第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート
2022年05月04日
第17期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート
第3期桜蕾戦優勝の特典で女流桜花Aリーグ入りした廣岡璃奈。
※特典=Bリーグ上位期首順位へ格付け
今期Aリーグ初挑戦の選手は廣岡を含めて3名。
先に第1節を消化していた鈴木彩夏と桜川姫子が、Aリーグの洗礼を浴び大敗スタートしていたこともあり、廣岡のデビュー戦も不安視されていましたが
東場の親番で4,000オールをアガって嫌な雰囲気を一掃。
終盤でも確実に追加点を重ねて1回戦目をトップで終え、まずは一安心のスタートを切ります。
このステージでも通用することを証明すべく、2回戦以降もポイントを伸ばしていきたかった廣岡でしたが
本日Aリーグの壁として立ちはだかったのが、1期前の桜蕾戦を制して13期以来のAリーグ復帰となった菅原千瑛。
2回戦、親番で大きなアガリを決めていた菅原が
大量リードからホンイツ小三元の6,000オールで80,000点に近いトップ。
先輩桜蕾の強烈な一撃に1回戦の浮きを全て失った廣岡は、第1節を▲19.3Pで終えましたが、初挑戦の選手にとって最も危険な第1節を乗り越えたことは、次節以降に期待が持てます。
1、2回戦の新旧桜蕾のトップに挟まれて「今日は私がマイナス100の人なのか?」と震えていた川原舞子でしたが
昨年女流桜花として過ごした1年での努力と成長は嘘をつかず、3、4回戦で連続トップを取って序盤のマイナスをほぼ返済して▲3.4Pと不幸な未来予想は回避に成功。
序盤のマイナスを終盤に取り返しての微マイナスは気分は悪くなく、実質勝ちと言えるでしょう。
第1期から始まった女流桜花Aリーグ連続出場記録は今年で17期となった二階堂瑠美。
直近のプロクイーンと麻雀グランプリMAXを優勝し、今期の女流桜花は機が熟した状態で大本命に推されています。
浮き沈み少なく迎えた本日最終戦のオーラスに小さな浮きを拾いにいかず、仕掛けて2,600点のテンパイをスルーしてメンゼンリーチを敢行。
1節目から瑠美の芯の部分にある熱い麻雀魂を全開に見せつけてきましたが
この局は1人沈みを避けたい菅原がラスを受けいれる形で試合を締め、+27.9Pで卓内トップを守って終了。
瑠美は▲5.2Pと少し沈みましたが天衣無縫の麻雀に陰りは見えず、次節以降も楽しみです。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート