第16期プロクイーンベスト8B卓レポート
2018年10月18日
第16期プロクイーン。A卓はすでに決勝進出が2名決まっており、残り2枠をかけた戦いとなる。
B卓の対局メンバーは、第1回女流モンド新人戦優勝、日向藍子(最高位戦)。
内山えみ(連盟)。
第9回野口賞優勝、浅見真紀(最高位戦)。
第10期女流桜花、第14期プロクイーン、宮内こずえ(連盟)。
といった、連盟vs最高位戦のような構図となった。内山以外なんらかの優勝経験があるが、内山も名前の頭に優勝歴を載せるチャンスがもう目前にきている。
1回戦(起家から日向、内山、浅見、宮内)
東2局1本場、親の内山にいい配牌が入る。
ドラ
3巡目にはドラのをツモり、打点もかなり見える手に伸びるが11巡経てどテンパイしない。そうこうしている間に浅見からリーチ、一発でツモる。内山は勝負手を成就させられない。
東4局、親の宮内はアガリこそないものの、テンパイで2度連荘し勝負手が入るのを待つ。しかし2本場、宮内、4巡目に
ドラ
このいい手が入るも、6巡目に浅見からリーチが入り1,300のアガリだが、宮内はまたしても親の勝負手を成就できなかた。
南1局、今度は親の日向にいい手が入る。
ドラ
しかしやはり勝負手の親はアガれない。内山がホンイツの3,900をアガる。
1回戦は最高打点が3,900と、満貫以上が出ない小さな展開になったが、その3,900を3回アガった内山がトップを獲った。
1回戦終了時
内山+27.0P 浅見+6.9P 日向▲5.2P 宮内▲28.7P
2回戦(起家から日向、宮内、内山、浅見)
東1局に日向がリーチツモタンヤオピンフで2,600オールで先制。
続く1本場、宮内にリーチ、そしてツモれば三暗刻のテンパイが入る。対する親の日向は12巡目に、
ポン ドラ
こうなるが、宮内のツモ切ったをポンするかとおもいきやスルー。かが通しにくいと判断したか。事実をチョイスすれば放銃になっていた。
直後、安全牌がなくなった内山が宮内に放銃し宮内のアガリとなる。
東3局、ついに大きなアガリがでる。浅見がリーチ一発ツモドラ3の3,000・6,000。
そのアガリで持ってきた親番でさらには4,000オール。これによりこの2回戦は浅見が大きくリードする。
その後、さらにリードを大きくするため攻め続けようとするが、内山に3,900は4,500、宮内に8,000を放銃してしまい、少し貯金を減らしてしまう。
南2局1本場、親の宮内は安いながらも微差の日向を突き放すため、仕掛けてテンパイを入れる。しかしその日向はドラ暗刻でリーチをする。
リーチ ドラ
宮内は一発でを掴んでしまい、これに放銃…とはならなかった。
実はその前、浅見は宮内の親を落とすため渋々だろうが、チーしてならタンヤオでアガれるテンパイを入れていた。よって頭ハネで宮内は1,000は1,300の失点で済むこととなった。
当面のライバルになるだろう宮内からロンできていたはずのアガリを、目前にして頭ハネをされた日向は宮内を再逆転することはできず、この2回戦目は3着という結果で終わる。
2回戦
浅見+38.3P 宮内+3.4P 日向▲6.8P 内山▲34.9P
2回戦終了時
浅見+45.2P 内山▲7.9P 日向▲12.0P 宮内▲25.3P
3回戦(起家から浅見、日向、宮内、内山)
浅見が一歩リードで迎えた3回戦。対する3者はまだ誰が抜け出すかわからない。
東1局に親の浅見がタンヤオピンフドラ2の12,000を日向からアガる。浅見は確定にむけさらに前進し、日向は3者の中でビハインドを追う。
東1局2本場、宮内が仕掛ける。ホンイツの仕掛けだ。しかし南家の日向も仕掛け返して片アガリながらドラ3のテンパイを果たす。
チー ドラ
これに飛び込んだのはホンイツのテンパイをしていた宮内。8,000の放銃となる。
東2局、大きな山場を迎える。
内山が、と早々に仕掛ける。そこに親の日向が内山の大三元の可能性はまだ否定できていないが、三色ドラという役ありの手でここを勝負どころと踏んだか、決死のリーチ。リーチのモーションからも気合がひしひしと伝わってくる。
結果は日向がツモアガリ、リーチツモ三色ドラ、そして裏3の8,000オール。東1局の浅見への12,000の放銃なんて吹き飛ばすくらいのアガリを決め、宮内、内山を大きく引き離す。
さらに日向はその後も4巡目に七対子ドラ2をテンパイする。日向を追いかける側の宮内の持ち点はすでに8,800点。内山はまだ26,400点とまだ点数を持っていたが、今度は内山のライフを削るような6,400を内山からロンアガリ。追いかける内山にとっては、親番も5巡で流され、痛い痛い失点となった。
それでも点数を欲しがる日向は南1局にもダメ押しの2,000・4,000をツモり、60,000オーバーの大きいトップを獲った。
3回戦
日向+50.6P 浅見+7.6P 内山▲10.7P 宮内▲47.5P
3回戦終了時
浅見+52.8P 日向+38.6P 内山▲18.6P 宮内▲72.8P
最終戦(起家から日向、宮内、浅見、内山)
最終戦は各々すべきことが明確になる。3回戦終了時の上位2者は局消化。
内山は近い方の日向と、トップラスにして27,200点差を逆転すること。宮内はかなり厳しいが、日向とトップラスにして約80,000点かつ内山も捲くる必要がある。
東場は大きな動きはなく、南入する。
南1局、親の日向は安全圏に行くため、以下の手を先制リーチ。
リーチ ドラ
安めですら決まれば確定ともいえるリーチをする。しかし、内山も黙っていない。内山の目線からすれば2,000オールですらツモられるわけにはいかないので追いかける。
リーチ
これを一発で日向から打ち取る。裏ドラがのれば満貫になりかなり差が縮まるのだが、残念ながら裏ドラは乗らず3,900の直撃。しかし日向をラスにすることは成功する。
南4局1本場、親の内山が4巡目リーチで4,000は4,100オールをツモる。
日向が現状4着なので、内山はトップになれば日向を逆転できるあと一撃で逆転のところまできた。
続く2本場、7巡目にしてまたしても内山がリーチ。
日向は絶体絶命かと思いきや、腹をくくり内山の危険牌を切り続け、最後は見事アガリきり決勝の椅子をもぎ取った。
最終戦結果
宮内+38.5P 内山+5.0P 浅見▲11.1P 日向▲32.4P
最終戦終了時
浅見+41.7P 日向+6.2P 内山▲13.6P 宮内▲34.3P
勝ち上がり
1位通過 浅見真紀(最高位戦日本プロ麻雀協会)
2位通過 日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
カテゴリ:プロクイーン決定戦 レポート