女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第2節B卓レポート

第2節B卓に出場した選手は

 

 

伊達朱里紗・古谷知美・二階堂亜樹・吾妻さおりの4名。

第1期桜蕾戦の優勝でAリーグに入った伊達は、1回戦東場の親で4連続のアガリを決めてトップを獲ると

 

 

2回戦はジュンチャン三色をトップ目の吾妻から出アガリ、逆転で2連勝を決めます。
女流桜花獲得経験のある3人を相手に、新鋭の伊達がリードする面白い展開になりましたが、3回戦から事態が急変。

 

 

南3局1本場、少し沈んでいた親の伊達は先制リーチ。
ホンイツにこそならなかったものの、出アガリ4,800点・ツモアガリ2,600オールの二索五索待ちのリーチは充分満足のいく攻撃です。

 

 

伊達の攻めに対し、吾妻がタンヤオのチーテンで二筒五筒三筒待ち。
この手をアガってオーラスの親番になれば沈む心配が少なくなり、攻めやすい状況も作れる自然な仕掛けに見えます。

3巡後、吾妻が伊達の現物の九筒を特に躊躇いもなくツモ切ると、開かれた古谷の手。

 

 

既に手の中で4つの暗刻が完成された、出アガリでも役満の四暗刻です。

激痛の放銃となった吾妻は4回戦で全て取り返し、なんとこの日の卓内トップ。

苦笑いで「今日は終始読みがズレていました。」とインタビューに答えていましたが、ポイントを伸ばしてトータルも4位をキープ。

ノートップながら卓内2番手で終えた亜樹もトータル5位をキープし、2連勝スタートの伊達が最終的に僅かにマイナスする結果となりました。

またも先輩3人の壁に跳ね返された形になった伊達でしたが、ここまでの内容や失敗・疑問局をすぐに振り返る頭の回転の早さを見ると3節目以降の対局も楽しみです。

<第2節B卓最終結果>
吾妻+11.0P 亜樹+7.5P 伊達▲7.0P 古谷▲11.5P

(文:越野智紀)