王位戦 レポート/第38期王位戦 準決勝レポート
2012年12月04日
去る11月24日、王位戦準決勝が新橋のじゃん亭で行われた。
外の寒さとは裏腹に、先週の厳しい王位戦A級決勝を勝ち上がってきた猛者達の集結によって、
会場は熱気に包まれていた。
本日のシステムは全6回戦を行い、上位5名が翌日の決勝戦への切符を手にする事ができる。
(5回戦終了時に下位4名敗退)
準決勝進出者※予選通過順に掲載
瀬戸熊直樹(連盟) |
阿賀寿直(協会) |
船木伸一(一般) |
宮岡宏樹(一般) |
奈良圭純(連盟) |
斎藤桂史(連盟) |
筒井久美子(連盟) |
山井弘(連盟) |
浜上文吾(連盟) |
二見大輔(協会) |
犬見武史(連盟) |
小島武夫(連盟) |
安達紘文(連盟) |
若林伸一(一般) |
板川和俊(連盟) |
山田優駿(連盟) |
予選通過順
瀬戸熊直樹(連盟)、阿賀寿直(協会)、船木伸一(一般)、宮岡宏樹(一般)、
奈良圭純(連盟)、斎藤桂史(連盟)、筒井久美子(連盟)、山井弘(連盟)
浜上文吾(連盟)、二見大輔(協会)、犬見武史(連盟)、小島武夫(連盟)
安達紘文(連盟)、若林伸一(一般)、板川和俊(連盟)、山田優駿(連盟)
1回戦
1卓[瀬戸熊 浜上 奈良 安達]
まずは、現十段位の瀬戸熊直樹の初戦に注目である。
A級決勝では楽に勝ち上がりを決めた瀬戸熊だったが、今日はテンパイすると自然と当たり牌が押し出される。親番では早い段階で1シャンテンになるも、なかなかテンパイせず他の者がアガるなど、調子がいまいちのようだ。
それでも最後には立て直し勝ちあがってくる強さを持っているので心配は皆無であろう。
そして、この卓には私が注目している選手がもう1人いる。
今年の十段戦ファイナリストの浜上文吾だ。
王位戦本戦の最終戦で同卓したのだが、4回戦までのポイントは11Pぐらいで最終半荘で20,000点しかない。
残り5分のコールがかかり、できて残り2局。ここで4,000、8,000をツモアガリまずは2着に浮上。
しかし、ボーダーまではまだ跳満ツモかトップ目からの満貫直撃が必須。遂に打ち掛け終了のコールが掛かる。
すると、浜上から気合のリーチが入る。一発でツモアガった浜上の手は、何と四暗刻!!
浜上は2局で48,000点を稼ぎ、なんなく本戦を通過し、当たり前のようにA級決勝も勝ち上がった。
そんな浜上を注目せずにはいられない。否、王位を獲るのではないかとさえ思ってしまう。
その浜上、南2局、東家・浜上
リーチ ドラ
30,700からこのリーチをツモアガリ、40,000越えのトップ。
決勝に向けて快調に飛ばす。
3卓[板川 犬見 船木 筒井]
3卓では南2局、こちらもA級決勝の好調を維持している船木さんが40,000持ちから、
リーチ ドラ
これをで引きアガリ、終わってみれば3人の連盟員を相手に、50,000越えの1人浮きのトップをもぎ取る。
1回戦成績
1卓
浜上文吾+20.0P 奈良圭純+15.8P 安達紘文▲6.2P 瀬戸熊直樹▲29.6P
2卓
二見大輔+27.3P 阿賀寿直+13.1P 若林伸一▲9.0P 斎藤桂史▲31.4P
3卓
船木伸一+34.5P 板川和俊▲3.4P 犬見武史▲11.8P 筒井久美子▲19.3P
4卓
山田優駿+20.8P 宮岡宏樹+5.0P 小島武夫▲7.2P 山井弘▲18.6P
2回戦
3卓 [若林(▲9.0P) 船木(+34.5P) 山井(▲18.6P) 浜上(+20.0P)
1回戦が終了し、トータル1位の船木さん。2年連続ベストアマを獲得した若林さん。
最近では、すっかりお馴染みとなったオフェンスマスター・山井に、
面前で仕上げた手に破壊力のある浜上と、打撃戦が予想される3卓に注目!
まずは山井が8,000、7,700と快調に点棒を積み重ねていく。
南1局1本場、東家・若林。 まずは山井の先制リーチ。
リーチ ドラ
ここに浜上が立ち向かい、最後は暗刻のドラを勝負してリーチ。
リーチ
数巡後、山井がを掴み、浜上に7,700は8,000を放銃する。
しかし、オフェンスマスター・山井の底力はここから。
南2局、山井が6巡目リーチ。
リーチ ドラ
このリーチに、浜上がで捕まり8,000を返上してしまう。
南4局、このまま山井がトップで終了するかと思われたが、
ここまでじっと我慢を重ねてきた船木さんからリーチ。
リーチ ドラ
トップになる高目のを引きアガリこれで2連勝!
決勝の椅子がすぐそこまで見えて来た。
2回戦成績( )内は2回戦終了時
1卓
山田優駿+13.1P(+33.9P)斎藤圭史+7.4P(▲24.0P)犬見武史▲8.1P(▲19.9P)瀬戸熊直樹▲12.4P(▲42.0P)
2卓
阿賀寿直+21.6P(+34.7P)奈良圭純+12.9P(+28.7P)板川和俊▲13.2P(▲16.6P)小島武夫▲21.3P(▲28.5P)
3卓
船木伸一+16.6P(+51.1P)山井弘+10.9P(▲7.7P)若林伸一+2.5P(▲6.5P)浜上文吾▲30.0P(▲10.0P)
4卓
筒井久美子+20.2P(+0.9P)二見大輔▲2.9P(24.4P)宮岡宏樹▲5.5P(▲0.5P)安達紘文▲11.8P(▲18.0P)
3回戦
3卓 [奈良(+28.7P)二見(+24.4P)山田(+33.9P)船木(+51.1P)]
この卓は1位、3位、4位、5位の上位陣の対決なので、ここでトップを獲った者は大きく決勝に近づくだろう。
東4局、東家・船木。
ここまで小場の展開で進んできたが、船木さんが9巡目に渾身のリーチ!
リーチ ドラ
の出アガリ若しくは、ツモなら一歩抜け出せるだけに、ここは是が非でもアガリたいところ。
しかし、結果は山田からで3,900の出アガリ。
ひとまず1人浮きのトップになれはしたが、果たして心境はいかがなものだろうか?
東4局1本場、東家・船木。
前局、親の船木さんに放銃した山田が先制リーチ。
リーチ ドラ
このをサクッと引きアガリ、1,300・2,600で、今度は山田が1人浮きとなり、
トップが目まぐるしく変わる展開。
南2局3本場、東家・二見。親の二見が序盤にリーチを放つ。
暗カン リーチ ドラ
数巡後、をツモり4,300オールで、この混戦から大きく抜け出す。
南2局5本場、東家・二見。 二見が早くからヤミ7,700のテンパイをしている中、
ドラ
奈良も仕掛けて満貫のテンパイ。
ポン ポン
ここに山田も追いつき、3メンチャンのリーチで勝負にでる。
暗カン リーチ
ここで二見にアガられれば、完全な独壇場になるだろう。
奈良、山田はアガった方がとりあえず2着に。
そして、この3者のめくり合いは、奈良がをツモり浮きの2着を確保して終了。
一方、ここまで2連勝していた山田、船木さんは共に3着、4着と少しポイント減らしてしまい、上位は混戦模様に。
そんな中1人大きく抜け出す者が。
2卓 [犬見(▲19.9P)阿賀(+34.7P)山井(▲7.7P)安達(▲18.0P)]
東1局、東家・犬見。親の犬見がホンイツの仕掛け。
ポン ポン ドラ
ここへ、トータル2位の阿賀がで12,000を献上する。
不用意な放銃にも見えるが、この攻撃的な姿勢が阿賀の持ち味なのだろう。
東3局1本場、東家・山井。親番の山井が先制のリーチ。
リーチ ドラ
ここへ阿賀が追いかけリーチ。
リーチ
阿賀が高目のをツモり2,000、4,000。
これを皮切りに阿賀は点棒を積み重ねていく。
南2局、東家・阿賀。
リーチ ドラ
ツモで4,000オールなど、東1局に12,000を放銃したが、終わってみれば50,000点近いトップをとり、
トータルトップに躍り出る!決勝の椅子はほぼ1つ決定したか!?
3回戦成績( )内は3回戦終了時
1卓
筒井久美子+13.6P(+14.5P)若林伸一+9.3P(+2.8P)小島武夫▲7.3P(▲35.8P)瀬戸熊直樹▲15.6P(▲57.6P)
2卓
阿賀寿直+27.8P(+62.5P)犬見武史+18.7P(▲1.2P)山井弘▲21.2P(▲28.9P)安達紘文▲25.3P(▲43.3P)
3卓
二見大輔+17.8P(+42.2P)奈良圭純+4.3P(+33.0P)山田優駿▲6.7P(+27.2P)船木伸一▲16.4P(+34.7P)
4卓
宮岡宏樹+27.6P(+27.1P)板川和俊▲1.8P(▲18.4P)浜上文吾▲6.8P(▲16.8P)斎藤桂史▲19.0P(▲43.0P)
4回戦
1卓 [板川(▲18.4P)二見(+42.2P)瀬戸熊(▲57.6P)山井(▲28.9P)]
トータル2位の二見の前に立ちはだかるのは、もう後が無くなった現十段位・瀬戸熊、
現最強位・板川、A2リーガーの山井と、この会場で最も盛り上がりそうな卓となった。
大きく動いたのは東3局。
東3局、東家・瀬戸熊。西家の板川が3巡目リーチ。
リーチ ドラ
このをツモり3,000、6,000で大きくリードする。
南1局1本場、東家・板川。南家の二見から先制リーチが入る。
リーチ ドラ
このリーチ後に、山井がポン、ポンと仕掛け、
ポン ポン
このテンパイ。そして高目のを引きアガリ2,000・4,000。
南2局、東家・二見。南家の瀬戸熊に、本日一番の見せ場がやってくる。
15巡目と終盤のテンパイだが、
ポン ポン ポン ドラ
連盟ではダブル役満は無いが、字一色小四喜のテンパイ!!
ざわざわざわと、効果音が聞こえてきそうな中、固唾を飲んで見守っていた。
しかし、無情にも終局間際に役無しテンパイをしていた親の二見にが流れ、
瀬戸熊直樹の王位戦はここで幕を閉じることとなった。
南3局、東家・瀬戸熊。北家の二見が、
ドラ
このドラ単騎をツモり、2,000・4,000で3人浮きの2着に浮上し終局。
4回戦成績( )内は4回戦終了時
1卓
板川和俊+18.3P(▲0.1P)二見大輔+8.2P(+50.4P)山井弘+1.2P(▲27.7P)瀬戸熊直樹▲27.7P(▲85.3P)
2卓
筒井久美子+13.8P(+28.3P)阿賀寿直+9.1P(+71.6P)山田優駿▲6.6P(+20.6P)浜上文吾▲16.3P(▲33.1P)
3卓
斎藤桂史+11.2P(▲31.8P)安達紘文+11.2P(▲32.1P)船木伸一▲6.1P(+28.6P)小島武夫▲16.3P(▲52.1P)
4卓
宮岡宏樹+25.2P(52.3P)若林伸一+8.9P(+11.7P)奈良圭純▲9.6P(+23.4P)犬見武史▲24.5P(▲25.7P)
5回戦
ここで下位4名が敗退となる。現在の順位は以下の通り。
1位:阿賀寿直+71.6P
2位:宮岡宏樹+52.3P
3位:二見大輔+50.4P
4位:船木伸一+28.6P
5位:筒井久美子+28.3P
6位:奈良圭純+23.4P
7位:山田優駿+20.6P
8位:若林伸一+11.7P
9位:板川和俊▲0.1P
10位:犬見武史▲25.7P
11位:山井弘▲27.7P
12位:斎藤桂史▲31.8P
13位:安達紘文▲32.1P
14位:浜上文吾▲33.1P
15位:小島武夫▲52.1P
16位:瀬戸熊直樹▲85.3P
上位の者はなるべくポイントを叩いて最終戦を楽に迎えたいであろうし、下位にいる者も大きめの2連勝で決勝へ行けるチャンスがあるだけに、ここは是が非でも敗退は逃れたいところ。
各々の思惑を尻目に5回戦が開始された。
2卓 [斎藤(▲31.8P)山井(▲27.7P)奈良(+23.4P)筒井(28.3P)]
決勝へ向けて浮きが欲しい5位・筒井、6位・奈良、逆に浮かなければ敗退が決定してしまう、
11位・山井、12位・斎藤。
まずは東1局。親の斎藤が奈良から9,600をアガリ上々の滑り出し。
東1局2本場、東家・斎藤。
北家の筒井がタンヤオの仕掛けで2フーロしてドラのを切る。
斎藤
ツモ ドラ
斎藤は小考後を切りだす。
確かには筒井に危険かもしれないが、100%当たると絞れる牌でもなく、打ってもほぼ千点。
まして連荘している親で、この手格好ならを切る方が自然だと思うし、
決勝へ向けて、最後のチャンスかもしれないし、この態勢を落とす方が嫌な気がする。
南家の山井が、このをタンヤオドラ1のチーテンにとり、次巡ツモ切った牌は!
それは斎藤の目にもはっきりと映っている。果たしてこの時の心境はいかがなものだったであろう?
数巡後、筒井がをツモって300・500。
斎藤があそこでを切り、を引き入れリーチとしていたら、別の展開が待っていたはずだ。
当然のように、次局は斎藤が、筒井のタンヤオドラ3の7,700に飛び込み、
ここで斎藤の敗退がほぼ決定する。
南1局、東家・斎藤。南家の山井が先制リーチ
リーチ ドラ
ここへ親の斎藤が追いかけリーチを打つ。
リーチ
このを山井がツモアガリ2,000・3,900でトップ目に立つ。
最近こういうリーチをアガる山井をよく目にするが、
それは、場況や相手の手牌読みに優れているからこそ、成せる業(精度の高さ)なのだと思う。
南4局、東家・筒井。3巡目、山井。
ツモ ドラ
小考の末、打。親の筒井が以下の形で仕掛ける。
ポン
ここへラス目の奈良からリーチが入る。
リーチ
これをアガれば、浮きにまわる奈良だが、数巡後、をツモ切ると山井からロンの声が!
ロン
山井はこの7,700をアガリ最終戦に一縷の望みを繋げた。
5回戦成績( )内は5回戦終了時
1卓
宮岡宏樹+28.4P(+80.7P)瀬戸熊直樹▲1.8P(▲87.1P)船木伸一▲7.7P(+20.9P)阿賀寿直▲18.9P(+52.7P)
2卓
山井弘+22.5P(▲5.2P)筒井久美子+9.2P(+37.5P)斎藤桂史▲7.2P(▲39.0P)奈良圭純▲24.5P(▲1.1P)
3卓
犬見武史+18.0P(▲7.7P)二見大輔+7.5P(+57.9P)小島武夫▲5.6P(▲57.7P)浜上文吾▲19.9P(▲53.0P)
4卓
安達紘文+21.4P(▲10.7P)若林伸一+15.1P(+26.8P)板川和俊▲7.1P(▲7.2P)山田優駿▲29.4P(▲8.8P)
5回戦が終了し以下4名が敗退。
なんと「ミスター麻雀」小島武夫や現十段位瀬戸熊直樹がまさかの敗退。
私が本命視していた浜上もここで散る事に。
13位 斎藤桂史「初めてここまで来ましたが内容が全然駄目だったので一から修業しなおします。」
14位 浜上文吾「自分らしく打てたので悔いは無いです。」
15位 小島武夫「今日は全然駄目だったよ。こんな日もあるよな。」
16位 瀬戸熊直樹「仕掛けに対しての対応が遅れました。」
いよいよ泣いても笑っても残り1回。
6回戦が始まる前の順位は以下の通り。
1位:宮岡宏樹+80.7P
2位:二見大輔+57.9P
3位:阿賀寿直+52.7P
4位:筒井久美子+37.5P
5位:若林伸一+26.8P
(ここまでがボーダーライン)
6位:船木伸一+20.9P
7位:奈良圭純▲1.1P
8位:山井弘▲5.2P
9位:板川和俊▲7.2P
10位:犬見武史▲7.7P
11位:山田優駿▲8.8P
12位:安達紘文▲10.7P
6回戦
1卓[船木(+20.9P)安達(▲10.7P)奈良(▲1.1P)宮岡(+80.7P)]
決勝が確定している宮岡さん以外は、どうしてもトップが欲しいところ。
序盤は小場で進む。
東3局、東家・奈良。まずは西家の船木さんがリーチ
リーチ ドラ
そこへ親の奈良も追いかけリーチを打つ。
リーチ
どちらも打点十分で、アガれば決勝の舞台がぐっと近づいて来るだけに、一牌一牌ツモる手に力が入る。
しかし、2人の戦いは決着がつかず流局。
東4局、東家・宮岡。トータル12位でスタートした安達が、
親の宮岡さんのリーチに追いかけリーチを打ち、宮岡さんから5,200を直撃すると次局も、
南1局、東家・船木。
安達
リーチ ドラ
ホウテイで7,700をアガリ僅かな臨みを繋げる。
南4局2本場、東家・宮岡。トップ目の安達だが、推測されるボーダーには役満1つ足りない状況。
しかし中盤、安達に待望のテンパイが入る。
ドラ
アガったら決勝の椅子が見える役満なんて、人生でもそう何度も体験できないだろう。
しかし、安達の手元で牌が舞いあがる事は無かった。
ここで役満テンパイを入れる事ができるようになったのも安達の力であり、
アガリまで結び付けられなかったのも、また安達の力ということだろう。
宮岡さんは歴代王位の安定した戦いを見せ、難なく1位通過。
また、ボーダー上にいた船木さんは、浮きの3着でトータル+21.9P。
別卓の結果を待つことになるが惜しくも届かず。
6位 船木伸一「ここまで来られて良かったです。」
8位 安達紘文「力不足です。」
12位 奈良圭純「だらしなかったです。」
2卓[山田(▲8.8P)二見(+57.9P)山井(▲5.2P)若林(+26.8P)]
南1局、東家・山田。
若林
ドラ
この手を冷静にヤミに構え、で5,200をアガリ浮きの2着になる。
正直、決勝までのポイントは、別卓の人も絡んでくるので難しいが、
浮いていなければ可能性はゼロなので、最低でもこのまま終わりたいであろう。
南3局、東家・山井。
山田
加カン ドラ
山田が、オーラスに条件が残る白をツモアガリ3,000・6,000。
オーラスは、山田が若林さんを捲るには跳満ツモ条件だったが、残念ながら手が入らずここで敗退となる。
この時点で二見は通過確定。若林さんは+34.2Pで、別卓の結果待ちとなったが見事5位通過。
7位 山田優駿「決勝まで残ったら、中部のみんなが応援に来てくれると言ってくれていたので、
みんなにその姿をみせることができなくて残念です。」
11位 山井弘「全体的に手が入らなくて、前に出る局面が少なかったので、後半チャンス伺っていたのですが
駄目でした。また来年。」
3卓[犬見(▲7.7P)板川(▲7.2P)筒井(+37.5P)阿賀(+52.7P)]
阿賀、筒井は浮いていれば確定。板川、犬見は大きめのトップ条件と非常にわかりやすい戦い。
そんな中、板川が序盤から8,000、2,900、2,300とアガリ快調に飛ばして行く。
そして、渾身の勝負局。東4局、東家・阿賀。
板川
加カン ポン 暗カン ドラ
この手をアガれば35P付近まで浮き、同卓2人を交わすので、決勝に向け是が非でもアガリたいところ。
しかし、最後の勝負手となったこの手は流局してしまい、板川の敗退が決まってしまった。
一方、要所要所を丁寧に打ちまわしながら、点棒を積み重ねていた筒井が、
終わってみれば1人浮きのトップをとり決勝確定!
9位 板川和俊「出直します。」
10位 犬見武史「来年頑張ります。」
6回戦終了成績
1卓
安達紘文+16.2P(+5.5P)宮岡宏樹+4.9P(+85.6P)船木伸一+1.0P(+21.9P)奈良圭純▲23.1P(▲24.2P)
2卓
山田優駿+21.9P(+13.1P)若林伸一+7.4P(+34.2P)二見大輔▲11.6P(+46.3P)山井弘▲17.7P(▲22.9P)
3卓
筒井久美子+19.0P(+56.5P)板川和俊▲2.8P(▲10.0P)阿賀寿直▲5.0P(+47.7P)犬見武史▲13.2P(▲20.9P)
遂に、明日の決勝を戦う5名が決定する!
1位通過:宮岡宏樹
「もう一度、王位を獲れるように頑張ります。」
2位通過:阿賀寿直
「自分の麻雀を打ち切ります。」
3位通過:筒井久美子
「明日は勝って泣きたいです。」
4位通過:二見大輔
「まさか私が連盟のタイトル戦の決勝の椅子に座る日が来るとは夢にも思いませんでした。」
5位通過:若林伸一
「平常心で自分の麻雀を打ち切りたいと思います。」
打撃戦が予想される明日の決勝戦!
果たして第38期王位の栄冠に輝くのは誰か!?
カテゴリ:王位戦 レポート