達人戦 レポート

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第2節〜レポート

【レジェンドvs鳳凰位。HIRO柴田の新たな挑戦が始まる!】

《第2節》
荒正義×前原雄大×沢崎誠×HIRO柴田
解説:藤崎智
実況:優月みか

■荒正義
 

100

 
・1952年4月12日(71歳)
・日本プロ麻雀連盟副会長
・第8期28期鳳凰位、第38期十段位、第5期29期王位、第12期麻雀マスターズ、第5期麻雀グランプリMAX等

■前原雄大
 

100

 
・1956年12月19日(66歳)
・日本プロ麻雀連盟常任理事
・第12期25期33期34期鳳凰位、第14期15期24期25期26期十段位、第3期8期麻雀グランプリMAX等

■沢崎誠
 

100

 
・1955年1月13日(68歳)
・第13期十段位、第16期27期麻雀マスターズ、第5期麻雀グランプリMAX等

■HIRO柴田
 

100

 
・1976年2月16日(47歳)
・第39期鳳凰位、第13期麻雀グランプリMAX等

日本プロ麻雀連盟初のグランドスラムを達成した荒正義、最多G1タイトル獲得の前原雄大、療養明けながらも現A1リーガーとして最高峰のステージで戦う沢崎誠というレジェンド達に現鳳凰位・麻雀グランプリMAX覇者のHIRO柴田が挑むという組み合わせとなった第2節。

1回戦はレジェンド達の圧巻ショーから始まった。まずは沢崎が柴田の先制リーチを受けながらも目に見えて残り1枚の発単騎待ちメンホン・七対子で追いかけると

 

100

 

完全復活を遂げる見事な一発ツモで挨拶代わりのバイマンをお見舞いした。

これに続いたのは荒。

東4局1本場
南家・荒
四万赤五万六万七万八万九万三索三索五索六索二筒三筒四筒 リーチ 一発ツモ七索 ドラ五万 裏四筒

南1局
東家・荒
四万四万赤五万六万七万三索四索五筒六筒七筒西西西 リーチ 一発ツモ二索 ドラ四索 裏六索

2局連続のアガリで沢崎に追いつき追い越すと、この流れに乗って次は前原のターンが来ると思われた。しかし現鳳凰位HIRO柴田が黙ってはいなかったのである。

南2局
東家・柴田
二万四万六万六万八万八万八万八索八索八索東東東 ロン三万 ドラ九筒

荒から東・三暗刻9,600の出アガリで加速すると

 

100

 

次局では前原から親のハネマンをアガリ、逆転でトップを決めた。

2回戦に入っても柴田は勢いそのまま

 

100

 

東3局1本場に荒、沢崎のニ件リーチに挟まれながらもマンガンツモでこの半荘トップへの道筋をつけるが、それを阻止しようと厚い壁が立ちはだかる。それは沢崎誠であった。

 

100

 

東4局にタンヤオ・ドラ1の500・1,000、南1局にタンヤオ・ドラ2の
1,000・2,000のツモアガリで柴田のリーチを立て続けに仕掛けで捌くと、この後は徹底的に受けながら何とこのアガリだけでトップを奪う。

更に沢崎は3回戦でも多彩な押し引きを見せた。

 

100

 

東2局の柴田が親番の局ではタンヤオ・ピンフ・赤・ドラの手をヤミテンへ。まるで狙い澄ましたかのように前原から捉えると、これが決勝点となり2連勝で本日の対局を終えた。

《第2節結果》
沢崎+73.8
柴田+47.7
荒 ▲26.1
前原▲95.4

 

100

100

 

沢崎
「いきなり柴田くんがトップだったから連勝されるのは阻止したかったよね。今日はついてたし面白い麻雀が見せられて良かったかな。」

柴田
「1回戦は目をつぶってパンチ出している感じでたまたまトップ取れましたけど、あまりしっくり来てなかったですね。その後はどこから攻撃か来るか分からなくて恐る恐る打ってました。」


「展開的に大事に打とうとしたけど今日は噛み合わない手牌が多かったかな。でも20年前のプロリーグのようで懐かしい感じだったね。」

前原
「(苦しそうな展開に)吐きそうだったよ。点棒は吐き出しちゃったけど。1回戦が良くなかったので今日はマイナスを二桁にはしないといけないかなと思ってたよ。」

【第1期達人戦 GREAT LEAGUE〜第3節〜】
2023年6月4日(日)

灘麻太郎vs伊藤優孝vs荒正義vs前原雄大

解説:藤島健二郎
実況:優月みか

(文:小林正和)