第11期プロクイーン決定戦 初日観戦記
2014年01月10日
2013年12月21日、日本プロ麻雀連盟の「夏目坂スタジオ」にて、
第11期プロクイーン決定戦の初日が行われた。
システムを簡単に説明すると、5人で各自1回ずつ抜け番があり5回戦を行う。
その後、トータル得点上位者から再度抜け番を何回戦目にするか決め、更に5回戦を行う。
ここまでの全10回戦で、トータル最下位の者が脱落。
残った4名でポイント持越しのまま2回戦を行い、トータルがトップの者が優勝となる。
ルールは一発・裏ドラあり。
オカはないが、順位点がトップから、+15,000点、+5,000点、▲5,000点、▲15,000点となっている。
今年のプロクイーンは去年までと違い、ニコニコ動画で生放送されることとなった。
それに伴い、例年は初日に5回戦、2日目に7回戦を行っていたのだが、今年は初日に6回戦、2日目に6回戦を行う、というシステムになった。
一見、そこまで変わらない様に見えるが、このシステムにより初日に抜け番が2回、最終日にあたる2日目に抜け番がない、という選手が出てくるということである。
更に、ニコニコ動画での生放送。今までとは比べ物にならない人数に自身の麻雀を見られる訳だ。
その辺りが選手達にどう作用するのか。そこが見物でもある。
さて、決定戦に残った選手だが、
安田麻里菜(現プロクイーン)、二階堂瑠美、豊後葵、和久津晶、手塚紗掬、この5名。
それぞれに勝ちたい理由、勝たなければならない理由があるような気がした。
いい勝負ができればいい、とかではなくて、とにかく勝ちたい、プロクイーンを獲りたいという思いをどこからか感じた。
安田は2連覇を。
二階堂は自身初のプロ連盟のタイトルを。
豊後は、昨年の決定戦で途中敗退となった悔しさを胸に。
和久津は、昨年怒涛の追い上げを見せながらも、一歩届かなかった悔しさを。
手塚は先日行われた王位戦決勝での途中敗退の悔しさを。
本当に勝手な想像でしかないのだが。
1回戦目の開始時に、実況の魚谷侑未と解説の藤崎智が話していたのだが、印象としては豊後、和久津、手塚、この3名が攻撃型。
安田が守備型、二階堂は攻撃型にも守備型にも映る様だ。
ただ麻雀プロは常に進化の途中。
決勝という普段と違う場ということもあり、それぞれがいつもと違う戦術できてもおかしくはない。
開始前までに印象的だったのは手塚。普段からよく喋るタイプではないと思うのだが、他の選手が和やかな雰囲気でリラックスしていこうというのに対し、手塚は静かに集中力を高めているといった感じ。
だがなんとなく、決勝独特の雰囲気に飲まれているといった印象は受けなかった。
一体誰が勝つのだろう。長い闘いが始まった。
1回戦
(起家から、和久津、手塚、豊後、安田)抜け番:二階堂
東1局、和久津が配牌で既に三メンツが完成している。しかもが暗刻。
ドラ
初戦の開局、しかも親でこの配牌を貰った和久津は、内心ニヤリとしていたに違いない。
アガったのは和久津だった。
ロン
好形になればすぐにでもリーチに行くつもりだっただろうが、現実は、豊後から2,000点。
点数は増えたが嬉しくはないだろう。
1本場は、豊後、安田に早くもそれぞれの「らしさ」を見ることができた。
豊後、第一ツモをツモって
ツモ ドラ
ここから打。これは少し緊張していたのか、手順ミスと言わざるを得ないと思うが、3巡目がこの形。
ツモ
ここで打。789の三色もここで見切る。
不確定な手役よりも、内に寄せていき好形でリーチを打っていくスタイルの様だ。
安田は5巡目
ツモ
既にターツは足りているが、123の三色に自然に移行することができる為、を残し打とする打ち手もいるだろうが安田は打。
これは、親である和久津と手塚の河に既にが置いてあり、現物を残してのもの。この様な打牌からも安田の守備に対する意識を感じることができた。
しかし、ここも安いながらも500は600オールを和久津がアガリ、連荘。
迎えた2本場、和久津の配牌がまたしても良く、今度こそ本手が決まるかと思われたが、安田が仕掛けて応戦。
巡目は進み、手塚の手も進んでいく。そして迎えたのが下の局面。
安田がマンズの染め手であることはかなり濃厚なこの局面だが、手塚は前巡に打として、受け入れを一番広い形にした。そして、3枚目ののチーテンをスルーしての4枚目のツモ。
仕掛けに注目が集まっているこの局面、ヤミテンにすれば他家からの出アガリも期待できそうだ。
しかし、手塚の選択はノータイムでのリーチ。ヤミテンの満貫ではなく跳満を引きにいった力強いリーチ。
この決勝という舞台で、この一連の選択は素晴らしいと思った。早くマンズを処理したい、とか1度アガって落ち着きたい、とかそういった焦りが微塵も感じられない。
やはり手塚は雰囲気に飲まれてなどいなかった。
しかし結果は、終盤1シャンテンとなった豊後が、手塚の現物を切ると安田がポンしてテンパイを入れる。
すると、手塚の下家の豊後に喰い下がった牌はなんと。
最終ツモで和久津もラス牌のを引き入れてテンパイを入れ、3人テンパイで流局。
アガリこそ出なかったものの、とても見応えのある1局だった。
3本場は、仕掛けている豊後が安田のリーチに最後まで押し切り、1,000・2,000は1,300・2,300のアガリ。
ポン ツモ ドラ
残りツモ3回で、はリーチの安田には通っておらず、は現物。
しかし豊後は、ここから打五とし、すぐにドラをツモアガった。
こういう所が豊後の強さでもあるし、観戦している人が応援したくなる理由なんだなとも思う。
このアガリで親が落ちた和久津であったが、ここからなんと2局連続のリーチ一発ツモ。
2連続で満貫をツモアガリ抜け出す。
すると今度は、手塚が東4局でリーチ一発ツモで、こちらも満貫のツモアガリ。
点棒が飛び交う派手な展開。このまま和久津トップ、手塚2着の並びで終わるかと思われたが、豊後の大物手が炸裂する。
南3局の親番で
リーチ ドラ
このリーチを高目のでツモると、裏ドラ表示牌にはが。
この親の跳満で豊後がトップ目に立ち、トップで1回戦が終了した。
1回戦成績
豊後+32.6P 和久津+10.1P 手塚▲11.3P 安田▲31.4P
2回戦
(起家から、和久津、豊後、二階堂、安田)抜け番:手塚
ここから二階堂の登場である。どんな麻雀を打ってくるのだろう。
東1局、1回戦4着だった安田が自然な手順でリーチ。
ドラ
中盤のこのリーチも、3者にガッチリと受けられ流局。
1回戦目も、相手のツモによってどんどん点棒が削られていく展開であり、このリーチも不発。
安田自身、嫌な感じはしているだろう。
東2局1本場、豊後の
ポン
このテンパイに対し、手役派の二階堂らしい華麗な手順でこのリーチ。
リーチ
これに豊後が一発で掴まり、二階堂が8,000は8,300のアガリ。
初戦抜け番だった二階堂。体が温まっているか少し心配だったが、やはりこの人には関係なかったか。
しかし、本当に楽しそうに麻雀を打つなぁと見ていていつも思う。
東3局は、安田がタンヤオドラ1の両面リーチを打つが、先にこっそりとテンパイを入れていた、親の二階堂に9,600を放銃。安田は本当に調子が悪そうだ。
南1局、更に加点して迎えた二階堂。
前巡に打としているが、二階堂ならここで打とするのかな、と思った。
そしてここから打った和久津のをポン。打。
遊びが無い、隙のない一打。MONDOなどで見ている二階堂とは少し違った印象を受けた。
ここはピンフに手が変わった和久津に放銃となってしまう。
更に南1局3本場。
この形から和久津が打った1枚目のをポン。打。
二階堂にしては不安定な仕掛けに映る。・・・が、その前に挙げた局もそうなのだが、和久津の親番を相当意識しているのでは、と思った。
戦前のインタビューでも、和久津の攻撃力に気をつけると語っていた二階堂。
牌譜だけを見ていても、二階堂の「好きにやらせねーぞ!」と、声が聞こえる気がする。
それと同時に、このタイトルにかける意気込みも伝わってくる。
しかし、この局も和久津はしぶとくテンパイで流局となる。
4本場の和久津のリーチを豊後が捌いて、和久津の親番がやっと終わる。
昨年のプロクイーンでは、ほぼ絶望的な位置から118,300点のトップを取って戦線に復帰した和久津。
二階堂が警戒するのも頷ける。
結局、この半荘は和久津がトップで終了となる。
2回戦成績
和久津+29.5P 二階堂+16.9P 安田▲15.5P 豊後▲30.9P
2回戦終了時
和久津+39.6P 二階堂+16.9P 豊後+1.7P 手塚▲11.3P 安田▲46.9P
3回戦
(起家から、豊後、二階堂、手塚、安田)抜け番:和久津
東1局、安田の手牌。ファーストテンパイは8巡目。
ツモ ドラ
ここまでの2回戦、4着、3着と不調の安田。
が良くは見えないが、ドラが1枚ある為即リーチをしても不思議ではないと思う。
が、安田は打のテンパイ外し。焦りは感じられず、自分のフォームを保っているといった印象を受けた。
その後、ツモでこの形の1シャンテンに。
その直後、二階堂、手塚から同巡にリーチが入る。
二階堂
手塚
安田、浮き牌の、共に当たり牌で、万事休す。
安田ツモで、打六リーチと宣言するも、二階堂に8,000の放銃となってしまう。
安田にとっては本当にキツい展開だが、東2局には先制でヤミテンをいれていると、豊後、二階堂からリーチが入った直後にツモアガって1,000・2,000。ここから安田の巻き返しなるか。
その後、豊後が2,000・4,000、二階堂が1,000・2,000とアガるも、安田も負けじと豊後から8,000をアガリ返す。
そしてオーラス。
豊後28,000
二階堂38,000
手塚24,000
安田29,000
各自の持ち点はこの様になっていて、1本場で供託は1,000点。
手塚4巡目にして、七対子ドラ2のテンパイが入る。
ドラ
ヤミテンの場合、どこから出ても2着に浮上、二階堂からはトップになる。ツモだと2着浮上。
アガリさえすれば2着順アップが約束されているので、例えば僕が打っていれば、どこまでいってもヤミテンにしそうだったが、手塚は10巡目にを引くと空切りリーチ。すぐにをツモアガって3,000・6,000!
ラスから一気にトップまでいってしまった。
この親カブリで安田は4着に。安田に早くも黄信号が点滅し始めた。
3回戦成績
手塚+22.3P 二階堂+9.9P 豊後▲10.1P 安田▲22.1P
3回戦終了時
和久津+39.6P 二階堂+26.8P 手塚+11.0P 豊後▲8.4P 安田▲69.0P
4回戦
(起家から、安田、和久津、手塚、二階堂)抜け番:豊後
4回戦は点棒が行き交う激しい展開だったが、東2局、やっと本手が入った安田が、和久津から12,000のアガリ。更に、南1局の親番では、二階堂との2人リーチになるも、二階堂から3,900のアガリ。
続く1本場も、2巡目リーチからの4,000は4,100オールと、今までの鬱憤を晴らすかの様にアガリ続ける。
南2局は、手塚が満貫ツモと安田に詰め寄るが、その後はリーチ負けを含む3局連続の放銃と、安田の完勝に近い形でこの半荘は終わった。
4回戦成績
安田+43.1P 手塚+2.6P 二階堂▲16.2P 和久津▲29.5P
4回戦終了時
手塚+13.6P 二階堂+10.6P 和久津+10.1P 豊後▲8.4P 安田▲25.9P
5回戦
(起家から、和久津、二階堂、手塚、豊後)抜け番:安田
この5回戦までで、各自抜け番を1回ずつやったことになる。
6回戦から10回戦の抜け番は、それまでの得点上位の者から選択できるシステムになっている為、ここまでの順位も少なからず重要である。
例えば、途中敗退が決まる10回戦目の抜け番になってしまうと、それまでのトータルポイントが他の者に合わされやすくなってしまうので、それまであまりポイントを持っていなかった場合、途中敗退になってしまいやすいというデメリットがある。その為、こういったシステムの決勝戦では途中敗退が決まる回、つまり今回の決定戦で言えば、10回戦目の抜け番にはなりたくない、というのが大半の選手の心理なのだ。
東1局、親の和久津が、メンツ手と七対子を天秤にかけつつの、絶妙な手牌進行でドラ単騎のリーチを放つ。
リーチ ドラ
しかし、リーチ後すぐにテンパイを入れていた二階堂に5,200の放銃。
東2局は、手塚の本手のリーチをかわし、和久津が400・700でアガるも、この半荘はかわし手ばかりが入る展開に。それに比べ手塚は南1局に、
暗カン ツモ リーチ ドラ 裏
この2,000・4,000を。
東場は我慢を重ねていた豊後が、南場で連続してアガリ、南3局に渾身の満貫ツモ。
ツモ リーチ ドラ 裏
このアガリでトップ目に立った。
入り目は序盤にスルーしたで、我慢しつつこういう手をきっちりと決めてくる所にも豊後の強さがある。
オーラスを迎え、各自の持ち点は
和久津20,500
二階堂33,300
手塚 30,600
豊後 35,600
二階堂、手塚、豊後としてはできればトップが欲しいところだ。
順位点が5,000点ー15,000点の為、1着順につき10,000点離れる計算になる。
ここでの注目は手塚の手牌。
現在3着目の手塚。1,000・2,000でトップ。500・1,000は3着のまま。
2,600の出アガリは二階堂、豊後からなら2着に浮上。5,200の出アガリはトップ。
配牌からチャンタ含みで手を進めてきた手塚。ここでの打牌は打。
ここで打としてしまうと、確かにテンパイチャンスは広がる。
だがリーチのみになる可能性も高く、着順アップを狙うなら裏ドラや一発に頼らざるを得なくなってしまう。
例えばここで、トップになるアガリを決めることができれば、順位点だけで20,000点も得することになる。これは大きい。とすると、ここでの打牌は打とするのが良かったように思う。
ツモでジュンチャンの1シャンテンへの変化や、ツモではジュンチャン三色の1シャンテンになり、この場合はチーテンを取ってもトップの可能性がでてくる。ツモやときた場合はもちろん三色でリーチだ。
結果は、この後ツモときて、その後ツモ。
手塚はこの手牌で即リーチといきツモアガるが、
リーチ ツモ ドラ 裏
打としていた場合は、
ツモ
この形で自然に満貫をツモアガっていただろう。
裏ドラは乗らず3着でこの回を終えた手塚。このアガリ形があったことは、本人も瞬時に把握していただろう。少し悔やまれる結果となってしまったか。
5回戦成績
豊後+19.6P 二階堂+7.8P 手塚▲2.4P 和久津▲25.0P
5回戦終了時
二階堂+18.4P 豊後+11.2P 手塚+11.2P 和久津▲14.9P 安田▲25.9P
さて、ここで先程説明した様に、トータルポイントが上の者から6~10回戦までのどこを抜け番にするか決めていく。その模様はニコニコ動画でご覧になった方もいるかと思う。
最初に二階堂が指定したのは7回戦。つまり、2日目の初戦に抜けることを選んだ。
二階堂としては、当然途中敗退など考えておらず、8回戦から連戦することを自ら選んだ。
連戦は疲れるから間に休みたい、と考える選手もいれば、集中して一気に試合に臨もうとする選手もいて、各々の選択は非常に興味深いと、この様なタイトル戦の時はいつも思う。
豊後と手塚はポイントが同じだったが、規定によりトップの回数が多い豊後から選択の権利があった。
豊後が選んだのは、6回戦。これには正直驚いた。個人的には10回戦の次に選ばれづらいのがこの6回戦だと思っていたからだ。7~12回戦までの6戦連続は体力、集中力をかなり要する。
抜け番選択の後、「今日はもう疲れたので帰りマース!!」と元気に言った豊後。
彼女にはそんな心配は無用なのかもしれない。
その後、手塚は8回戦抜け番を、和久津は9回戦、残る安田は10回戦抜け番となり、初日の最終戦が始まった。
6回戦
(起家から、安田、二階堂、手塚、和久津)
東1局から微妙な手順のアヤを見る。
西家の手塚、6巡目に以下の手牌。
ツモ ドラ
ここでが場に2枚切れながら打。
ドラがということもあり、ここで打と現状の受け入れの広い形に構えなかった。
そうすると、2巡後に再度をツモりツモ切り。
打としていれば、ここでソーズで一メンツが出来1シャンテンに。この後ツモで
打ち手によっては、ここでドラ切りリーチの待ちとなっていてもおかしくない場面だ。
この巡目に親の安田、
ツモ
ここから打とし、打ち手によってはこのを捕えている可能性がある。
更に手塚、次のツモは。安田がを打たなかったとしても一発でツモっていたか。
ここでドラの切りのヤミテンとするが、鳴かれないのを確認して次巡、空切りリーチ。
リーチ
しかし同巡、安田の追いかけリーチ。これに手塚が一発で掴まった。
ロン ドラ 裏
大きな12,000のアガリである。
手塚の6巡目の打は弱気と言われれば弱気だし、丁寧だと言われれば丁寧に映る。
これが手塚の本来のフォームならば良いと思うが、結果はひとまず置いておいて揺れないことが大事だ。
二階堂の1,300は1,600で親が流れた安田、東2局にも終盤にテンパイが入る。
ドラ
この役無しテンパイ。下家の親の二階堂がホンイツ模様で仕掛けているので、生牌のは切りづらい。
ここにツモで、二階堂の河にはソーズがしか切れていない為、テンパイを外すのが安田のフォームかと思われたが、ここは打でテンパイキープとした。
直後、二階堂が手出しでドラの。これは安田には通っていなく、打としてきた安田にぶつけてきている為、ほぼテンパイとみて間違いない。
しかし安田、次に持ってきたも河に捨て、二階堂に5,800の放銃。安田にどこかブレの様なものを感じた。
更に安田、東3局には中盤
ツモ ドラ
この形からをツモ切って、和久津のヤミテン8,000に放銃。和久津の捨て牌から、将来的にが危険になることを読んだのかもしれないが、が3枚切れで三色になりづらい、縦重なりでドラ1の両面リーチが打てることなどを考慮すると、ここはやはりを切って欲しかった。
まあ、安田はそんなこと百も承知だとは思うが、これが決勝という舞台でのプレッシャー、疲労というものなのだろうか。
その後、派出なアガリが出ないまま局は進み、和久津がオーラス、微差のトップ目から親リーチを打つ。
ここからアマゾネスラッシュが始まるかと思われたが、ここで待ったをかけたのは安田。
ロン ドラ
意地の跳満をアガリ、トップを奪取。和久津は3着まで落ちて6回戦が終了した。
6回戦成績
安田+29.5P 二階堂+11.6P 和久津▲11.2P 手塚▲29.9P
6回戦終了時
二階堂+30.0P 豊後+11.2P 安田+3.6P 手塚▲18.7P 和久津▲26.1P
こうして第11期プロクイーン決定戦、初日が終了した。
トップを走る二階堂。安定感が他の選手と比べて抜けていたように思う。
気づけば点棒を持っているといった感じだ。
二階堂らしい派手なアガリの連発は無いものの、やはり総合的な雀力の高さを感じることができた。
豊後は極力前に出ようとする意志が随所で感じ取れ、それが初日を終えトータル2着目という結果に繋がっていると思う。
安田は3回戦までの不調からは考えられないプラスポイントでの折り返し。
最終半荘はややバランスが崩れているかとも思ったが、2日目に期待したいところだ。
そして手塚と和久津。2人の雀力から考えても、このまま終わるとは到底思えない。
2人とも攻撃のタイプは違えど、それぞれの強さを持っている。
次回は、最終日の模様を伝えていきたいと思います。
カテゴリ:プロクイーン決定戦 決勝観戦記