第48期王位戦決勝レポート
2024年01月12日
【第48期 王位戦決勝 優勝は三浦智博 現十段位が同時二冠を達成】
王位戦 決勝対局者
写真左から
吉田直
古本和宏
岡田智和
三浦智博
解説 藤崎智・渡辺史哉
実況 吉井優
オープニングのアガリは岡田がロンで3,900のアガリ。
その後1,300(+1,000)、1人テンパイで3,000と加点する。
東4局には古本(親)が2,600オールのツモアガリ。
南2局1本場には吉田が5,200は5,500(+1,000)と各者アガリを決めて行く。
吉田への放銃もあり一時はラス目となった古本だが、南3局・オーラスとアガって逆転トップ。
オーラス2本場は吉田が浮きの2着となるツモアガリで1回戦が終了。
2回戦南1局。
岡田(親)がイーシャンテンからドラのを切り、直後に三浦が単騎テンパイ。
絶妙なタイミングで間に合わせた岡田もテンパイを入れるが、三浦がツモって満貫のアガリ。
南3局にも混一色ドラで2,100・4,100(+1,000)を加点した三浦が2回戦トップを取る。
3回戦も三浦がじわじわと加点し、東2局4本場には678の三色テンパイ。雀頭がなく何度か待ちかえし、単騎に。
テンパイしていたトータル2番手の古本が海底で飛び込んでしまい、三浦が1人浮きトップで大きく抜け出した。
4回戦オーラス。
古本に国士無双待ちテンパイが入るが
吉田も手離せない親番。を雀頭にしたリーチで国士を阻止して連荘。
オーラス1本場は三浦がドラポン。吉田(親)がリーチ棒を出した後に古本からロン。
3回戦に続く1人浮きを決めた三浦が大差をつけた首位で最終戦へ。
南1局に古本(親)が混一色一通ドラ2の12,000を直撃を取るが、その後は三浦のポイントを削れず
ラス前には三浦が満貫の加点。
オーラスの各者の条件は非常に厳しく、全員ノーテンで流局した。
第48期王位戦優勝は三浦智博!!
先日十段戦で初タイトルを手にした三浦が新王位に輝き、十段・王位の同時2冠達成となった。
岡田「初めてG1タイトルの大舞台に立てたのですが惨敗でした。沢山の応援ありがとうございました。ご期待に応える事は出来なかったですが、これで最後だと思わず精一杯頑張ります。」
吉田「十段位様が強かったです。三浦さんの親番を続けさせては行けないと思い差しに行ったりしました。来年はベスト72から出られますので、またこの舞台に戻って来てリベンジしたいと思います。」
古本「1・2回戦は良かったですけど、3回戦からちょっとずつ崩れて三浦さんに離されてしまいました。決勝に出るにあたり、皆さんの優しさを感じた試合でした。力及ばすでしたが、また次も頑張って行きたいと思います。」
優勝の三浦智博には、日本プロ麻雀連盟会長森山茂和よりトロフィーと目録が授与された。
三浦「1・2回戦は古本さんと(競っていて)全然わからなかったですけど、親番で良いなと思った時は全部行こう位の気持ちでいたのがたまたま上手く行った気がします。
十段を獲ってからかなりの人におめでとうと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかったです。これからもタイトル目指して精進します。」
(文・吾妻さおり)
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