女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第3節A卓レポート

今期の女流桜花Aリーグは全6節で8位以内がプレーオフ進出、14位以下が自動降級で13位は入れ替え戦に勝たないと降級というシステム。
まず降級しない安全圏に身を置いて、そこから有利な状況でプレーオフを戦える順位を目指すのが安定感のあるプレイヤーの考え方だと思います。

第3節A卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・和泉由希子・二階堂亜樹・美波智子の4名。
2節連続で役満をアガった仲田は2位を大きく離したトータル1位で、降級の恐怖と戦う必要がない高さまで早くも登ってきました。
後ろが気になる相手に対してプレッシャーをかけて打つことも上手い仲田なので、このまま王様モードに突入して独走する展開も想像出来ます。

その一方、和泉は2節終わった段階でノートップの▲119.9P。
このポイントのまま終盤戦に進むと降級は避けたい上位以外の選手からのマークが厳しくなりそうなので、中盤戦の内に降級ゾーンから抜けたい状況です。

大きく沈んでいる和泉にとって勝負所といえる中盤戦の入口、第3節。

1回戦南3局。

 

 

七筒単騎でリーチを選択した和泉はリーチツモタンヤオ七対子で4,000オール。
このアガリから風向きが変わりました。

1回戦は亜樹に捲られて2着に終わった和泉でしたが、その後は満貫級の手を何度もアガって4回戦で遂に今期初トップ。

 

 

卓内トップとなった和泉は順位を1つ上げ、仲田は2位との差をさらに広げて第3節を終えました。

<第3節A卓最終結果>和泉+24.4P 仲田+17.7P 亜樹▲14.3P 美波▲28.8P

(文:越野智紀)