王位戦 レポート

第39期王位戦 A級決勝レポート

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システム

ベスト72からはじまるこのA級決勝。
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進める。
現王位・二見を加えた16名での戦いとなる。

最初の4回戦は18卓にシード選手14名と前日のA級本戦上位4名が入る。
この18名は5回戦まで直接対決はない。

5回戦からは順位ごとの卓組みとなり
順位ごとの卓組とはその時点での
(1位・24位・25位・48位)
(2位・23位・26位・47位)
といったように順位合計を同じに、たすきがけのように組む。
昨日のA級本戦も同様であるが、現在の得点ポイントの開示が対戦前に義務付けられた。
これは今年から実施された事だが、相手がどれくらいのポイントが必要なのか、
また余裕があるのか、など同卓者とオープンにすることで、公平さを期す為に行われた。
もちろんその情報共有のメリットデメリットは表裏であるが少なからず意味のないアガリ等は減る。
その代わり親の連荘も増える。昨日の本戦でボーダーが下がったのはそこに起因するかもしれない。

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シード選手14名

(歴代王位)

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森山 茂和
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灘 麻太郎
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荒 正義
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滝沢 和典
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清水 香織
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ダンプ 大橋
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井出 一寛
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羽山 真生
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宮崎 和樹(協会)

(前年度決勝進出者)

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阿賀 寿直(協会)
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若林 伸一さん
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宮岡 宏樹さん

(現鳳凰位・十段位)

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瀬戸熊 直樹

(第3期グランプリMAX)

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前原 雄大

本戦

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1位通過
仲田 加南
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2位通過
渋川 難波(協会)
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3位通過
京平 遥
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4位通過
吉田 幸雄

三冠を狙う瀬戸熊の前に立ちはだかったのは望月。同期対決を制した。

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本戦1位通過の仲田の卓では、夏の最強戦全日本プロ代表決定戦決勝で惜しくも敗れた
河井の独壇場。

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仲田 加南
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河井 保国

シード組で調子がいいのは阿賀。去年の決勝の再現を見るような踏み込みで、2連勝と早くも準決勝進出を決めてしまう勢い。

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インターネット麻雀日本選手権決勝の再戦、リアル麻雀での前原VS伊藤康宏さん対決は、伊藤さんが5万点近くの1人浮きのトップ。

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大野彩乃が昨日に引き続き好調。

南1局、西家・滝沢

六万七万三索三索四索四索四索六索六索七索五筒六筒東  ドラ三索

この勝負手の2シャンテン。ツモ切りが続く。そこにツモ八筒
ピンズの上は場に安く親の現物牌でもありながら安全牌の東切り。

北家の大野は

七万八万三索三索七索八索九索一筒二筒三筒五筒七筒九筒

この八筒を止められたら流局だなと思っていると4枚目の八筒を簡単に引き入れヤミテン。
すぐに満貫の出アガリ。

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4回戦終了時の敗退ボーダーは▲12.6P

二階堂瑠美,佐々木寿人,そして瀬戸熊二冠も敗退。
佐々木「また来年。」
瀬戸熊「情報の少ない相手の動きに対応してしまった。」

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二階堂 瑠美
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佐々木 寿人
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瀬戸熊 直樹

5回戦終了時の敗退ボーダーは前原雄大の▲11.0P

予選、10万点条件を親の四暗刻でクリアした池沢麻奈美もここで力尽きた。

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羽山真生 森山茂和 荒正義 などの歴代王位も敗退。
6回戦終了時の敗退ボーダーはまたしても前原雄大の+7.7P。
調子の良かった阿賀 大野は後半失速しここまで。

七回戦

1卓
(1位・猿川+147.1P 14位・手塚+42.8P 15位・浜上40.0P 28位・前原+7.7P)

猿川は6回戦で8万点トップを取り確定。現在の準決勝進出ラインに立っている浜上。
南3局、北家・浜上。

六万六万六万九万九万五索五索五索九索九索九索五筒五筒  リーチ

ツモり四暗刻のリーチ。しかし前原に5,200の放銃。
南4局、40,000点を大きく超えているため手塚はほぼ当確。

22,000点持ち西家・浜上

一筒二筒三筒五筒五筒五筒六筒西西西  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ドラ二筒

四筒七筒出アガリだと7,700。六筒だと8,000。

浜上の判断は見逃し。
29,700点の3人沈みの2着だと▲1.3Pで+38.7P
ツモれば30,000点の2着で+4Pは+44P
アガって敗退だけは避けたかったのだろう。
「その局よりも四暗刻のリーチはなかったです。」
悔しそうな浜上の姿が目に焼き付いている。2年連続準決勝進出はならなかった。

1位通過 猿川真寿  10位通過 手塚紗掬

2卓
(2位・伊藤さん+121.6P 13位・伊藤(優)+48.3P 16位・ダンプ大橋+26.4P 27位・河井+7.9P)
伊藤さん確定。ダンプは50,000点弱のトップが欲しいところ。
河井はオーラスの親番を何点持ちで迎えるか。
ダンプは途中までトップ目であったが南場の親番で、

二万三万四万五万六万八万八万二索三索四索  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ドラ八万

そこに河井が

八万九万五索五索五索七索七索七索八索九索四筒五筒六筒  リーチ  ツモ七万

1,000・2,000。照準を合わせてしまうのではないかと思ったオーラス。
27,600点持ちの伊藤優孝。

一万二万三万三万四万五万六索六索一筒三筒四筒五筒六筒  ツモ二筒 

500・1,000で3人沈みの2着+46.9Pとして別卓の結果待ちとなったが無事通過。

2位通過 伊藤康弘さん  14位通過 伊藤優孝

3卓
(3位・安村+111.0P 12位・穴澤さん+50.0P 17位・望月+26.2P 26位・横井+10.0P)
ここも安村は確定。十段戦のベスト16に続き王位もベスト16。
横井がトップに立つものの、すでに南4局倍満は欲しいところ。
40,000点強のトップをオーラスの親望月は目指すが、ここは穴澤さんが

一索一索一索七筒八筒九筒北北北中  ポン南南南  ロン中

自力で決着。

4位通過 安村浩司 12位通過 穴澤義則さん

4卓
(4位・森下+104.3P 11位・杉浦+51.0P 同率17位・西川+26.2P 25位・村上+11.9P)
森下は確定。杉浦は親番で波を捕え安全圏へ。
残り10分西川親番。

二万三万四万三索三索四索四索四索五索四筒五筒五筒六筒  ドラ三索

この形から七筒を迷わずチー。アガリきり通過を決めた。
4卓は唯一の3名勝ち上がりとなった。

7位通過 森下剛任 8位通過 杉浦勘介 13位通過 西川貴司

村上淳「4回戦目の親の国士無双がアガれなかったのがなあ」
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5卓
(5位・坂井+95.1P 10位・京平+56.6P 19位・乙黒さん+21.9P 24位・菊池+18.1P)
坂井は侍のように斬りあいを制してここまでポイントを積み上げてきた。
7回戦目で初めて肩の力を抜いて打っているように見えた。
京平は対局終了後、人目を憚らず涙していた。

3位通過 坂井秀隆  15位通過 京平遥

6卓
(6位・近藤+87.7P 9位・安藤+68.8P 20位・伊藤+20.3P 23位・滝沢+18.7P)
実はシード選手として7回戦目まで駒を進めたのはダンプ大橋とこの滝沢和典のみ。

滝沢は6回戦目で猿川の大連荘のあおりを食らいこの位置。
最低でも50,000点のトップが欲しいところだが、四暗刻単騎のアガリ逃がし、それ以外にもアガリがあったようで万事休す。これでシード選手はゼロとなってしまった。

6位通過 安藤大貴 11位通過 近藤久春

7卓
(7位・桶本+85.8P 8位・三浦+72.4P 21位・有馬さん+20.1P 22位・菊池さん+21.3P)
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「昨年のリベンジで、今年は決勝までいきたい!」
と、大会前に意気込みを語っていた有馬さん。
昨年はB級予選からベスト16に残るという好成績を残し、今年もベスト28まで残るという奮闘ぶり。
残念ながらここで敗退。
「来年こそは頑張ります!」

5位通過 三浦智博 9位通過 桶本篤史

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二見大輔(協会)
現王位
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猿川真寿(連盟)
+139.8P
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伊藤康宏さん(一般)
+117.4P
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坂井秀隆(最高位)
+97.9P
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安村浩司(連盟)
+93.0P
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三浦智博(連盟)
+83.8P
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安藤大貴(連盟)
+83.5P
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森下剛任(連盟)
+81.5P
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杉浦勘介(連盟)
+68.5P
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桶本篤史(連盟)
+66.4P
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手塚紗掬(連盟)
+64.6P
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近藤久春(連盟)
+62.1P
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穴澤義則さん(一般)
+62.0P
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西川貴司(最高位)
+58.7P
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伊藤優考(連盟)
+46.9P
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京平遥(連盟)
+44.8P

以上の16名が11月30(土)の準決勝進出となった。

準決勝は夏目坂スタジオにて行われ、半荘5回戦を戦う。
そこで下位4名が敗退。
そして17:00から12名がポイント持ち越しで半荘1回ずつ対局し(ここからニコ生放送)

上位5名が12月1日(日)の第39期王位を決める戦いに進むことになる。