女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第4節B卓レポート

第4節B卓に出場した選手は

 

 

中山奈々美・二階堂瑠美・和久津晶・美波智子の4名。

1回戦でトップを取った瑠美が2回戦の東2局2本場。

 

 

1巡目に出た三筒をチー。
もちろんブラフがメインの仕掛けですが、ツモが伸びればチンイツも見ていたようです。
二筒三筒三筒四筒の部分で2メンツを作るならチーをしないほうが良さそうですが、そこで3メンツ作るつもりならチーするのは面白い狙い。
残りの七筒八筒九筒の部分が六筒七筒八筒九筒九筒とかまで伸びればチンイツ完成と、こういう遠くの手役に気づくことを『目が良い』なんて言い方をします。

ブラフの怖いところはかわし手の子をオロして親に押し返される展開ですが、連荘中の親の美波は相当守備重視のスタイル。
押し返してくる手のパターンが他の人より少ないこともあり、タイミングの良いブラフとなって全員手を崩して流局親流れとなりました。

その後、南2局1本場。

 

 

西を仕掛けていた和久津が暗刻の中を作為的なポン。
今度は瑠美の親で和久津がプレッシャーをかけてきました。

 

 

その仕掛けに対し、瑠美は終盤マンズの連打でテンパイを維持。

こういったアガリ以外の局の結果がその日の勝敗に直結するわけではないですが、自身のブラフを成功させ相手のブラフを見破った瑠美は卓内トップとなりました。

 

 

<第4節B卓最終結果>
瑠美+25.9P 美波+7.0P 中山▲6.3P 和久津▲26.6P

(文:越野智紀)