第21期プロクイーン決定戦 最終日レポート
2023年11月07日
【第21期 プロクイーン決定戦最終日レポート 優勝は蒼木翔子】
決定戦対局者
二階堂瑠美
りんのなお
蒼木翔子
東城りお
古谷知美
プロクイーンは一発裏ドラありのWRCルール(順位点5-15)。
予選を勝ち上がった4名に現プロクイーンりんのを加えた5人打ちで、10回戦終了時5位の者は途中敗退となる。
解説 白鳥翔・和久津晶
実況 吉井優
【9回戦】抜け番 瑠美
10回戦の抜け番の古谷が途中敗退を免れるにはこの9回戦のトップが必須条件。開局から果敢に攻めて行く。
東1局はリーチ一発ピンフ裏の8,000を東城から。
東2局もドラ3を東城から。
東3局2本場には5,200は5,800(+1,000)をりんのから。
スタートダッシュで3回のアガリを決めて4番手だった東城を古谷が一気にかわす。
しかしここから反撃に出たのは現プロクイーンのりんの。
まずはドラ雀頭のカンリーチ、裏ドラを2枚乗せて跳満ツモ。
南2局1本場には高め一通のツモで満貫のアガリ。
南3局にもりんのが早々にの親満テンパイ。
そこに東城が単騎で追いつきリーチに踏み切る。
古谷から出たはりんののアガリ優先となった。
南3局には蒼木が1,400・2,700で素点を回復し
オーラスの親番ではカンをツモって4,000オール。蒼木が2着まで浮上した。
【10回戦】 抜け番 古谷
痛いラスで古谷とほぼ並びとなった東城は、ここで浮かなければ途中敗退となってしまうが、東2局1本場にツモリ四暗刻のリーチを打ち
役満 四暗刻 8,100・16,100(+1,000)
南2局1本場にはメンホン七対子リーチで裏ドラを2枚乗せて16,300(+1,000)の加点。
以上の結果により古谷の途中敗退が決定。
11・12回戦は瑠美・りんの・蒼木・東城の4名での対局となる。
【11回戦】
東3局。りんのがリーチ一通の5,200を瑠美から直撃し、トータル首位に立つと
次局はドラ2のカンで8,000のアガリ。
南1局にもさらなる加点を狙って瑠美(親)のリーチに追っかけリーチ。全面対決を挑むが
瑠美がペンツモで満貫のアガリ。
【最終 12回戦】
南1局に蒼木がドラのをポン。満貫のアガリで優勝争いに参加するが
南3局1本場。土壇場で瑠美が勝負強さを見せつける。
リーチツモ七対子ドラ2で跳満ツモ、トータル首位に返り咲いてオーラスを迎えた。
オーラスの親番はりんの
蒼木はツモ 跳満
瑠美から満貫
りんの 東城から倍満
東城はトリプル役満条件
りんのの1人テンパイを挟んでオーラス1本場。
跳満ツモ条件の蒼木は途中までドラ引きや234三色なども見ていたが、ソウズが伸びて来たため清一色に移行。
何とかテンパイしたは自分の目から見て1枚しか残っていなかったが
手がわり前に8枚目のをツモって条件達成。
第21期プロクイーンは蒼木翔子が獲得した。
蒼木には日本プロ麻雀連盟副会長 伊藤優孝より、トロフィーと目録が授与された。
瑠美「初日がツイていたけど、2日目の今日の内容は良くなかったというか、思考が散漫になってまとまってなかったなと。アガれば優勝まで持って行けたのはツイていました。みんな強かったし、楽しかったです。」
りんの「良い所あったけど、雑だったなと、ダメだったと思います。今回の結果は練習してもらった方々、応援してもらった方々に申し訳ないけど、また頑張ります。」
東城「思うように上手く行かず、ただ四暗刻アガった人でした。苦しい展開が続いて我慢出来ずに打ってしまった牌とかあったので、当然の結果かなと思っております。お三方が強かったです。」
蒼木「頭真っ白で何もわからないです。ラス前に瑠美さんにツモられてどうしようと思って。オーラスの配牌が全然ダメでしたが、りんのさんが連荘くれて、1本場で染め手が上手く決まって良かったです。まだ夢見心地ですが、これからも頑張ってタイトル獲りたいと思います。」
第21期プロクイーン
優勝 蒼木翔子
2位 二階堂瑠美
3位 りんのなお
4位 東城りお
5位 古谷知美
(文・吾妻さおり)
カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート