第15期女流桜花Aリーグ第7節B卓レポート
2020年11月11日
桜の女王の華麗なる帰還です。
序盤の丁寧な手組と中盤以降の押し引きのバランスで、これまで抜群の安定感を発揮してきた亜樹。
2節目以降は一度も沈むことなく、最終節でトータル首位に浮上しました。
亜樹が放った決定打は最終戦の南3局の親番。
一気通貫が見える1シャンテンでドラを重ねると、即リーチを選択し3,900オールのツモアガリ。
こういう決断を素早くできるところに現在の亜樹の調子の良さが伺えました。
これでプレーオフ進出を決めた亜樹。
5度目の決定戦と3度目の女流桜花獲得が近づいてきました。
逆に厳しくなったのは内田。
1回戦で大きなトップを奪い、2回戦も順調に浮きで迎えたオーラスの親番。
内田はテンパイするも、ラス目の魚谷からのリーチを受けた状況で迷いがでます。
押すも一手、引くも一手の局面。
自身の手・現在の持ち点・トータルのポイントなど様々な判断材料が頭を回ってなのか、テンパイを取るか現物を切るかで何度も指が彷徨い決断しきれません。
この動きを見て、難しい状況で打たされている内田の苦しさが伝わってきました。
また迷って選んだ手が裏目に出ると精神的に堪え、気持ちを立て直すのが大変です。
ここから徐々にポイントを削られた内田はトータル▲31.8Pの12位と一歩後退。
第7節B卓の結果、亜樹・魚谷のプレーオフ進出と西山の残留が確定。
中山のプレーオフと内田の残留は次週の第7節C卓の結果待ちとなりました。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート