文:越野智紀)